誇りを失った日本人

日本 雑記

Vol.2-8.18-582   誇りを失った日本人
2021.8.18

戦後76年、坂本多加雄氏、渡部昇一氏など、保守陣営の論客がいなくなり寂しい限りだが、今も頑張っておられるのがベストセラー「国家の品格」の執筆者である、数学者・藤原正彦氏だ。その寄稿文が15日の産経新聞にあった。

“ 誇りを失った日本人 ” について書かれたものだが、その最後の章にあった「今、変わらなければ」との小文を紹介したい。

~今、変わらなければ~
『8月15日は終戦の日だが、日本は戦後76年、米国のいいなりになり続けてきた。

冷戦後、米国の強要するグローバリズムにも唯々諾々と従った。歴史を見ると世界の恐らくどこでも、支配階級は最も裕福な階級だったが、我が国の武士は「武士は食わねど高楊枝」と言われる通り金銭を低く見ていた。士農工商で最も貧しかったと言われるほどだ。金より義理や人情を重んずる我が国にとって、金銭至上主義や生き馬の目を抜くような競争社会は国柄にまったくあわないのに、米国に押し付けられれば何も言えなかった。

教育に至っては、欧米の真似ばかりだ。ゆとり教育がやっと終わったら、小学生に英語やパソコンだ。論理的思考の基礎は圧倒的に国語である。小学生が英語やパソコンにはしゃいでいては、日本から国際人もパソコンを作る人もいなくなる。

どうしてこんな国になってしまったか。戦後間もなく、占領軍は「WGIP」(War Guilt Infomaition Program、私はこれを「罪意識扶植計画」と訳す)に基づき、日本の歴史や文化を否定し、先の戦争でいかに日本人が悪かったかを喧伝し、日本は恥ずべき国という意識を植えつけた。この洗脳が、なぜか今も生き続け、日本人は誇りを失っている。

だから、「日米地位協定」などという屈辱的協定すら破棄できない。世界中から「米国の属国」とみられていても恥じない。菅義偉首相や大臣たちは揉み手して外国にワクチンを恵んでもらっているが、彼らはもちろん国民もこれを国家的屈辱とは思わない。

戦後は終わってないのだ。19世紀英国の作家スマイルズは「国家とか国民は、自分たちが輝かしい民族に属するという感情により力強く支えられる」と言った。「米国の属国」でよいはずがない。日米は軍事上の同盟国で、いまや無二の盟友といってよい。覇権主義中国に対峙するため、ますます結束しなければならない。だからこそ米国に「ふざけるな」と言えなければならない。

私は3年間、米国の大学で教えていたが、あちらでは友人同士はずけずけものを言う。仲がいいということは直言できるということだ。私は友人に無論ずけずけものを言ったし、私のガールフレンドなどは私に「アー・ユー・クレイジー?」とまで言った。

米国に守ってもらっているからものが言えないのなら、自主防衛の努力をすればよい。戦後76年。わが国は変わらなければならない。』

というものだ。

藤原氏は「論理的思考の基礎は圧倒的に国語である。小学生が英語やパソコンにはしゃいでいては、日本から国際人もパソコンを作る人もいなくなる。」という趣旨の発言をことあるごとにしておられる。

アメリカで教鞭をとった人間であるからこそ説得力がある。しかし、文科省は逆の方向に進もうとしている。グローバルと言う麻薬、英語をバイリンガルとすることを国際人と思い込む。この洗脳を解くには東大から流れ込む左傾人間の洗脳こそが必要ではないか。

ナイーブな日本人には効きすぎたGHQの「WGIP【洗脳】」戦略。洗脳者が洗脳者を量産していく日本の構造を変えなくては、明治にあった誇りある日本人を取り戻すには不可能である。

本来保守でなければならない自民党、その国会議員が左傾化している。
小・中・高の教育改革にあると思うが、明るさは全く見いだせない。