冬季・北京オリンピック

Vol.3.01.28-745  冬季・北京オリンピック
2022.01.28

いよいよ冬季北京オリンピックが8日後に迫った。
2022年2月4日から2月20日までの17日間である。

IOCバッハ会長と習近平総書記は25日、北京釣魚台迎賓館で会談「北京五輪は国際社会の支持を得ている」と強調。

今回の五輪はコロナ禍もあるがウイグル自治区等の人権弾圧が問題視され、アメリカをはじめ数か国が「外交的ボイコット」を表明した、言わば “ いわくつき ” のオリンピックだ。

バッハ氏の右腕、コーツ副会長は、人権尊重をうたう五輪憲章との矛盾を問われ、「中国の人権状況はIOCの権限にない」と体よく問題をスルーした。

翻って東京五輪。新型コロナウイルスを理由に1年延期され、多くの反日的ジャーナリストから中止を繰り返し求められた。もちろん日本国内にも大半が中止を求め、政府が判断を先送りする中、アスリートを代表する形で、内村航平選手の「できないではなく、どうやったらできるかを皆さんで考えてほしい」という発言するまでに追い込まれた東京五輪だった。

しかし今、コロナを理由に「北京五輪中止」を求める声も、ウイグル自治区や香港他の人権問題を理由に中止を求める声は聞こえない。あれほど日本を叩いた彼らはどこへ行ったのか。

麗澤大学准教授・ジェイソン・モーガン氏によると
「アメリカの日本専門家・ジェイク・エーデルスタイン氏は昨年『東京は狂ったように、ワクチン接種を大幅に欠いているボランティア軍団をオリンピックに派遣』と恐怖をあおり容赦なく、日本政府と日本国をバッシングした。

オーストラリア国立大学名誉教授・ガバン・マコーマック氏は21.3月、「フクシマ」を持ち出し「・・・東日本大震災の被災地は制御下にあると約束したのにまだ問題解決ができていないと批判し、東京電力福島第一原発事故についても、大量の核廃棄物が残っている。」と悪いイメージを強調し、東京五輪中止を投げかけた。

彼らは今も日本タタキに熱心だが、しかし、北京五輪には、エーデルスタイン氏もマコーマック氏も沈黙している。二人の北京五輪に対する懐疑的な論文は見当たらない。

同じように、左翼が牛耳るアカデミアやメディアも北京五輪を批判する声がほぼ見当たらない。というのだ。

バッハ会長と会談した習氏は
「北京冬季五輪は中国人民だけでなく、国際社会の支持も得ている」と主張。

それに呼応するように、IOCバッハ会長は
「国際社会はスポーツの政治問題化に反対している」と応じ、習主席と息の合ったところを見せた。

バッハ氏と中国との関係は、バッハ氏が2013年9月にIOC会長に就任すると2ヶ月後に北京を訪問。通常五輪閉幕後に渡す「五輪功労賞」の金賞を早々と授与し「五輪精神の促進委卓越した貢献」があったと称えている。

その後も、度々会談を重ね「中国とIOCはさまざまなレベルで強い協力関係にある」とし、特別な関係であることを認めている。

この関係をみれば、よほどのことがない限り中止などあり得ないシナリオだった。

世界は、日本が考える道理では到底判断できない力学で動いている。
なんとも理不尽なことである。

その中国の人権侵害に懸念を示す国会決議さえ採択できない日本のナイーブさには最敬礼せざるを得ない。

スポーツに政治は持ち込むな!は確かに正論だろう。しかし、人権弾圧すらスルーさせる “ 力 ” とは何なのであろうか。世界の闇を見る思いである。

ここに至っては日本選手の活躍と、バッハ会長と中国女子テニス選手・彭帥氏との会食だけを楽しみにするしかない。

ほとんど人工雪でのオリンピックも珍しいが、中国の情報監視を警戒しながら “ 雪のない 人権のない 金とコロナ満載 ” のオリンピックとして永遠に語り継がれることであろう。

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