白鵬引退

スポーツ,日本,雑記

Vol.2-9.28-623  白鵬引退
2021.9.28

“ 今後本場所で横綱として15日間土俵を務めることはできない ”

大相撲で史上最多となる45回の優勝を果たした横綱 白鵬が現役を引退する意向を固めた。

やはり、寂しい。
22歳で横綱になり、2001年3月場所が初土俵、その後20年、横綱になって14年の長きにわたり角界を支えた功績は極めて大きい。

ここ数年はケガなどで休場することが多かったが、今年7月、6場所ぶりに復帰した場所でも、膝のケガを抱えながらも全勝優勝は横綱の意地で勝った場所ではなかったか。

今、思えば、同じモンゴル出身の照ノ富士との優勝戦が、白鵬の長い相撲人生の最期の勝負になったのも “ はなむけ ” とした、相撲の神からの贈り物だったかもしれない。

体力的には照ノ富士に分があった、しかし、絶対に負けてなるものかという強い思いは、勝った瞬間の鬼の血相に白鵬の相撲道が現れていた。

時に、白鵬の相撲内容には厳しい注文がつけられた。勝つことが何よりも優先した白鵬。日本人が望む横綱らしい相撲内容と人格のズレが、45回という前人未到の成績を残しながらも、万人が認める “ 威厳・風格・尊敬 ” には至らなかったのが残念でならない。

いずれにしても、不甲斐ない日本の力士を尻目に常に、強い横綱を長きにわたり務め相撲界を支えてきた功績ははかり知れない。

しかし36歳という年齢、右ひざケガ、「自分に取って変わるような若手が出てくれば」もっと早く引退をしていたはずである。しかし、日本人力士、さらに白鵬のあとを追って横綱に昇進した日馬富士と、鶴竜、それに稀勢の里の3人は、いずれも白鵬よりも先に現役を引退する始末ではどうにもならなかった。

やっと強い照ノ富士の登場に少しは安心して横綱を任せると判断もあったのではないか。

白鵬が残した輝かしい成績を超える力士は当分出ないのではないか。

≪白鵬の残した成績≫
★通算勝ち星・・・・・1187勝   1位
★幕内通算勝ち星・・・1093勝   1位
★優勝回数・・・・・・・45回   1位
★全勝優勝・・・・・・・16回   1位
★連続優勝・・・・・ ・7場所   1位
★年間勝ち星・・・・・・86勝   1位
★横綱在位・・   ・84場所   1位
★横綱通算出場・ ・・1019回   1位
★横綱通算勝ち星・  ・899勝   1位

唯一連勝記録が双葉山に次いで2位である。

文句なしの史上最強の横綱であった。
最後の場所となった今年の7月場所は6場所連続休場明けでの出場でありながら、照ノ富士との優勝を争い勝ち取った集中力と横綱としての責任感は力士の見本である。

結果的に有終の美を飾った格好になった。そして2001年3月場所の初土俵から20年、現役生活に幕を下ろした。

祖国モンゴルでも大きなニュースになった。この記録をみれば当然だが祖国の英雄である。

欲を言えば、取り口や言動、日本の相撲界に入ったのだ、日本の社会性、日本の相撲道をもう少し深く理解する気持ちがあったなら、双葉山や大鵬と並び、尊敬をも勝ち取ったであろうに残念である。

長い間、横綱として相撲界を背負ってきた姿は立派である。本当にお疲れ様でした。

後は立派な後継者 “ 照ノ富士 ” が継いでくれるだろう。

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