暗黒国家・中国

世界,日本,雑記

Vol.2-4.30-472    暗黒国家・中国
2021.4.30

ジェノサイド中国は許せないが、経済に限って言えば、中国企業の民間パワーは凄いなあ~と思っていた。

「我が国は発展途上国だ」などと都合のいい時だけ使い分ける中国、世界の時価総額トップ企業にアリババグループ、テンセントを始めとして、トップテンに2社、トップ50に5社も名を連ねている。日本はわずか1社、トヨタがやっと41位にランクインとは寂しい限りだ。

世界が「わが国は発展途上国だ」などという言葉にだまされたのか、安心していたのか、気がつけば世界の経済を動かしていたのだ。

新型コロナウイルスでマスク不足が顕在化した時、世界市場の80%?が中国生産だと聞いて驚いたが、この一件から中国リスクが一気にクローズアップされた。
レアアース60%、半導体50%などIT関連の重要部分も中国が握っている。

世界は中国のレアアースの輸出調整で苦い経験があるが、日本は2010年の尖閣諸島を巡る日中対立で輸出調整の圧力をかけられた。

チャイナリスクは新型コロナウイルスから、一気にサプライチェーンン見直しを検討しだしたが、あまりにも中国に頼りすぎていた。安い賃金と例の「発展途上国支援的」な無警戒もあった。

それはさて置いても、中国のこの凄まじい発展は安い賃金で世界の工場として機能しただけではない。中国の国営企業と共に民間企業の逞しい世界戦略とハングリーな働きによるところが大である。

中国の台頭に危機感を抱いた米国はファーウエイを締めだした。理由はスパイ行為やサイバー攻撃などの安全保障上の危険性を理由としたが実際は中国の世界制覇への恐怖であろう。

しかし、不可解なのは中国習政権による自国企業のそれも大手企業のトップの締め付けが激しくなっているとはどういうことだ。

理由は政権批判、詐欺、収賄などである。確かに韓国・中国は特にそのあたりの不正は確かに多い。しかし、懲役18年だの、場合によっては死刑に処すというのだ。さすが中国らしい残虐性はウイグルを見るまでもないが、何故そこまでと思う。

実際、通販最大手のアリババ集団の創業者・馬雲氏は約半年間公の場に姿をみせていないという。指導部への批判的発言が習指導部の怒りを買ったようだが、「場氏の身は危なくなっている」という噂である。すでにこの世にいないかもしれない。

その他、
◆頼小民・中国華融資産管理元会長 ⇒ 収賄罪で死刑
◆呉小暉・安邦保険集団元会長 ⇒ 詐欺罪で懲役18年
◆肖建華・投資家 ⇒ 香港のホテルから失踪中
◆馬雲・アリババ創業者 ⇒ 3か月以上公の場に姿見せず
中には会社を解散に追い込まれた企業もある。

大きくなって大いに中国に貢献して表彰されると思いきや、巨大企業になるということは共産党の対抗勢力になる恐れがあるということか。自由民主主義世界では考えられないことだが、その前に潰してしまおうということだ。あくまでも中国共産党の体制維持がすべて優先するのだ。

確かに世界1位、2位ともなれば、00兆円の資産保有となる。その気になれば共産党の対抗勢力とならないとも限らない。コロナは共産党の力で統制しても、自由民主主義を旗印に蜂起され10億の敵を相手となれば長期内戦になる。国内に止まらず世界規模での影響は甚大である。

裏を返せば、中国には資本主義、自由経済、民主主義に憧れる人間がごまんといるということだ。政府転覆の発火点となることを恐れているのだ。

中国共産党は「潰せぬ企業はない」と威嚇する。どんな小さな煙でも、火にならない前に消すことが肝心なのである。

独裁共産政権とは何という面倒な制度であろう。常に強権でなければ安心できないのが全体主義政治が暗黒と言われる所以である。

自国の企業を潰さなくては生き残れない政治体制。そんな国家に幸せな生活などあるはずがない。

自国民ですら平気で虐待する中国が、ウイグルやチベットにモンゴルへの虐待など屁とも思わないであろう。

まさに暗黒の中国である。

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