無邪気な靖国参拝

日本 雑記

Vol.2-9.27-622  無邪気な靖国参拝
2021.9.27

テレビ報道番組に出演の中で、靖国神社参拝を問われ、

「私も最初の頃は無邪気に行ってたんですけど、やめました」

これが日本の総理総裁候補、野田聖子の靖国参拝発言とは恐れ入った。26日放送のフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」の出の発言である。

ジイはこの番組を見てはいないが、自民党総裁選で激しく競り合う岸田・河野・高市・野田氏の4候補が出演していたようだ。

ネット情報によれば、

橋下氏は高市氏に
「しつこいですけど、靖国問題ですが安倍(晋三)さんでも行けなかった状況でも行かれるのか?」と質問。

これに対して高市氏は
「1人の日本人として信教の自由がございます。ただ内閣総理大臣という立場は重いと思っているんですが、世界のそういう風潮を変えたいです。外交問題にすべきじゃないです」と返答。

このやり取りに野田氏は
「1人の気持ちを貫くのもいいけど、(首相は)1億2000万人の代表になります。その人たち全員が納得しているかどうか、国民の合意を得られていない」

「外交問題にしちゃいけないと言うのは、こっちが言ってはいけない。向こう、諸外国が決めることなんですね。もう一つはアメリカ、中国、韓国が反発しているだけじゃなくて、その後ろのいる国々も愉快なことじゃないという国際社会の認識を持ちつつ、自分の志を通したことで逆に関係ない企業たちが損失を被るということは経済を守っていかんなきゃいけないリーダーとしていかがなものか?」と疑問を呈し「私も最初の頃は無邪気に(参拝に)行ってたんですけど、やめました」と続けていた。

バカじゃないの、まるで共産党委員長・志位和夫氏そのもの、ハッキリ言って文句は中国だけ。

例えば、アメリカのアーリントン墓地には奴隷制度を守るために戦った将校も埋葬されているが、大統領が参拝したとしても「奴隷制を容認するのか!」と言われることはない。その他の国でも同様である。

吉田茂首相以降、何も問題なかったものを、わざわざ外交問題にしたのは「朝日新聞」である。朝日が中国に焚きつけるまで、日本人はもちろん、外国からの反発なんて聞いたこともない。外国とは言っても中国だけだが。

野田さんに聞きたい。中国以外のどこの国が反発しているの?日本の誰が反発しているんですか?朝日が焚きつけて中国が反発しだしてから、それに乗じて日本の共産党をはじめ、野党が攻撃材料に使っているだけの話。

与党にいながら勉強不足も甚だしい。

昭和26年(1951)以降、吉田茂5回、岸信介2回、池田勇人5回、佐藤栄作11回、田中角栄5回、三木武夫3回、

A級戦犯の合祀された昭和53年(1978)以降も、自民党歴代内閣の首相は靖国参拝を行ってきた。福田赳夫(4回)、大平正芳(3回)、鈴木善幸(9回)
A級戦犯合祀から中国の反発で靖国参拝を控えるようになったと言うのは嘘である。戦犯合祀から6年間中国からの反発などない。

朝日新聞が中国の反発を呼び込むために靖国キャンペーンを繰り広げたが中国がなかなか反応しないことにいらだち、こんな特派員記事を掲載した。

「『愛国心』が、日本ではかつては軍国主義を底支えする役割を担わされたことを、中国は自らの体験として知っている。それだけに、靖国問題が今『愛国心』のかなめとして再び登場してきたことを、中国は厳しい視線で凝視している」
と、中国政府関係者の靖国への具体的発信がどこにもないのに典型的な作文を掲載したのだ。

それでも反応しない中国にいろんな質問を投げかけ、やっと
『アジア人民傷つける、中国批判』という中国外務省スポークスマンの発言を引き出したのである。

その後も中国の公式発言がなかなかとれず、質問攻めでやっと『中国の要人が公式に不快の念を表明したのはこれが初めて』と記すのがやっとだった。

しかし、その後を、靖国問題が反日に有効だと学んだ中国は靖国批判は重要なマターとなった。朝日新聞の大成果である。

昭和60年以降、中曽根総理は参拝を中止した。過去、中曽根首相は10回も参拝しているのに、やめる必要などなかった。残念である。

吉田茂首相以後、34年間、文句などなかったにもかかわらず、以後、靖国参拝批判が定番になった。さらには何もしなくても日本の左翼マスコミが騒いでくれるので中国は大助かりだ。

今回の総裁選にも、ちゃんとメイン項目として取り上げるなど、日本自身が自らの心の問題を、“ 中国に忖度 ” して忘れず取り上げてくれる。
何という可愛い飼い犬であろうか。少しは中国の人権問題で盛り上がって見ろと言いたいが、いつの間にか日本糾弾を日本人自身が行うようになってしまった。

ネット上では、野田聖子氏の「最初の頃は私無邪気に行っていた・・」との発言は笑わせるどころの話ではない。とし、

『国家のために命を捧げ、戦争で亡くなった多くの方々を始め、靖国神社に参拝する方々に対して、国会議員として、総裁選立候補者として、極めて不適切で無礼な発言だ』との批判がある。

「野田聖子氏のこの発言を許しては絶対にダメだ。謝罪と撤回を要求するレベルだ」との指摘があったが当然である。

野田聖子の希薄な国家観と背骨のない思想の現れである。

頭脳明晰な橋本徹氏も、過去の朝日の反日靖国キャンペーンを知らないわけではあるまいに、高市氏に参拝を強く念押しするとは、国家観の希薄さと歴史軽視の考えは、野田聖子氏と同類である。

それにしても情けない日本になった。
中国に全く関係のない、日本の内政問題を日本人自ら反日材料として中国に提供し、さらに日本のリーダーを選ぶ総裁選挙の重要課題としてとり上げる。そのことに何の問題意識も持たない。世紀のブラックユーモアである。

中国は腹を抱えて笑っていることだろう。稚拙な日本、世界の笑い者とはこのことだ。