北京五輪ボイコット

オリンピック スポーツ 世界 日本 雑記

Vol.2-11.22-678  北京五輪ボイコット
2021.11.22

先頃、バイデン米大統領が北京五輪「外交的ボイコット」辞さない姿勢を示していたが、ワシントンポストは今月中にも正式に決定すると報じた。

外交的ボイコットだから、開会式などへの首脳の欠席、政府使節団の派遣を見送るということで、選手団は参加する。したがってボイコットと言っても、実際の競技に支障はない。

とはいえ、ボイコットとなれば選手の士気に大いに影響することは間違いない。

このボイコットは、言うまでもなく、中国・習近平政権によるウイグル自治区、チベット、モンゴルなどの人権侵害、および、香港の人権弾圧にある。

習総書記は、内政問題というが、犯罪などの罪を犯しているならともかく、民族浄化のために、100万人以上に及ぶウイグル人を強制収容所に送り、女性への不妊手術、拷問、強制労働、臓器を取られる子どもなどまるで虫けらを扱うがごとく残酷である。

強制労働によって、作られた製品のボイコット運動も起きている。チベットのダライ・ラマ14世は中国政府の弾圧を逃れてインドに亡命せざるを得ないのが実態だ。

米民主党のペロシ下院議長は今年の5月北京五輪のボイコットを提唱し
『中国でジェノサイドが起きているのに訪中する国家元首は、人権を語る道徳的権威がない』『中国政府に栄誉を与えてはならない』と述べ、外交ボイコットを求めたのが6月だった。

その後、世界は「命か金」か、悩ましい問題を抱える中、衝撃的ニュースが入ってきた。

中国の著名な女子テニス選手、彭帥さんが、中国の元副首相・張高麗氏に性的関係を強要されたと告白した後、消息不明になったというのだ。

◆ この事件に、大坂なおみ選手など多くのテニス選手から懸念の声が上がった。
ノバク・ジョコビッチ選手は「テニス界が団結して対応すべきだ」「恐ろしい状況だ。テニス界は彼女と家族を支える必要がある」と語った。

◆ 国際テニス連盟は「選手の安全は最優先事項。この件について透明性のある調査を支持する」との声明を出した。

◆ 国際人権団体・HRWは「来年2月開幕の北京冬季五輪に参加する選手やファン、スポンサーに「彭のために声を上げるべきだ」と呼びかけた。

◆ さらに国連人権高等弁務官事務所の報道官は、ジュネーブで記者団に「彼女がどこにいるのか、元気でいるのかについて確証をしめすことが重要。彼女が訴えた性的暴行について透明性のある調査を求める」と述べた。

ここまでくれば、知らぬ存ぜぬでシラを切るわけにはいくまい。

アメリカに続き、イギリス・ジョンソン首相も、外交的ボイコットを検討しているというニュースが入った。

女子テニス選手、彭帥さんの問題が長引けば、北京五輪。外交的ボイコットだけでは済むまい。

“ 共産党 ” の思想に “ 普遍的価値 ” なるものはあるのか、確かに中国は異形である。今こそ世界は命に対して毅然とした態度をとるべきではないか。