牛乳を食べよう!!

日本,雑記

Vol.2-12.27-713   牛乳を食べよう!1
2021.12.27

牛乳を飲むのは限界がある。料理にして牛乳をいっぱい食べるのがいい。

今、酪農家が大変である。

新型コロナの影響などで、牛乳や乳製品の消費が減少している。飲食店の時短営業の影響をもろに受け、牛乳や乳製品の消費が減っている。一方、ことしは夏が涼しかったため牛の乳が出やすく生産量が増えていると言う事情が輪をかけて経営を厳しくしている。

コロナが2年も続けば生乳をチーズやバターに振り向けても限界がある。大きな消費先が学校給食。その学校が年末年始にかけ休みに入る。生乳は栄養価が高い分腐りやすく長期保存がきかない。事態は深刻である。

このまま乳製品、及び牛乳の消費が伸びなければ年末年始に大量に廃棄される恐れがある。ついに酪農家から悲鳴が上がった。

農畜産物流通コンサルタント・山本謙治氏によると
数年前、バターが足りないと言う声が上がった時。酪農家は何とか応えたいと、牛さんを増やし、牛舎を建て、搾乳設備など多大な設備投資をし、頑張って生乳の増産に踏み切りバター不足の解消に貢献した。

この増産設備はバターに限らず、乳製品全般の生産基盤が大幅に充実したしたことになる。牛さんも増えた。しかし、コロナ禍で需要が減ったからと言って、搾乳をやめるわけにはいかない。仕方なく多くが飲用でなく加工用途の工場へ出荷されるようになっているのが現状だ。

現況、生産工場もフル稼働状態になっている。さらに持ち込まれても対応しきれない。かといって新たな工場を、、なんていう柔軟な対応は酪農家にはできない。

酪農家は大変なのだ。足りないからといって急に増産できない。余ったらから在庫にもできず、かといって加工工場も限界がある。何しろ酪農家は牛さん相手の商売。 “ 今日はいいから、明日いっぱいおっぱい出して ” と言う訳にはいかないのだ。

そもそも、酪農は計画的に生産されるもの、牛さんは生まれてすぐお乳を出してくれるわけではない。

生まれてしばらくは子牛で育てられ、母牛になるまで大切に育てられる。晴れて母牛になり妊娠。子を産んでもらって初めてお乳が出るようになる。

当たり前のことだが、ジイなど消費者はそんなこと考えることもない。聞いてみて初めて大変さを実感する。

お乳が出るようになると、毎日搾らないと死んでしまう。人が飲まなくなったから「お乳出すのやめて」とはいかない。聞けば大変な仕事である。

もし、大量廃棄が現実になると何が起きるか。

当然だが、やっていけない酪農家も出る。
離農家廃業による生産減少 ⇒ 需要回復時にはバター・チーズ不足が生じる ⇒ 増産に慎重となると、⇒ 乳製品の高騰、あるいは輸入に、、、期待に応えようにも不安定な酪農業は慎重にならざるを得ない。

自国生産を支えるために、我々消費者は今こそ、応援したい。
世な中では、すでに「牛乳を使ったレシピ」がテレビやネットで盛んになっている。農協の酪農応援グループによる牛乳50%入りの缶入り「ミルクティー」などが発売され支援の輪が広がりつつある。国民総出で何とか支えたい。

ジイはすでに、朝はパンと牛乳とヨーグルト、パンにはバターをたっぷり塗った。今日から牛乳レシピでリゾット、シチュー、グラタン等々牛乳メニューを赤鬼に頼んでみよう。頑張りたい。

政府も緊急出動を考えてもいいのではないか。大量に買い取り、母子家庭、大家族、高齢一人住まいなどなどだ、細かいことは各役所に任せればいい。

年末年始を乗り切り、学校給食が始まり、「ああ、助かった」という酪農家さんたちのほっと一息が聞きたい。

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Posted by 秀木石