CO2ゼロは中国を救う

世界 日本 雑記

Vol.2-3.13-424      CO2ゼロは中国を救う
2021.3.13

菅首相は「2050年CO2実質ゼロ」を宣言した。
米国バイデン大統領も温暖化対策にはとても熱心である。

それでは何故CO2ゼロにしなくてはならないのかということだ。
言わずと知れた地球温暖化は、様々な災害を引き起こし、地球環境を破壊しているというものだ。果たしてそうか。

キャノングローバル研究所の杉山大志研究主幹は、ことごとくフェイクであるという。

温暖化の影響とよく言われる次のようなこと、
例えば、

① 台風が増えている。
:過去70年間、年間25個程度で一定。強いと言われるものも15個程度と横ばい

② 温暖化は猛暑を引き起こしている
:ヒートアイランド現象によるもので温暖化のせいではない。江戸時代と比べて0.8℃、過去30年間当たりでは0.2℃で感じることすら不可能

③ 豪雨がたびたび起こるという。
:豪雨の量は観測データでは増えていない。理論的には過去30年間に0.2℃の気温上昇で雨量が増えた可能性はあるが、せいぜい1%だ

以上のように観測データからみれば温暖化による災害は皆無である。

その他、
◆温暖化で海氷が減って絶滅すると言われたシロクマはむしろ増えている。
◆温暖化の海面上昇で沈没して無くなると言われたサンゴ礁の島々はむしろ拡大している。

CO2の濃度は江戸時代から1.5倍になった。気温は0.8℃上昇。しかし、何の災害も増えず、経済成長で人は長く健康かつ安全に生きられるようになり、食糧生産は増え、飢えは過去のものになった。

ではなぜ、フェイクニュースが蔓延したのか。
政府機関、国際機関、NGO、メディアが不都合なデータを無視し、異論を封殺、プロパガンダを繰り返し、利権を伸長した結果だという。

日本のNHK,英国BBC、ドイツ公共放送、米国CNNフェイスブック等の大手SNSも環境運動の手に落ちマスコミは諸国民を洗脳していったのが原因であると杉山氏は説明した。

しかし、一旦国の方針と決まったからには後戻りは困難である。さらに世界の潮流が温暖化対策に向かっている。

ではどうすりゃいいのさ思案橋となるのだが、杉山氏は良い技術の進歩で解決することは可能だと示唆した。LED照明や、全個体電池のような技術の革新によって乗り越えるというのだ。ただそのためにはエネルギーコストを低く抑えなくてはならない。その意味でも原子力も石炭火力も重要だという考えだ。

ただ、世界はCO2ゼロの流れで「グリーンブーム」が絶頂にあるということを心配する。
その意味するところは、
◆太陽光発電の心臓部は多結晶のシリコンが必要
◆風力発電、電気自動車には多量のレアアースが必要となる
共に中国が8割7割を占める寡占状態にある。

厄介である。
悪いことに、温暖化対策は中国抜きでは世界規模での削減は達成できない。
CO2ゼロ対策を実行すれば、中国経済を活性化させ、富を提供することになる。さらに、流通は中国サプライチェーンにしっかり握られており、経済は中国中心に回ることになる。

フェイクで作られた温暖化は世界規模で「グリーンブーム」を起し、やればやるほどその利益の大半を中国が吸い取る。そのシステムを自由陣営が作り上げるとは皮肉である。

アメリカを始め自由主義陣営は地球温暖化対策で自らは苦しみ、人権を蹂躙し世界からジェノサイドと非難を浴びながらも、世界の利益の大半を中国が吸収するという笑えない話だ。

正に、温暖化は中国にとって打出の小槌である。

中国はこれを良いことに、世界に向けた温暖化取り組みの強化を打ち出すことでイメージチェンジも期待できる。さらに世界に協力することを大々的に宣伝することで自由主義陣営に引っ込みをつかなくし、人権問題、香港問題、台湾問題の口封じに使う可能性も出てくる。

バイデン氏のように地球温暖化対策に本腰をいれると宣言したからには中国からの協力申し入れを断ることはできないであろう。逆に米国内に分断の火種を持ち込むことにもなりかねない。

人権問題と香港問題は別の話であるとは正面切って言うこともできない。たとえ言ったとしても表面的なパフォーマンスと受け取られるのがオチだ。

さらなる問題は、国際環境NGOが力を振るうことになるが、彼らは資本主義を嫌い、自由主義企業には冷淡。反面、中国を礼讃し、標的にすることはないときている。

今世紀最大規模に祭り上げられた「地球温暖化対策」というプロジェクトは、中国を世界の覇者とするための壮大なプロジェクトとなり、世界はアメリカ中心から中国に移行しようというのか。

合言葉は “ 世界は中国のために ” 今世紀最大のブラックユーモアだ。

パリ協定を早々に脱退し、環境問題の旗手16歳のグレタ・トゥーンベリさんを正面から批判し説教したドナルド・トランプ氏、ハチャメチャなようで、実は本質を見極めた冷静な目をもっていたのではないか。