民主的?香港立法会選挙

世界,日本,雑記

Vol.2-12.19-705   民主的?香港立法会選挙
2021.12.19

“ 中国的民主主義 ” による香港立法会選挙が本日19日に行われる。

笑ってしまうのは「投票率がどこまで下がるのか」が焦点だそうだ。

今年の5月香港議会の選挙制度が改正された。目的は中国政府が「非愛国的」と判断した人物を政界から追放するのが狙いである。

その選挙制度のもとで今回初めての「香港立法会選挙」が行われる。

今回の選挙について民間機関の調査によれば、
① 投票意欲が下がった・・・34%
② 選挙に関心がない・・・52%

香港人の86%が選挙に否定的である。この結果に林鄭月娥行政長官はビビったのか、全ての公務員に投票を指示、さらには市民への啓発活動にも力が入ってきた。

万が一10%台の投票率に終わるようなことがあれば、それこそ粛清?されかねない恐怖であろうか。

12月4日、中国共産党が世界に向けて発した「中国的民主主義」の化けの皮がはがれてしまう。

そもそも、強権で選挙制度を改正し、実質的に民主派を抹殺するため立候補できないシステムに変えたのは中国共産党である。今さら投票率がどうのこうのという見え透いた民主主義をふりかざすとはバカげている。

民主派議員の立候補をうながしているそうだが、
◆立候補するには
1、親中派の選挙委員会10人以上の推薦がいる
2、資格審査委員会から「愛国者」との認定を受けなければならない

民主派を締め出すために設けた条件、今になって立候補しようにも立候補要件をパスさえできないではないか。

中国側は “ 激戦 ” になると盛んに宣伝しているようだが、街はひっそりと静まり返っている。民主派が街頭演説を行っていたあの日の熱気などどこにもない。まさに笑ってしまうようなブラックジョークだ。

民主派のほとんどは牢獄である。あの時から香港は静まり返ったままだ。かの民主派は今どうしているのであろうか。彼らの消息は一向に聞こえてこない。

中国とは何て恐ろしい国であろうか。

周庭(アグネス・チョウ)氏は今年6月に模範囚として刑期短縮され出所した。その時もメディアにひと言も話さず無言であったが、未だインスタグラムなどにおいても発信はされていない。

この一事をもってして、民主派が今もなお強力な弾圧下にあることを物語っている。

親中派の重鎮で、中国政府主管のシンクタンク「全国香港マカオ研究会」の劉兆佳副会長は「中国は今回の選挙を非常に重視している」と強調したが、親中派が完全に勝つことが分かっている選挙を何故重視するのか。

投票率がそのまま中国共産党への不満度合を表す指標となる。
マグマが噴き出すようなことがないか、沸点到達を恐れているのである。

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