愛国心なき日本の弱点

日本,雑記

Vol.2-10.19-644  愛国心なき日本の弱点
2021.10.19

10月18日の朝刊に『菅前首相、9年ぶり靖国参拝』とあった。

岸田文雄首相は靖国神社で始まった秋季例大祭に合わせ参拝を見合わせ、「真榊」と呼ばれる供物を奉納した。

いつもの政府要人の靖国の風景である。この姿こそ日本の弱点である。

日本人が日本と家族を守るために戦い、はからずも尊い命を国に捧げることとなった軍人を奉る靖国神社。日本人の魂のふるさとでもある。その靖国神社に、まるで人目を避けて参拝しなければならないような日本とはいかなる国であろうか。

人はステレオタイプのようにA級戦犯が祭られているからという。バカの一つ覚えであるまいし、東京裁判の悪行、GHQの洗脳も知らずしてよくも平々とそんなことが言えるもんだ。

A級に関して言えば、「平和に対する罪」として連合国が勝手に罪状をつくって裁き、それをA級としただけの話。世界の法律家があってはならない復讐裁判として批判した裁判を、受けた日本人の多くが今なおそこに疑問を呈さないのが不思議である。

さらにA級戦犯と称せられた東条英機首相をはじめ7人は絞首刑でこの世を去った。残りのA.B.C級とされた戦犯は昭和28年8月の第16回特別国会で全会一致、全員無罪、犯罪人とは認めていないのである。その国会決議を無視し、いまだA級呼ばわりする日本人とは、悪意を持ったGHQの上を行く反日極悪日本人である。

中国が文句を言いだしたのは朝日新聞が日本の戦犯を奉っている反靖国キャンペーンを張って中国を焚きつけたからであるが、それを支援した野党、反日マスコミの罪は大きい。

そうであっても時の政府は「内政問題であり他国に言われる筋のものではない」と内政不干渉の原則を上げて毅然と対応すればすんだことである。しかし、それをしなかったのは中曽根内閣の汚点である。

A級、B級、C級を未だに信じ続ける日本人よ、インドのラダ・ビノード・パール判事の『パール判事の日本無罪論』(小学館文庫)を読んでいただきたい。

GHQが無法な東京裁判で裁き日本悪玉として裁いた。GHQに加担した日本人は多い。教育界においては「日教組」が中心になって日本を侵略戦争を仕掛けた悪い国、その悪い国の国歌・君が代や国旗の掲揚さえも否定する教育が行われてきた。

法曹界においては東大・宮澤俊義はGHQに加担し、天皇はただの「公務員」などと述べ、「なんらの実質的な権力をもたず、ただ内閣の指示にしたがって機械的に『めくら判』をおすだけのロボット的存在」と言い放った。この宮澤を憲法の権威としその血を引き継いでいるのが日本の法曹界である。

このように反日の血は、教育界、法曹界に引き継がれ、特に東大法学部の宮澤の権威は絶大で、その血を引いた人間が霞ヶ関を中心に日本の行政に入り込み国家を左傾に導いている。

しかし、大東亜戦争開戦を決めたのは決して軍部の独裁で決定したわけではない。

アメリカが日本を戦争に駆り立てるためにあらゆる手段を使って戦争をせざる状態に追い込んだ「ABCD包囲作戦」(アメリカ・イギリス・シナ・オランダ)による戦略物資の遮断作戦があった。

日本の名誉と大東亜圏を欧米の植民地から解放も視野に突き進んだ日本。この小さな国が世界を敵にと思うと無謀とも思えるかもしれないがその一丸となった心意気を思うと、日本が可哀そうで仕方ない。当時は朝日新聞も全ての国民も心は一つであったのだ。

はからずも敗戦した。GHQの占領政策に手のひらを返すように日本批判に回った日本人。生きるために仕方ない部分があったにせよ、占領が終了し米軍が引き上げれば元の日本に戻ればいいではないか。アメリカも容認していたにもかかわらず戻れなかった。

日本の弱さは日本を愛せない多くの日本人がいることだ。あのマッカーサーですら日本が戦争に突き進んだのはやむを得ない選択だったと言っているのである。その日本が日本は戦略戦争をしたと自らを貶める日本とは、ジイは悲しくて悲しくてしかたがない。日本の首相がこそこそと靖国に参拝する。それをマスコミが批判する。何とも悲しい惨めな姿だ。

あのマッカーサーが戦後、日本の占領作戦を指揮したあのマッカーサーがアメリカ上院の軍事外交合同委員会という最も権威ある公式の場で語った貴重な証言がある。

『日本には蚕(絹産業)以外には固有の産物はほとんどない。綿がない、羊毛がない、石油がない、錫がない、ゴムがない。その他実に多くの原料が欠如しているのに、それら一切のものはアジアの海域には存在していた。もしこれらの原料を切られると、一千万から一千二百万の失業者が発生することを日本人は怖れていた。したがって彼らが戦争に突入したのは、主として自衛のためやむをえなかったことだった』

この証言を何故日本のマスコミは大きく報道しない。事あるごとに何度も報道すればいいではないか。ほとんどの国民はこの事実を知らないのではないだろうか。

敵将がアメリカ本土の最も権威ある公式の場で、「日本は自分たちが生きるためにやむを得ず戦争をせざるを得なかった」と日本の戦争を肯定してくれたのである。であるにも関わらず当の日本人が、「日本は侵略戦争をした悪いヤツ」と未だに多くの日本人がそう思っているとはどういうことか。

日英同盟を解消させ、石油、鉄を止められにっちもさっちもいかない状態にされてなお、戦争回避を模索したのである。さらにハル・ノートと言われる最後通牒で息の根をとめ日本を戦争に仕向けたのである。

当時の新聞も国民も、戦争やむなしの中で国民一丸となった。すべての国民が日本を守るために立ち上がったのである。

軍人は国を守るために必死に戦ったのだ。はいそうですかと言って、アメリカの言う通りに戦う前に手を上げ「私たちは戦争はしません。どうぞ占領してください。すべて連合国の言うなりになります」そう言って連合国に日本委ね、北海道はソ連に、本州はアメリカに、九州は中国に、四国はイギリス領になってよかったのか。

それを阻止するために当時の軍人は日本を守るため命を惜しまず戦った。それを英霊と呼ばずして何と言おう。その靖国神社参拝に、中国は「A級戦犯が祭られている靖国に参拝することは中国人の心を傷つける」とは、、、まさに笑止千万である。

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Posted by 秀木石