台湾は中国の一部か

世界 日本 雑記

Vol.2-11.2-658  台湾は中国の一部か
2021.11.2

『放送放四条違反番組』と刺激的なキャッチコピーで掲載されたWill.12月号のコラムは、作家・門田隆将氏がTBSサンデーモーニングを当てこすったものである。

何を問題としたのか?、コメンテーターのやりとりである。

姜尚中氏
「武力行使しても何とかなるという誤った判断を中国にさせないように、同時に台湾が独立に向かうと中国も何らかのアクションを起さざるを得ない。そのバランスを考えてこの地域のマネジメントをしていかなきゃいけない。日本の防衛力や、あるいはクアッドをはじめとするさまざまな対中シフトをやればやるほど中国国内は焦ってしまう。そのあたりのバランスのとり方を考えていかなきゃいけないと思いますね」

青木理氏
『官僚も与党の皆さんも政権交代がないと思っているから公文書改ざんするし、忖度も起きる。だから野党に本当に頑張って欲しいなと思っています。野党がもう少し増えれば、緊張感が出てそういうことも起きにくくなる。なので二つ。一つは投票率をもう少し上げる。それから政治に緊張感を取り戻すような投票行動を我々はとらなくちゃいけないんです』

これに対し、門田氏は
『不測の事態が起らないよう自由主義陣営の側に注文をつけている。まるで「番組提供・中国共産党」の内容』とその偏向を「放送法違反」とした。

ところで<放送法第四条>とは、
1、公安及び善良な風俗を害しないこと。
2、政治的に公平であること。
3、報道は事実をまげないですること。

これを放送法違反と捉えるかどうかは微妙で、表現の自由論を出されると判断されず議論で終わりそうだ。

このコラムの中で門田氏は「台湾は1971年10月25日まで国連の安全保障理事会の常任理事国だった」と記している。

つまり、この日までは台湾が中国大陸をも統治する国として国連の常任理事国だったということだ。

では何故、台湾から中国に代わったのか。
中国の長年にわたる国連攻略によって、中国の国連加盟と台湾追放を盛り込んだ「アルバニア決議」の成立によって蒋介石は追放され、代わって中国が常任理事国となったのだ。

この措置に抗議する形で台湾は国連を脱退するのだが、ソビエト連邦の地位をロシアが継承したのと同じであるかのように、台湾が持つ権限を中国が継承したとした世界に認識させたところが、中国の深い策略があったと思われる。台湾は中国の一部とした中国の戦略に世界が同調したことで台湾問題が今に尾を引いている。とジイは解釈している。

中国大陸を統治していた中華民国(中国国民党)は、第二次世界大戦後に戦勝国として国連安保理常任理事国に選ばれたが、その後毛沢東率いる中国共産党との国内戦に敗北する形で、台湾に事実上の亡命政権を樹立した。しかし、一度として中国に統治された事実はない。

今思えば、国連を追放された時点で中国への未練を断ち切り、台湾国として独立を世界に宣言する決断が必要だったような気がする。

世界が、台湾は中国の一部とした認識に「国際社会最大の欺瞞」と門田氏はいったが、膨張する中国に各国が自国の利益を天秤にかけた結果であろう、確かに欺瞞に満ちた国際社会の現実に台湾は翻弄されたといえる。

ジイが若い頃、そう言えばこのニュースが流れた記憶がある。その時は政治にそれほど関心もなく聞き流したが、今、この「アルバニア決議」に至る経緯を詳しく知りたい衝動にかられている。

「アルバニア決議」賛成76ヵ国、反対35ヵ国、棄権17ヵ国、無投票3ヵ国とある。当時の国際情勢を詳しく見てみないとわからないが、日本とアメリカは反対にまわった。ロシア、ヨーロッパ、アフリカの大半は賛成している。この時から台湾の苦難の道が始まったのだ。