ハリマオの再登場を

世界,日本,雑記

Vol.2-7.18-551   ハリマオの再登場を
2021.7.18

今から60年以上も前。むかし むかしのことだ、小学生のころ夢中で見たテレビドラマに “ 快傑ハリマオ ” というのがあった。その主題歌は今でも歌える。

♯ ま~っかな太陽 燃えている 果てない南の 大空に とどろきわたる 雄叫びは 正しい者に 味方する ハリマオ~ ハリマオ~ ぼくらのハリマオ ♭

意味も分からず見ていたが、昭和初期、東南アジアを舞台に、正義の男・ハリマオが、東南アジアを支配する悪と戦う冒険活劇である。

頭には白いターバン、黒いサングラスをかけていた。こやつは何者だと不思議に思いつつも、悪をやっつける活躍ぶりにいつも心躍らせてみていた。トシをとってからもたまに口ずさむほど歌いやすい歌で、その時に歌っていたのが三橋美智也だったとは大人になってから知った。

その舞台である東南アジアの海・南シナ海が今、荒れている。

言わずと知れた中国の、力による現状変更の企みである。

今年の3月だったか、200隻以上の漁船が居座った異様な景観に驚いたが、200隻もが一カ所に集まるなど普通では考えられない。専制国家中国でないとできない芸当である。それも1日や2日ではない。

海域はフィリピンの排他的経済水域内。晴天だったが操業もせず、夜間は白色光を点灯させて領有権の示威行為だった。

2016年には「九段線」という訳のわからない線を、日本の南海上から台湾の東を通り、南シナ海を横断、マレー半島の南まで達するラインを勝手に引いて自国の海とした。

当然だが、フィリピンなどから国際司法裁判所に訴えれら対抗したが敗訴した。その判決書を紙切れとして破り捨てさるというのだから、世界最強のマフィアといっても差しつかえない。

そこまで露骨な行動に出るのは、何故か。膨大な水産資源と、海底に眠る何百兆円にも及ぶ原油や天然ガスの存在である。それにこの海を制すれば、アメリカ、日本を排除できるという大きなメリットがある。

尖閣諸島周辺にも海底資源の存在が明らかになると、尖閣は我が領土であると言い出したように、実に分かりやすい中国の強奪戦略である。

南シナ海は日本の輸入原油の9割、天然ガスの6割がこの海を通る。通過船舶の総トン数は世界の半分にも及ぶ。

この海を中国が制した場合、その軍事的脅威は計り知れない。

そこで、ここ1、2年「自由で開かれたインド太平洋」という言葉が国際会議でも盛んにも使われるようになったが、この海域を中国に制圧されてはたまらん、と提唱したのが日本の安倍元首相である。

世界的にも最も重要なシーレーンであることだ。

今も、臨時国会を開けとうるさい野党だが、世間の目をこの問題に向かわせるのは野党の役割である。国家安全保障上の重要な問題をそっちのけにして、ほぼ目途がたったワクチンを追求しようとは、ほぼ政治屋である。

国民は尖閣の危機ならほぼ実感しているであろうが、南シナ海の危機的状況をどれくらい感知しているか。NHKは内閣支持率の調査よりも、この南シナ海や尖閣諸島、台湾有事についてのアンケートやってみたらどうなんだ。

内閣支持率で何を国民に訴えようとするのか。国営放送なら内政ばかりでなく、国家危機になる、中国人権問題、尖閣諸島、台湾有事、南シナ海問題など、周辺危機に国民の関心を高める意図をもった世論調査も考えたらどうか。といいたい。毎回バカの一つ覚えのように内閣支持率?何を意図しているのかさっぱりわからない。

日本人の何%が南シナ海、台湾有事に意識を持っているか。とても重要なことである。野党も、学術会議もその危機に関する情報発信をしたという話は聞かない。

こんな日本に誰がした。

まさしく、マレー半島で活躍した「ハリマオ」の再登場が必要である。

南シナ海を奪い取ろうとする賊を、痛快にやっつける「快傑ハリマオ」の令和リメイク版をどこかのTV局がつくってくれないものか。60年ぶりの復活という話題性、現実味あるスリル或る興味、ゴルゴ13に通じるところだ。ヒット間違いなし。

そうすれば、ジジイのような年配者も若年層も大いに楽しめ、理解を深めるきっかけとなりましょう。

関係各社様、お忙しい中誠に恐縮ですが、「新・快傑ハリマオ」の登場に特段にご尽力いただきますよう切にお願い申し上げる次第です。

ブログランキング・にほんブログ村へ