中国の戦狼外交

世界 日本 雑記

Vol.2-4.9-451     中国の戦狼外交
2021.4.9

戦狼外交とは、21世紀に中国の外交官が採用したとされる攻撃的な外交スタイルのことである。

石平氏は、中国外交が線狼外交がさらにエスカレートし、「狂乱外交」の様相を呈し始めたと言う。その背景には習近平主席の「戦う外交姿勢」にあると見ている。

まさしくその通りだ。
何世紀も前から領有権があると主張する中国は近年、南シナ海の南沙諸島で人工島に基地を建設している。

ブルネイやマレーシア、フィリピン、台湾、ヴェトナムは中国の主張に反発。中国を批判する各国は数十年にわたり、領有権を争ってきた。しかし近年、海上での衝突がたびたび発生し、緊張は着実に高まっている。

2016年、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は、九段線とその囲まれた海域に対する中華人民共和国が主張してきた歴史的権利について、「国際法上の法的根拠がなく、国際法に違反する」とする判断を下しても中国はこれを一蹴。それが中国である。

つい先日のことである。
南シナ海の南沙諸島、フィリピンの排他的経済水域にあるパラワン島沖のウィットサン礁に違法な建造物を見つけたとフィリピン軍が発表した。

ニュースで見た方も多かろう、220隻もの中国漁船団がぴったりと並んで停泊する風景は異様である。中国は悪天候のため非難しているだけ、と誰も信じない嘘を平気でつく。

中国は南沙諸島の環礁にすでに7つもの人工島を造り、ウィットサンの人工島が本当だとすれば、8つ目の人工島になる。

フィリピンのロレンザーナ国防省は「軍事拠点化という明確な挑発行為だ」と非難し撤収を求めた。当然のことだが、その程度のことは犬の遠吠え程度にしか思ってもいないであろう。なにしろ、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所の決定を紙くずだとするくらいだから何の効果もない。

この横暴に対して、バイデン政権がどう出るか注目だが、う~んちょっと不安。

もともと無人の環礁を埋め立てて造り出された7つの人工島は、今や中国の前進軍事拠点と化している。当然のことながら一般住民は居住していない。軍関係者だけだ。つまり、軍事施設が完成して建設関係者たちが引き上げた後、7つの人工島には原則、軍人だけになる。

この状況、中国側にとっては極めて不都合だが、アメリカ側にとっては好都合だ。

どうしてか。軍人だけがいる軍事施設なら、ミサイルや精密誘導爆弾等あらゆる爆弾を使って跡形もなく壊滅できる。というわけだ。

もちろん中国側としては、アメリカがいざとなれば人工島を消滅させてしまうであろうことは百も承知。そのため中国は、南沙諸島の7つの人工島を純然たる軍事基地としておかずに、アメリカ軍が攻撃しづらいように手を打つ可能性があるという。

たとえば、航行する船のための灯台を造って外国船の安全航行の役割を果たすと世界に表明することも一つの手。世界を中国の海にするためには人・物・金に糸目はつけない。今の習近平は徹底して戦闘的だ。

人権問題にしても、領有権にしても、何があろうと決して怯んだり、矛先が鈍ることなど決してない。

中国の夢は「中華民族の偉大な復興」である。建国100年には「世界ナンバーワンの強国になること」なのだ。

夢の実現には、戦争も辞さない。偉大な復興をやり遂げるために自国民が1億や2億犠牲になっても何とも思わない国である。

気を付けなくてはいけないのは、中国は戦時を想定していることだ。相手の軍事的攻撃を待っている可能性がある。軍事力を使えばここぞとばかりに、今まで蓄えた軍事力を防衛だとして、戦時訓練の一環として必要以上の攻撃をしてくる可能性がある。

このような国に対して、アメリカ一国で対峙は不可能である。自由陣営が同じ価値観でかつ相当の覚悟をもって結束しないと無理である。

平和ボケの日本にそこまでの危機意識があるとは思えない。未だに習近平を呼ぼうとするボケ政治家が与党中枢にいる。何とも悲しい国家だ。

与党も野党も毅然として日本を、自由民主主義を体を張って守ろうとする真の政治家がいない。

“ 板垣死すとも自由は死せず ” こんな政治家が今こそ必要なのに。
「井の中の蛙で」地球を俯瞰できない名前だけの政治家ばかり。尖閣が奪われてはじめて気が付くのかもしれない。いやいや、それも良しとする日本人に成り下がってしまったかもしれない。

日本人の精神崩壊はどうすれば食い止められるのか。
明治は遠くなりにけり、“ あの時の愛国の熱情今ふたたび ” は夢の夢か、、、。