国会
Vol.1-11 国会
2020.01.25
1月20日天皇陛下をお迎えし、6月15日まで150日間の国会が始まった。
国会が始まるといつも思う。
何故アメリカのように政権交代ができる2大政党ができないのか。という疑問だ。
政権が変わればいいと思っているわけではないが素朴な疑問。
最近思うのは、野党は端から政権を取ろうなんていう気がないし。その必要もないような気がしてきた。
それは何故か。
昔から、よく55年体制という言葉を聞く。
昭和30年(1955年)に野党が統一され社会党が結成された。その時、危機感を覚えた自由党と日本民主党が保守合同を行い、自由民主党が結成された。一応、保守と野党の2大政党ができた。これが、1955年なので、55年体制と言われる。
その体制で、40年近くを経過。戦後の高度成長を支え、焼け野原からの復興、世界第二位まで押し上げた。経済的に国民が豊かさを実感できるまでにったのはすべて自民党政権時代である。
その40年での経済成長は国民生活を豊かにした。
戦後は何はともあれ必死に生きることだけを考えてきた。ただひたすら明日は今日よりも良き日にという思いである。
人間の欲はとどまるところを知らない。そのある一定の生活水準ができると他に目を向ける余裕が出てきたと考えるのが自然である。
自民党体制疲労と転換期でもあったのかもしれない、新しい波が来た。
ジイは一時のお祭り騒ぎのような勢いだったと思うが、平成5年(1993年)に日本新党が結成され戦後初めての政権交代が起き55体制は崩壊した。
その後、いくつかの党ができたかと思えば消える、の繰り返し。基本的には、「自民党系」対「野党多数」という構図は変わってない。その後、民主党が政権を取ったこともあったが、やっぱりダメで、ジジイが物心ついた頃から今日まで政権は自由民主党という思いがある。
島国、日本が育んだ歴史を考える時、単一民族の特徴だと思えるが、日本人の思想が大きく割れるということはなかったということだ。
そう考えると、自民党思想が大多数の日本人の思想にマッチしていると言うことだろう。
その思想に同調できないグループ、例えば共産党や当時の社会党。その数は戦後のGHQによる洗脳や戦後教育から育った人間の中で少数思想を救う受け皿として役割を担ったのであろう。今でいえば、共産党や立憲民主党になろうか。
先日、立憲民主党と国民民主党の合併話が流れたが、本来2大政党を期待するのであれば結果としてよかったように思う。思想も政策も違う合併は政局合併と言われるのがオチだ。
本気で政権を狙う気持ちがあるなら、自民党リベラル派と、思想の近い国民民主党、維新の会などが第2の保守としての旗揚げであれば期待を込めて国民も力を貸してくれるかもしれない。
当時のニューウェーブが政権交代を行った事実を見れば可能性はある。
アメリカの2大政党を考える時。ふとそんなことを考える。
ジジイが生きているうちは難しいかなあ~。