The good-bye Komeito

日本,雑記

Vol.2-4.8-450    The good-bye Komeito
2021.4.8

与党とは名ばかり、筋金入りの野党である。

憲法改正にも協力せず、外国に買いあさられる離島や安全保障上重要な土地買収を防ぐなどの、土地利用法規制法案の国会提出にも、過度な私権制限につながるとして賛成せず。はたまた今回は中国ウイグル地区の人権問題で日本が対中制裁に欧米諸国と足並みをそろえようとしても反対。野党勢力よりも厄介な与党・公明党である。

なまじ、名目上与党であるため、いろんな意味で意見をないがしろにできない。コロナ給付10万円も公明党の意見を取り入れ、山口代表に花を持たした。ところが肝心なところでことごとく協力を得られない。それも重要な外交や防衛に関わるから始末に悪い。

その、すべてが中国に絡む問題である。

そもそも公明党は1972年の日中国交正常化に大きな橋渡しをしたという自負がある。

すでに半世紀近く、公明党は一貫して中国の立場を理解し、信頼関係を築いてきた。要人が訪日した時も、必ず公明党に挨拶に行く。江沢民元総書記は、引退後に池田大作創価学会名誉会長を、自分の故郷である揚州に招待しようとしたほどだ。

昨年11月に総書記に就任して初めて、日本の要人との会見に応じたのも山口那津男公明党代表である。日本で国会が開幕する前週の最も多忙な時に、山口代表は4日間も北京で待ち続けて、ようやく中国トップとの会見に応じてもらえたのである。何だか古代の朝貢外交を見るようだと評された。

何しろ公明党の山口那津男代表は習近平直参の御家人のごとく、非常に細かい配慮を欠かさない。1月28日、東京大学の中国留学生学友会のメンバーらとオンラインで懇談した際も、新型コロナウイルス感染拡大の初期を振り返り「中国に残された日本人が帰国する際、中国にとても温かい対応をしてもらった」と謝意を表明。その上で「留学中に困ったことがあれば解決に向け努力する。遠慮なく相談してもらいたい」と呼び掛けるなど大変な気の使いようである。

日本人のほとんどが反対している習近平国家主席の国賓来日についても「国賓として招くことは、もっと大きな次元で判断したことだ。日中で対話を尽くし、信頼関係を整えた上で首脳の往来を完結する努力を行ってもらいたい」と述べるなど、中国の出先機関のような対応である。

公明党の山口那津男代表は、中国新疆ウイグル自治区での人権侵害をめぐり、「わが国が制裁措置を発動するとすれば、人権侵害を根拠を持って認定できるという基礎がなければ、いたずらに外交問題を招きかねない」と述べるなど、ここでは中国のメッセンジャーボーイを演じる。

公明党を与党に抱え込んだのは、憲法改正を目指した意気込みがあった。しかしその目論みはもろくも消え去った。

与党を利用し、コロナ給付10万円のようにいいように利用されるだけで何一ついいことはなかった。

憲法改正は国民民主も、立憲も改正に前向きであるし、わざわざ公明党と手を結ぶ必要性はもうない。さっさと与党解消した方が日本の安全保障上有益である。続けることは却って害になる。

公明党は与党にあらず、総選挙が良いチャンスだ。癌細胞の切除は早いほうが良い。

日本の一大事に際し、自民党自身の強化に力を注いだ方が、逆方向に向かおうとしているベクトルを無理やり曲げるための労力は大いなる無駄である。

そもそももう日中平和条約の恩を着て、中国と蜜月になる必要は全くない。今は自由主義陣営との紐帯強化を図りながら、新たな世界秩序に日本自身がリーダーシップをとる時代に入った。ウイルスははびこる前に消し、強固な保守結束を最優先とし安直な連合など害多く益なしだ。

それよりもあるべき姿は日本が独立国としてアジアの真のリーダーとして、東南アジア、EU,同盟国の米国からも一目置かれるほどの背筋の通った日本流外交を目指す時である。

The good-bye Komeito は次期総選挙で決断すべし。

今しかないと肝に銘じよ。

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Posted by 秀木石