美しき勁き国へ

日本 雑記

2022.01.04-721   美しき勁き国へ
2022.01.04

国家基本問題研究所所長・櫻井よしこ氏の月1回、新聞のコラムに掲載される「美しき勁き国へ」はいつも日本への叱咤激励である。

今もっとも気になるのが米中対決に象徴されるように、「自由民主主義」対「独裁共産主義」である。具体的には米・日・欧州 VS 中国・ロシア・北朝鮮という構図になろうか。

少なくともこれから先10年、この構図が大きく崩れることはなく国際関係は動くことになろう。

特に、日本は隣接している中国から受ける脅威が最も大きいわけで、櫻井氏もことあるごとに対中国対応が論説の中心となっている。

今回のコラムでの要点をいくつか拾ってみたい

※ 中国今までの動き
『中国の挑戦は厳しい。戦後の世界秩序の基本である国連などの国際機関を中国化して中華世界に変質させるための総力戦を彼らは仕掛けている。その一例がWTOだ。WTO加盟の恩恵を貪り、経済大国への道を駆け上がった中国だが、基本的にWTOのルールを守らずに今日に至る。日米がだまされていたと気づいたとき、彼らは世界第2の経済力と軍事力を手にしていた。』

※ 中国の現状
『日本を射程に収めた中国の準中距離弾道ミサイルの発射装置は150から600へ4倍に増した。増加分の大半が極超音速兵器を搭載できる新型弾道ミサイル「東風17」とみられ、我が国はその脅威の前で裸同然である。』

『地球規模の戦略域では米国の核戦力が中国を圧倒しており、中国が台湾に武力侵攻できない理由の一つとなっている。しかしここでも中国が米国に追いつきつつあり、米国はいずれ中露、2つの核大国に向きあうことになる』

※岸田首相への注文
『状況は非常に厳しいと予想されるが、それでもわが国は活路を切り開く、前に進む、これが日本だと呼びかけるのが国のリーダーの責務である』

『日本は中国の侵攻を許さず、必ず反撃すると明確に伝え続けなければならない。・・・日米同盟を筆頭にあらゆる国々との連携強化をスピード感を持って進めよ』

『岸田首相が掲げる、「自由・民主主義・人権・気候変動・新型コロナウイルス・わが国を守り抜くための備えの強化」はすべて、焦点はすべて中国との向き合い方だ。ならば、ウイグル人、香港人、チベットやモンゴル人から根こそぎ自由を奪っている中国になぜ抗議しないのか・・・・・中国へのいじましいばかりの遠慮は中国共産党に誤解させかねない』

※現実を直視せよということか
『ノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領は、核なき世界を掲げる一方で、米国保有の核兵器の品質保全と機能改善のために30年間で1兆ドルの予算を計上した。核なき世界を目指すなら、発言力を持つために核の保有が必要だということだ。交渉のための材料も力もない理想論は空論に近い』

と岸田首相に発想の転換を訴えている。

櫻井氏は見た目も話し方も実にソフトな感じを受ける。一般的にかなり右寄りとの内容を含んでいたとしても名指しで極右とかのレッテルを貼られることがないのも櫻井氏の人徳かもしれない。

もうずい分前から、第2、第3の櫻井よしこ氏の出現を期待しているのだがなかなか出ない。今、何人かの候補者がいるが今後に期待している。