トンガ大丈夫か

Vol.3.01.21-738  トンガ大丈夫か
2022.01.21

15日、南半球にある島トンガで海底火山が爆発した。

「1000年に一度」とも表現される大噴火。映像で見る限り、まるで最強の原爆が10発以上まとめて落とされたような恐ろしいほどの噴煙の大きさである。

島の大部分が消滅したという。

とは言え、まさか日本に津波が押し寄せるとは思ってもみなかった。

気象庁は15日午後7時過ぎ「若干の海面変動はあっても、津波による被害の心配はない」と発表した。

ところが、その2時間後に久慈港で1m超の津波、その後北海道から沖縄まで津波を観測、警報に切り替えるという事態になった。

津波は太平洋沿岸のチリ、ペルー、カリフォルニア、アラスカなどでも観測された。

恐ろしいもんだ。トンガと日本は8000kmも離れている。F1で300kmのトップスピードで一直線、休まず走り続けてもまる1日以上かかる距離だ。

トンガの人口107,000人の内8万人以上に被害が出ていると予想されている。幸い死者の発表は数人程度だが、火山灰などでインフラが使えず、詳しい状況は不明である。

早速、世界から支援の手が差し伸べられようとしているが、通信網がやられ思うように情報が入らない。空港がやっと使えるようになったという情報が入った。

オーストラリアやニュージーランドは軍用機を派遣、軍艦が水や食料をつんで出航したようだ。

日本は、トンガ政府に対して100万ドル以上の緊急無償資金援助を実施することとした。また緊急援助物資として、飲料水と火山灰撤去の用具など供与を決定、自衛隊が出発した。

トンガといえば、2019年日本開催のワールドカップでトンガ代表がイングランド戦の試合前に披露した、男たちの情熱的な “ シピタウ ” 踊りが強烈な印象として残っている。声を張り、勇敢に立ち向かおうとする姿は、凛とした国家像そのものである。

そのトンガは親日である。親日家として知られた国王ツポウ4世はソロバンの教育効果に着目し、ソロバン技術を学ぶため日本へ留学生派遣した。今では国内の学校はソロバンを算数教育の一環として取り入れているそうだ。

しかし、近年は中国の「一帯一路」巨大経済圏構想に取り込まれ、融資拡大により返済に苦しむ国として、他の太平洋諸国と同じ状況に陥っている。

中国は積極的支援を表明し、中国赤十字が10万ドルの緊急支援を決めたようだ。今後は復興支援名目で影響力をさらに強めると予想される。身動きできなくなることを懸念する。

日本は日本流の細やかで手厚い支援を行って欲しいものだ。金だけではない、互いに信頼と尊敬の中で国柄に合った先の長い支援がされることを願う。

そして、復活の証として、あの情熱的で力強い “ シピタウ ” 踊りをワールドカップで見せてくれることを祈りたい。

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