中国という異形

世界,日本,雑記

Vol.1-7.18-186   中国という異形
2020.07.18

櫻井よし子氏の本に「異形の大国中国」というのがあった。
まさにその通りを実感する最近の中国。異形という表現がぴったりだ。

紀元前202年頃の中国楚漢戦争期の故事にちなんだ四面楚歌という言葉、わずかロシアとイランが友達陣営にいるが、目下の状況は四面楚歌に近い。

真意は不明だが、コロナを武漢で発生させ、世界をウイルス実験場と計画したのなら、思惑を外れ、大きな誤算だったというより仕方なかろう。

現状において北朝鮮、韓国、中国共に内情は混とんを極めているのではないか。

特に中国は歴史が証明しているように内政の矛盾と禍を粛清と大きな敵を自ら創造することにより、国民の中に緊張状態をつくり出してきた。まさに、目くらましのような手法で共産党の横暴を正当化してきたのだ。

新型コロナウイルス対応ではWHO以外どの国からも感謝されるどころか、中国共産党の危険な本質が認識され、口には出せない国も含め多くの国を敵にした。

アメリカからはファーウェイなどハイテク企業の締め出し、ビザ制限、香港では優遇措置の停止。さらに「香港自治法」を成立させ、抑圧に関与した中国当局者や組織、金融機関に制裁を科すことを可能とした。中国チベットやウイグルの人権問題でも「ウイグル人権法案」など矢継ぎ早に法案を可決し、徹底した制裁を打ち出している。

台湾は中国の軍事侵攻を警戒し、大規模な軍事演習を開始した。

オーストラリアも中国の影響を制限する法案の可決に向けて準備を始めている。

欧州も対中関係には、人間の尊厳、民主主義と法の支配を尊重する立場から、距離を置き始めている。

イギリスは香港住民の約35万人が英国に査証なしで入国し最長6か月まで滞在できる英国海外市民パスポートを持っているが、ジョンソン首相は更に250万人にこのパスポートを申請する資格を付与することを検討していることを明らかにしている。

この四面楚歌の中、真偽は不明だが、中国は2020年4~6月期GDP3.2%増と発表した。

しかしこんな記事もある。
『上海から高速鉄道で約2時間の義烏には、世界最大級の卸売市場がある。見本市会場のような巨大施設に7万件超の卸売業者がひしめく。安値で大量の品を調達できるため、日本からのバイヤーも多く「100円ショップの故郷」とも呼ばれる。

6月中旬に市場を訪れると、プレゼント用品を扱う女性経営者が「とても悲惨。世界中どこもよくない」と静かな店内で力なく話した。海外向け取引の」状況について聞くと「一切ないよ」と即答した。・・・・義烏に来て約10年になるという男性タクシー運転手の高さんは「コロナ後、外国人は全く来ない」という。

この悲惨な状況を糊塗するためにもGDPプラスというどうにでもなるような数字を発表せざるを得ないということだろう。

東京財団政策研究所・柯隆氏は
「中国が依存してきた米国やEUとの貿易の変調がある。欧米では新型コロナウイルス流行が終わっていないことが大きいが、中国と米・EUとの関係悪化していることも影響している。香港問題などで中国の印象は悪くなっており、オーストラリアやインドなどもチャイナリスクを改めて意識している。だが、中国は状況を改善させるサインを出しておらず、事態の好転は期待しにくい」という。

しかし、柯隆氏のいうような改善するというシグナルを出せるような思考回路は中国に存在しない。逆に問題を意図的に起し、愛国心を煽るという過去を踏襲する方法だ。
13億の国民の一割でも1.3億人だ。その程度の兵士はいつでも調達できる。有り余る金を兵士に投入すれば、2億の兵隊だって補充できるだろう。国民の命など何とも思わない国だからできる手法だ。

兵士など金でいくらでも調達できる。雇用上も中国は新たな紛争を引き起こすことが必要なのだ。

「中国がヒマラヤ山脈の小国ブータン東部の領有権を主張しはじめた」というのである。
「途上国の環境対策に資金支援を行う国際機関『地球環境ファシリティー』の会合で、中国代表がブータン東部のサクテン野生生物保護区を「中国とブータンとの紛争地域だ」と突然主張したというのだ。

突然の中国の発表にブータンは驚いたに違いない。
早速、「同保護区は自国の領土であり論争はない」とする趣旨の抗議文書を中国に送付したそうだ。

恐ろしい国だね、まったく関係ない土地を突然、いかにも自分の土地のように「隣ともめているんです」と言われたら面食らうというよりも怒りが先立つ。
そうして問題を起し、お金やいろんな手を使う、武力になればいつでも投入できる兵士は億といる。
強奪するのに手段を選ばないのが中国だ。

内政は混乱を極めていると推測される。
世界中にあらゆる火種を置き、国内事情に合わせて火の手を上げる。それによって我が共産党に浴びる火の粉を中国国民全員のものにすることによって、共産党への非難を敵国への憎悪に転嫁する。

果たしてこの手法がどこまで通じるか。一つ間違えば暴発の危険を孕んでいる。そのために政権内の意思統一は重要で異物は躊躇なく粛清する。
異形の国は、常識では考えられない手法で世界制覇を本気で目指しているのだ。
立ち止まれば、己の命と国家爆発が待っている。という正に引くに引かれぬ国情の中にあると思われる。

「君子危うきに近寄らず」という故事があるが、隣国にあってそれもままならない。

2020年当初から始まった未曽有の危機。その禍が最も近い隣国中国であったことが不幸であった。
ここ半年が勝負だ、危機意識は最高レベルにおいて頑張ろう!!。

ブログランキング・にほんブログ村へ