スパイの妻

日本,雑記

Vol.2-5.10-482     スパイの妻
2021.5.10

『スパイの妻』を劇場で見ようと思っていたがついぞ見逃した。たまたまNHKBSで放映されると知り期待して見た。

はっきり言って後味の良い映画ではなかった。
NHKが8K用に制作したしたドラマを2020年に劇場用映画として公開した、と知ってなるほどと膝を打った次第だ。

映画のエンドロールに、つい見逃してしまうような配置で「このドラマはフィクションです」と断りを入れているが、間違いなく反日映画である。反戦映画ではないところが後味の悪さにつながったのではと自分なりに分析した。

反戦映画と反日映画の違いだが、NHKが製作した「軍艦島のドキュメンタリー」がわかりやすい。このドキュメンタリーの捏造は半端でなかった。根底に日本悪者論が脈々と流れている。

「スパイの妻」は「731部隊」の告発を主題としている。その告発を正義と捉え、命の危険がありながらも告発に強い正義感を抱き情熱を燃やす。その夫を売国奴と罵りながらも愛を貫き、スパイの妻として生きる決意に一つの愛の形を整えている。

2017年にNHKスペシャルとして「731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~」を放送しているがこの流れを汲むものであろう。

今現実に起こっている「新型コロナウイルス」だが、その発生源とされる武漢では「生物兵器の開発」の過程でウイルスが流失したとする疑惑もある。

世界の先進国では、日本を除き現在でも生物兵器の研究は普通に行われている。その研究の最先端を行くアメリカ、中国、イギリスがいち早くワクチンの製造にこぎつけたのは衆知の通りだ。

戦時における生物兵器の研究が悪としてNHKによって反日に利用されるとは悲しいかぎりだが、日本の戦時の生物兵器開発を悪というのなら、「このドラマはフィクションです」と断らずに、エンディングで~中国・アメリカを筆頭に世界では今もなお生物兵器の開発が行われている~、、、と流せば反戦映画としての面目は保たれたかもしれない。

反日映画のもう一つの特徴は、マイナス情報ををさりげなく挿入し、そうあったかのようにイメージ作りをしていることだ。ホラー好きの黒沢清監督の影響か、爪をはぐ拷問を想像させるシーンがある。
日本の拷問に爪をはぐというのは存在しない。中国、韓国の専売特許である。悪いイメージは徹底して日本に宛てられる。

まさしく76年前のNHK「真相箱」そのままに、日本軍=悪が現在でも生かされている。

この映画の説明に
「1940年、すべての国民が同じ方向を向くことを強いられていた太平洋戦争開戦間近の日本。正義を貫くためには、誰かを陥れなければならない。愛を貫くためには、誰かを裏切らなければならない。正義、欺瞞、裏切り、信頼、嫉妬、幸福。相反するものに揺られながら、抗えない時勢に夫婦の運命は飲まれていく。昭和初期の日本を舞台に、愛と正義を賭けた、超一級のミステリーエンタテインメントが誕生した。」とある。

平和の中で過ごしてきた現代日本人、本当にそうかと紐解く日本人は皆無であろう。表向きエンタテインメント性を強調しながらも、戦争=悪=軍隊というイメージの定着がNHKの意図するところであろう。

この映画に対するレビューである。

◆Nさんの映画レビュー
満州で夫が知ってしまったのはいわゆる731部隊の人体実験
右寄りの人たちは騙されてはいけないとか中共や反日左翼のでっち上げだフィクションだと主張するだろう
左寄りの人たちは戦争の悲惨さとか日本人残酷とか共通の歴史認識とか千年経っても日本人は許されることはないなどと抗議するだろう
だがちょっと待ってほしい映画は娯楽である。面白ければいいのである
・・・・・明らかにNさんは反日左翼である。

◆一方、Fさんの感想
ペストで市民を殺すのは悪で、空襲で市民を殺すのは正義なの?
「世界共通の正義」を口にするが、私はそういう人間に対して懐疑的である。正義なんて国どころか、時代や人によっても全く異なるものだと思うから。
そして自分が正義だと信じて疑わない人間ほど、恐ろしいものはない。

このFさんは何派であろうか。

NHKに脈々と引き継がれてる反日。
そのルーツとなる戦後間もなく放送された日本悪玉洗脳番組にNHKの「真相箱」や、7年間の占領時に行われた、WGIP=ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムがある。

先行き短いジイからのお願いである。
この上記2つのプログラムは最高の題材である。渾身の力を込めてドキュメンタリー番組に仕上げてほしい。「日本洗脳と日本文化抹殺の実態を解き明かす」と題して8月15日に放送していただきたい。

公共放送NHKが放送することにより、日本における戦後が名実ともに終了し、かつ日本の覚醒につながればこの上ない喜びとするところである。

NHK受信料を50年間真面目に払い続ける善良な市民のささやかな願いである。

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Posted by 秀木石