標的にされた森発言

オリンピック,スポーツ,世界,日本

Vol.2-2.11 394   標的にされた森発言
2021.2.11

誰もかれもが森発言に集中攻撃、まるで集団リンチである。

“ ワイドショー 口を開けば 森発言 ”

<問題の発言>
【2月3日のJOC臨時評議員会での森会長の女性を巡る発言】

『・・・これはテレビがあるからやりにくいんだが、女性理事を4割というのは文科省がうるさくいうんですね。だけど女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言いますが、ラグビー協会は今までの倍時間がかる。女性がなんと10人くらいいるのか今、5人か、10人に見えた(笑いが起きる)5人います。  女性っていうのは優れているところですが競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね、・・・・』
とまだまだ続くわけだが、

確かに誰の目にも元総理を務めた人間とは思えない、現代の常識をわきまえない恥ずかしい発言である。ただ、褒めているところもあるがそれは報道されない。

批判される問題点は単純明白である。

≪伊東 乾:東京大学大学院情報学環准教授≫に代表される。
①「蔑視」なんて生易しい話ではなく、完全に憲法に抵触する「性差別」以外の何物でもない。
②日本社会が死に至る病、「がん」の病巣の一つが、ここにあるといっても過言ではない。

と手厳しいが、バッシングの根本的問題を、ほとんど時代錯誤も甚だしい「女性蔑視」に絞られる。

そこでちょっと変わった見方をした宮崎謙介氏の意見を紹介したい。

まあ、過去の不倫問題で女性の敵と言う見方もあろうが、ここはその固定観念を封印してみてみたい。

宮崎氏も森発言には
『令和時代の日本において、ましてや21世紀の国際社会においてこの女性蔑視と取られる発言は容認されるべきではないし、世界から痛烈に批判されても致し方ない』、、、と前置きを置いての発言である。

従って、森発言を容認しいるわけではない。その背景に迫ったところに注目である。

≪宮崎謙介:元衆議院議員≫
・森会長の女性蔑視発言 報道のタイミングに違和感。
私はこの報道を知り、その後の国内外の反応を眺めていて違和感を抱き始めました。特にこの日本国内における「森喜朗バッシング」です。

・不適切な発言から派生して「そんな会長の下でのオリンピック開催はあり得ない」という論調まで出てくる始末です。果たして、そこを結び付けてオリンピックの開催の是非を考えるのは正しい思考回路なのか。

・会長職を続けて7年間、森会長が今日まで失言をしないで来られたはずがないのは、彼をよく知る関係者や記者たちも皆知っているはずです。これはオリンピックを中止させたいと思っている勢力が、今のタイミングで森氏をターゲットにしたのではないかと勘繰ってしまうのは私だけでしょうか。

森氏をずっと会長職に置いておくことは確実にこのような問題が起こることを関係者は理解していたはずであり、その上で会長としての力を評価していたことの裏返しでもあるわけです。

・私の目から見てもこの発言で全てを失っても仕方がないレベルではあるとも思いますが、報道のタイミングなどについては、気味の悪さというか、違和感を覚えてしまいます。

・思考停止の大衆心理で 一億総攻撃する病。「一人の人間に対する世の中の集中砲火」です。どこを見ても森氏を擁護するコメントは見つかりません。

・普段政治や時事ネタについてコメントをしない人までもが怒りのコメントを出しています。

・森氏の発言は今の世の中には到底受け入れられるものではありません。だからこそ、このことになら自分も声を大にして批判できる、という心理が働いているような気がしてなりません。

・「女性蔑視」という今のグローバルスタンダードの視点からもジェンダーの視点からもNGであるこの発言だけに注目し、後のことは何も考えずに批判をしまくるということは、思考停止以外の何物でもありません。

・寛容さは皆無、一人の83歳の人間です。そんな老人の失言を、鬼の首を取ったかのように攻撃するのは人道的にいかがでしょうか。

・何が何でも徹底的につぶしてやらなければ気が済まない、そういう狂喜の渦に日本国民全員が巻き込まれているような状況だと私は感じています。

・日本が今、侵されている病です。一億総攻撃病です。

、、、という宮崎氏の発言である。

森失言は一つや二つでない、ご存知のように「神様発言」に始まっていくつもあるが、元総理を経験した人間であるが故に批判の的に祭り上げられるが、発言した内容が嘘というのではなく下品と無見識のたぐいである。

問題は日本の頂点を極めた人間であれば、品性と品格をもって、発言内容にも洗練された優しさがあってしかるべきである。そこが、どうにも桁外れに本人の認識が欠如している。

宮崎発言は森氏だからこそ発言の影響力を利用した、「悪意の登用」であったのではないかという推理である。

83才と言う高齢で問題発言の宝庫のような人間を敢えて「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の会長」職に据える必然性はなかった。過去は財界から選ばれていたにもかかわらず、据えた意図はどこにあったのか。

ほぼ99%の確立で予想できたはずである。事実、失言は会長になってからも何度となくそれなりの問題発言があったににもかかわらず、このタイミングで表沙汰にして一斉攻撃に転じたのか。

昨年の検察庁改正法案で有名人及び芸能人のSNS投稿の異常性とよく似ている。

黒幕の存在である。反政府グループの組織的動きか、マスコミ関係か不明であるが、バッハ会長が森会長の謝罪でこの問題の終息発言をしたにもかかわらず、?の扇動がなければこの異常は説明できない。

宮崎氏のコメントはまるで、ヒッチコック並みの仕組まれたサスペンス仕立てで興味深い。

しかし悪党は決して表に出ない。それにしても扇動に乗りやすいナイーブな国民、海外からみればこの異常性に警戒感を持たれる可能性もある。心配である。

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