政治家の豹変

日本 雑記

Vol.2-9.10-605    政治家の豹変
2021.9.10

政治家の豹変なんてそう珍しいことではないが、総裁選に出ると決まったとたんに持論を封印する。人気NO1の河野太郎氏が何故持論である脱原発、女系天皇容認、靖国参拝否定論の封印が必要なのだろうか。

確かに若い河野氏がネットユーザーを中心とする若者人気に依ることが多いのは事実である。しかし、政治家である。自信を持って持論を展開することにはネットであれ街頭演説であれ、あるいはテレビ出演においても変わることはないはずではないのか。

国会での野党の質問にも強気で、歯切れのいい回答に国民も賛辞を送った。その実力が買われ、ワクチン接種推進担当大臣も菅総理に抜擢されたのである。

その堂々と物言う姿に多くの国民は安心し、期待もしているのである。何故、封印なのかと思わざるをえない。本音で政治はやれないということか。

記者から脱原発の持論を問われ「安全性が確認されたものは容認する」、また、有識者会議の出した中間報告の男系男子による皇位継承も尊重したいと、持論を封印した。
勿論、持論を封じただけで本心を変えたわけではない。「丁寧に説明すれば理解は得られる」として時期を見極めてということのようだ。

確かに理想だけ言っても、カーボンニュートラルを達成することは理論上無理である。
そこで、有力視される3人の国家観に関する主義主張だ。

<①皇室後継問題 ②靖国参拝 ③憲法改正 ④原発問題 ⑤夫婦別姓>

◆河野太郎氏
①女性天皇・女系天皇容認 ②靖国神社参拝に反対 ③憲法改正不明? ④原発反対 ⑤夫婦別姓制度に賛成

◆高市早苗氏
①皇位継承問題は男系男子を維持 ②靖国神社への参拝を ③憲法改正を強く志向 ④原発再稼働すべき ⑤選択的夫婦別姓の導入に強く反対

◆岸田文雄氏
①女系天皇は考えるべきではない ②靖国参拝は外交問題化すべきでない? ③憲法改正に賛成 ④原発は再開すべき ⑤夫婦別姓反対

以上を見てみると、高市氏は分かりやすい保守本流。岸田氏は一応保守、河野氏は革新的な考えであることがわかる。

後は有権者の判断だが、ジイなどは日本国に生まれ、税金を払いながらも日本という国から多くの利益を得ている。

豊かな歴史と穏やかな気候風土のなかでほぼ単一民族で仲良く暮らしてきた国である。この国に生まれてよかったと思える。ジェンダーフリーをはじめ、欧米の革新的考えがすべて良しとは思えない。テクノロジーは革新的であっても思想まで革新する必要はない。

インフラを始めとする生活環境も治安もいい。食生活も普通に働けばこれといって食うには困らない。国民皆保険のお蔭で、日常医療に不足はない。今回のようなコロナで医療システムの不備は露呈したが、今後多くの改革が進められるであろう。また、働けば働いただけ豊かになる。ある意味安定した政治のお蔭である。

昔、戦争の世紀といわれる時代があった。地球上のほとんどの国は戦争を経験した。今の日本は76年間も平和の中にいる。敗戦の結果、日本が2500年近く営々と築いてきた思想、文化がことごとく破壊され、日本悪者の洗脳を受けたまま今の若い世代に引き継いでしまった。

最も保守色の強い、高市氏の記者会見時に、男性フリー記者の横田一氏は場所をわきまえず、大声を張り上げ、前政権時の問題をとり上げわめきたてた。日本は今、このような洗脳され、かつ自己醸成した人間の方が多くなった。ただ横田氏のように下品にわめかないだけで思想的には左傾化している。

政治を変えるのは国民の大事な1票だが、その1票が横田氏のように下品でなくても洗脳の1票でないことを祈るばかりだ。

ジイは高市氏を高く評価するが、気になった発言があった。
総裁選出馬表明の記者会見で、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を「風評被害を広げる可能性がある。そのリスクがある限り放出の決断はしない」としたのである。

それはおかしい。国とIAEAの基準を満たし安全とされる基準をさらに下回った処理水である。麻生副総理がいうように全く問題ない水の放出を現菅総理がつい最近、放出を発表したばかりである。その発言に冷水を浴びせるようなことをすべきではない。かえって、国民に不安を抱かせるものだ。猛省していただきたい。

ジイは高市氏の基本的考えに同調するが故に残念でならない。次回会見時の豹変に期待したい。