パロディ白書「中国的民主」

世界 日本 雑記

Vol.2-12.6-692   パロディ白書「中国的民主」
2021.12.6

驚きである。中国は民主主義国家であると世界に向け発信した。

NHKニュースによれば、
「中国政府は4日、記者会見を開き『中国の民主』と題する白書を公表」

「白書では『中国の近代化では、西洋の民主主義モデルをそのまま模倣するのではなく中国式民主主義を創造した』としたうえで、中国は独自に質の高い民主主義を実践してきたと主張した。」

「そのうえで『民主主義は多様なものであり、国によって形態が異なるのは必然だ』として『国が民主的かどうかは、その国の国民が判断することで、外部が口を挟むことではない』などと主張した」のである。

「記者会見で、中国政府で対外宣伝を担う国務院新聞弁公室の徐麟主任は『民主主義は少数の国家の専売特許ではない』と強調し『アメリカは民主主義のリーダーだと自慢しているが、実際は民主主義を掲げて、社会制度や発展モデルが異なる国々を抑圧している』と非難。」

まあ、バイデン政権が近く開く「民主主義サミット」を牽制する狙いがあるのはわかるが、自国を「民主主義国家」であると世界に発信するとは厚顔無恥とはこのことであろう。

何かにつけ反論する中国、日本は見習わなくてはならない。それも「民主主義サミット」直前のGood タイミングでの発表とは恐れ入る。

そこで今回の主張だが、
『民主主義は多様なものであり、国によって形態が異なるのは必然だ』という、

まあ、それはいいとしよう。

しかし、『国が民主的かどうかは、その国の国民が判断することで、外部が口を挟むことではない』
確かにおっしゃる通りだ、では香港で民主派支持を鮮明にしていた、ほぼ唯一の日刊紙蘋果日報(アップル・デイリー)を操業停止に追い込み、創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏を監獄に送り込む中国が、中国のいう民主主義なのか。

さらに聞こう、
◆中国全人代常務委員会が2017年の行政長官選挙で民主派の立候補を、何故、制限したのか

◆民主化運動の旗手、周庭氏(アグネス・チョウ)や黄之鋒氏を何故、逮捕・収監しなければならない。彼らは民主化を訴えた、いわば中国が今回白書で言う、民主化の代弁者ではないのか

彼らも中国人である。同じ中国人で民主主義の理解が何故違うのか明らかにすべきである。

同白書は2万字を超えるという。原稿用紙にすれば50枚だ、人民代表大会制度など中国独自の政治制度について説明しているそうだ。

この中で
民主主義は全人類共通の価値であり、中国共産党と中国人民が終始一貫して堅持している重要な理念だ」といった主張をしている。とニュースにある。

全人類共通の価値?アメリカ人も日本も中国と同じ価値観というように聞こえるが、
「中国は、欧米のモデルをそっくりまねることなく、中国式民主主義を創造した」という。

創造したのであれば、日米や欧州と共にする民主主義の内容も原理も異なるということである。

であれば、「民主主義は全人類共通の価値・・・」という表現はおかしい。

自国の利益のためにつく嘘は、中国では正義である。これは過去の歴史が語るところだ。嘘は我が国の本質であると堂々と世界に発する国とは?どう表現していいのかわからないが、中国4000年か5000年か知らないが、この歴史を紐解くより仕方ない。

もと中国人作家・石平氏の著書に「中国5000年の虚言史」という本がある。
その中に、宣教師・アーサー・スミス氏と上海で副領事を務めたラルフ・タウンゼント氏は、『中国人の性格で我々とは最も違うものを挙げてください』とたずねたら、ほぼ全員が躊躇なく『嘘つきです』と答えると思う。と書いている。

両氏とも「中国人は『嘘つき』といわれてもそれを侮辱とは感じず怒ることはない」と驚いた様子が彼らの著書には書かれているそうだ。

まるで、今日突然に「私は神だ、お前は犬だ」と絶対神の如く発する自己陶酔狂人が、民主主義をパロディにした国家作品が『白書・中国的民主』である。

『白書・中国的民主』は世界的大ベストセラー間違いない。村上春樹氏には悪いが、来年のノーベル文学賞は『白書・中国的民主』に決まりである。