日米新時代の幕開け(Ⅱ)

日本 雑記

Vol.2-4.19-461    日米新時代の幕開け(Ⅱ)
2021.4.19   

菅総理は会談後に発表した共同声明について「今後の日米同盟の羅針盤となる」と位置付けた。

日米は確固たる羅針盤を持ったのだ。今さら後戻りはできない。

アメリカとは76年前、国家存続をかけ戦った相手である。アメリカ29万人、日本はその10倍、民間人も含めると310万人の尊い命を亡くした過去がある。

東京裁判を含め言いたいことは山ほどある。しかし、戦後75年が経過した。いろいろあったが、近くの大国ではなく、広い太平洋を隔てたアメリカと強いパートナーシップを結ぶとはなんという運命であろう。

肌の色も一緒、顔かたちも同じ、同じ漢字を使い、深い歴史の営みも交易もあった国とは手を携えることはできなかった。悲しい現実である。

サミュエル・P・ハンチントンは中華文明とも違う、日本は一国のみで成立する孤立文明とし世界6大文明の一つとして数えた。

その日本は全く違う歴史をもつ若いアメリカと同盟を結ぶとはまさしく運命である。

戦後75年、今回ばかりは今までとは違う。一段も二段もギアを上げた同盟である。いわば運命共同体と言ってもいい。もう後戻りはできない。前に進むことを考え、物言う日本でなければ真の同盟など築けるものではない。

大国中国は近くて遠い国である。広大な土地と人口、近年の経済発展は日本の過分なるODAも大いに寄与したことであろう。今では世界第二位の経済大国。この国が異形でなければ何と幸せなことであったことか。

これからは日米共同声明に盛り込んだ、パートナーシップをこれからの羅針盤として、ぶれることなく日本の役目をしっかりと果たしていかなければならない。

もう、遠慮して物言わぬ日本では同盟のパートナーとして役割は果たせない。覚悟が必要である。

その覚悟の一端が見られたのが、福島原発の処理水を海洋放出すると決定した後の対応であった。

中国と韓国がいちゃもんをつけたのはいつものパターンで、
「太平洋は日本の下水道ない」と文句をつけてきた。

麻生太郎財務相は
「じゃあ中国の下水道なのかね。みんなの海じゃないの」と返す余裕を見せた。
さらに、処理水のトリチウムの濃度は中国や韓国の原発が海洋放出しているものより低いと指摘し、「飲んでも何てことはない」とまで言ってみせた。

この程度のことを言わないと舐められる。強く出れば引く日本ではもうない。早速、麻生財務相は実践してみせた。これからが大事、腰砕けになってはならない。

民間の食品会社「カゴメ」も人権問題から、新疆ウイグル自治区で生産されたトマトペーストの使用をやめると宣言した。

中国は「新疆産トマトは供給が追い付かないほど需要がある。どこかの企業が買わなくても関係ない。かれらの材料費が上がるだけだ」と強がってみせた。
矜持を示したカゴメには賛辞を贈りたい。

このように、日本企業の中にもリスクを承知で日本の意思を示そうとする骨のある立派な会社もある。嬉しい限りだ。個人的にはこの会社を応援しようと言う気になる。

兆しはそれだけではない。高い技術を誇る半導体メーカーも連携して巻き返そうとの機運がでてきた。さらには、電気自動車に搭載する2次電池でも「電池サプライチェーン協議会」を立ち上げ、日米連携の動きを加速しようとしている。

IT分野では5Gで中国に遅れをとったが、6Gでは自由陣営の結束で通信覇権を握らなくてはならない。5G・6G開発に日米で4900億円規模で半導体供給網も強化「多国間基金」を視野に入れ、参加国の拡大も検討しはじめた。

これからはお互い知恵の出し合いになる。楽しみである。

世界第二位の経済大国に何も気遣う必要ない。経済的にはすでに挑戦者である。がむしゃらに働いた昭和の経済成長は過去、これからは同じ価値観を持つ兄弟、アメリカと共にある未来である。

もう一人ではない。庇護の中の昭和とは違う。アメリカと日本が軸に、自由で開かれた世界と民主主義を維持する使命を帯び、切磋琢磨できる世界が来たのである。

独裁・共産圏に負けるわけにはいかない。

どうか、野党よ、この日米を軸とした動きに水を差さないでほしい。公明党も、マスメディアも、中国の手先のような動きはやめていただきたい。カゴメのように心ある日本企業がもっと増えてほしい。

何か、やっと戦後レジームからの脱却できそうな気持になってきた。
憲法改正できれば、真に新生日本となる。75年前の敵が真の同盟国となるとは誰が想像したであろう。

中国がそのきっかけをつくったとすれば、御礼を言わなくてはならない。

日本を「最重要同盟国」と位置付けたアメリカ。
日米両国のパートナーシップは、持続可能な、包摂的で、健康で、グリーンな世界経済の復興を日米両国が主導していくことを確実にすると信じたのである。

世界は日米が主導し牽引するのだ。その気概を忘れてはならない。