応援しようぜ! “ 台湾 ”

世界 日本 雑記

Vol.2-3.28-438   応援しようぜ! “ 台湾 ”
2021.3.28

東日本大震災から10年。

今年1月、日本台湾交流協会が主催した東日本大震災10年目を「日台友情年」として感謝するイベントがあった。式典には台湾の李永得文化部長も列席し、蔡英文総統の動画メッセージも紹介された。

蔡英文総統が自身のツイッターに日本語で
「我々は世界に向けて、台湾と日本はいつまでも、固く結ばれている隣人だと伝えたい。台湾人と日本人は、心と心で深いつながりを築いています。その絆こそ、台日関係の最大の原動力であります。いつまでも日本を応援しています!」とのメッセージだ。

昨年は、新型コロナの感染が拡大する中、台湾政府から「日本加油(日本頑張れ)」とプリントされたマスクが200万枚贈られ、成田空港に到着したニュースもあった。

10年前の震災見舞金200億(韓国は32億円)という破格の支援金には日本中が驚きと感謝であったが、他にほとんど知られていない事実がある。

震災から5日後の3月16日、台湾の慈済基金会日本支部の人々が、トラックと自家用車を連ねて、被災地の人々に温かい料理を振る舞った事実を現地以外の人はほとんど知らない。

彼らは、夜が明ける前に東京を出発し、茨城県大洗町、岩手県大船渡・陸前高田市、宮城県石巻・気仙沼市など被害の甚大な場所に赴いて、気温が10度を下回る中、カレーライス、焼きビーフン、豚汁、みそ汁などの炊き出しを行ったのだ。

 彼らが届けた救援物資は数十トンともいわれている。この炊き出しは、現地で知らない人はいないが、メディアで報道されることはほとんどなかった。

 この団体の被災地での救済支援はこれだけではない。彼らは独自に、被災住民に直接現金を配布していたのだ。役所、公民館や集会場に地元住人に来てもらい、一世帯あたり5万~7万円、一人暮らしの方にも2万円を渡した。配り漏れがないように現地の役所と協力し、お年寄りなど配布場所に来られない人には、直接訪問し、一人ひとりに現金を手渡して回っていたと聞く。

現金をもらった人の証言がある。
「台湾の仏教団体が現金を配るので各世帯の代表者は公民館に集まるように、とのチラシが配られました。我が家は父が行ったのですが、世帯名簿のチェックをするだけで5万円をもらって帰ってきました。先が見えない不安の中、本当に心が温まる出来事でした。あのお金は私たちに安心を与えてくれました」と当時を思い出し、涙を浮かべた。と取材記録がある。

何故、こんな事実を報道しなかったのか不思議である。いずれにしても台湾の善意は破格である。私たちは日本人は決して忘れてはいけない。

今、台湾は大変である。香港のからの避難民受け入れ、中国からの嫌がらせや侵略の恐れなど危険な状態にある

つい最近の出来事である。中国が突然、台湾からのパイナップル輸入禁止を通告してきた。理由は「カイガラムシ」が発見されたからだという。明確な根拠も説明もなく突然通告のみで輸入禁止とは、まともな国家がやるようなことではない。

2020年オーストラリアがコロナの発生源解明で中国武漢の調査の必要性を主張しただけで、突然牛肉輸入禁止、大麦への追加関税という仕打ちと同じである。

今回は、「一つの中国」の受け入れを拒否する蔡英文総統への圧力であることは間違いない。パイナップルの最盛期に合わせての禁輸は大打撃である。商品の行き場がなくなり値崩れどころではない。97%が中国への輸出であり思案に暮れた台湾。

今こそ「台湾産パイナップルを買って応援しよう」と声が上がったのだ。
SNSの発信力は凄い「台湾に恩返しを」「今度は日本が助ける番だ」と拡散し、わずか一週間たらずで、日本からの受注量が過去最高を更新したという。

しかし何故、政府がもっと前面に出て応援しないのか。東日本大震災の恩を忘れたのか、中国の顔色を伺ったのか知らないが、何とも情けない骨のない日本政府である。

いずれにしても、中国の恐ろしさは気に入らなければお構いなし。理由は適当である。あらゆる面において、対中国には最高レベルの “ 危機管理 ” が必要である。

悲しいかな、日中平和条約のおかげで、台湾とは正常な国交がない。
早期に「日本版台湾関係法」制定の検討をせよ、とは李登輝事務所日籍顧問・早川友久氏の提言である。

親日台湾との紐帯強化は日本の安全保障に深くかかわる問題でもある。

とにかく今、台湾は大変である。「台湾産のパイナップル」を一人でも多くの日本人には食べてほしいと願うばかりだ。