大坂なおみ選手

スポーツ,日本,雑記

Vol.2-2.23-406   大坂なおみ選手
2021.2.23

おめでとう!大坂なおみ選手。

20日の全豪オープン決勝で勝利、全豪2度目の頂点に立った。
4大大会制覇は4度目となり、いよいよグランドスラム達成に期待がかかる。

日本人としての4大大会優勝は大坂なおみ選手ただ一人だ。とても嬉しいことだが、正直ピンとこないところもある。

本人が英語を主言語とし、日本語はカタコトである。家族は彼女が4歳の時渡米、居住地がアメリカでほぼ20年、当然だが日常はアメリカ人である。

父親はハイチ共和国出身で、13年間日本に在住したハイチ系アメリカ人。母親は北海道根室市出身の日本人で大阪市中央区に居住。2001年に父方の祖父母がいるアメリカニューヨークに拠点を移した。

2019年までは日米二重国籍だったが、22歳の誕生日を迎えるにあたり日本国籍を選択、選手登録は日本となった。いろんな事情があったのだろうが、日本を選択してくれたことは嬉しい限りだ。

日本人は、大阪選手の出自や肌の色に関係なく手放しで応援する民族である、安心して日本人として、誇りをもって頑張ってほしい。幸い大坂選手は日本食の、鰻、焼肉、寿司などが好きだと言う。まずはめでたしめでたしだ。

ジイが気になるのは、彼女にさす陰りのような複雑な表情である。アメリカ社会の中に根強く残る人種への差別からくるのではないかと察する。

昨年の全米オープン入場の際、米国の白人警官による黒人暴行事件で被害者の名前の入ったマスクを付け、人種差別問題をアピールした。

彼女は疑問に思うことは躊躇なく発言するところは米国人である。そんな大阪選手は米紙タイムから「世界で最も影響力のある100人」に2年連続で選ばれている。

日本の“ 森発言 ” にも「いいことではないし、その背景を知りたい。情報不足で少し無知な発言だと思う」と回答したという。

彼女の信念から発する言葉に悪意や嘘はないのだが、彼女のそういう発信力をニュースネタと捉えるメディア。彼女が内包する問題をメディアに利用されないか心配である。

今回の発言に対してもちょっと引いてしまった日本人がいたかもしれない。

しかし、そう言いながらも、日本語でチャーミングに話しかけるなおみ選手に、一瞬にして心が和むのも事実である。

硬派な面があるかと思えば、天然なところも持ち合わせる。

今回の優勝インタビューでも
スピーチの冒頭で、準優勝のジェニファー・ブレイディを称えようと、律儀に「ジェニーとジェニファーのどっちで呼んだ方が良い?」と聞き、ブレイディは「ジェニーで」と回答。

だが意に反して
「まず初めに、ジェニファーにおめでとうと言いたいです」とスピーチしてしまった。

全世界のテニスファンが注目した一戦の後のスピーチだったため、Twitter上ではファンによるツッコミの嵐が巻き起こった。

翌日に気付いた大坂は自身のTwitterで、
「オーマイガー、違うの。頭の中ではジェニーと呼んだつもりだったの。なんで観客が笑っていたのか混乱してしまった。本当にごめんなさい」と釈明。

若干、天然も持ち合わせる23歳。まだまだ素直な若き女性である。

この、女性がこれからいろんな経験を重ね、陰りの中の自分をどう消化して成長していくのであろうか。

試合でも見せるコントロールできない感情の揺れ、彼女が尊敬するフェデラーのようにどんな時も冷静で強いプレーヤーになれるか。成長が楽しみである。

もう一つ気になることがある。

彼女には2年近く交際中のボーイフレンドがいる。コーデーという注目のラッパーである。

彼は、ビルボードのトップラップアルバムチャートで6位にランクインし、批評家やファンから称賛されている。2020年グラミー賞では、『The Lost Boy』がベスト・ラップ・アルバム部門に、「Bad Idea」がベスト・ラップ・ソング部門にそれぞれノミネートされた。

Happy Wedding ともなれば、“ ナオミの夢 ” はどうなるのであろうか。ちょっと気になるところではある。

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