国会2
Vol.1-12 国会2
2020.01.26
アメリカと日本の決定的違い。
アメリカ2大政党の「共和党」も「民主党」も手法の違いこそあれ、国家をこよなく愛していることである。国家を愛し、国旗を愛し、軍人を敬愛し、すべての国民が、アメリカを愛していることである。
この根底思想が壊れると国民は不安になる。そこが、安定しているからこそ政権交代が可能なのであろう。
果たして、日本は、国家・国旗・国歌への愛情、皇室への敬意、自衛隊への敬意、靖国神社への参拝。この基本的問題に今の野党とはアイデンティティを共有できないことだ。
自衛隊を違憲といい、靖国に敬意が払えない、国旗・国歌への愛情が持てない大多数の野党。これが、アメリカとの決定的違いで、野党が政権を担えない大きな理由のように思える。
ジイも7月4日(アメリカ独立記念日)にアメリカにいたことがあるが、町の中はアメリカ国旗であふれ、馬に乗って着飾った軍人のパレードや花火、街中が華やかなお祝いムードにアメリカ愛が満ち溢れていた。
日本の建国記念日にその光景を期待するのは悲しいかな難しい。
戦後70年の間、ソビエト連邦が崩壊しソ連型社会主義が否定され、イタリア共産党も解党した。
その結果、日本では社会党や社民党など社会主義を標榜する政党は徐々に姿を変え、今や「立憲民主党」や「国民民主党」に姿を変えた。もとはと言えば社会党や少数野党だ。ただそれでも尚、日本共産党だけはそのままで、ある一定程度の指示を集めているのはある意味立派と言えるかもしれない。
個人的には共産党はなかなか理解できないが、社会主義が完全に否定されるわけではない。日本の場合、いつも野党と言われる政党は「何でも反対」「スキャンダル追及」に明け暮れている印象だ。
北朝鮮がミサイルを日本海に撃つ中、国会ではモリ・カケ追及では何をか言わんやだ。
今国会においても、中国の脅威への懸念を示す野党の声明はない。
尖閣諸島近海への領海侵入は日常茶飯事、新疆ウイグル族への弾圧、1国2制度を無視した香港弾圧、第二の香港と言われる台湾への弾圧。中国へ指摘する事項は山ほどある。
野党よ!国の最高機関である国会議員だろ!と言いたい。何故日本を愛せない。国を思うのであれば、真剣に防衛論の一つも語ってみてはどうだ。
そんな時期にチェコプラハ市長・ズデニュク・フジブ氏の中国に対する毅然とした対応が新聞にあった。
北京との姉妹都市契約を解消し、台湾の台北と姉妹都市契約を結んだというのだ。
その理由、姉妹都市契約の前提として
①政治と切り離す ②相互に敬意を払う ③相互のためになる。
そのどれもが守られていないとし、北京との姉妹都市契約を解消したというのだ。
まず、条約違反としたのが、政治の持ち込みだ。北京との姉妹都市契約の中に台湾を自国の領土とした「1つの中国」条項が入っていたという。
まあ、契約解消には1つや2つではないようで、いろんな問題があったようだ。
日本にこんな政治家がいるだろうかとうらやましく思った。
痛快だったのは昨年、プラハ市恒例の懇親会での出来事である。
懇親会には台湾外交団もいた。その台湾外交官を中国大使が「退席させろ」と命じたという。
市長は「私の客です」と応じると、中国大使は退席したという。
何というかっこよさであろうか。