追悼・Mr.関根潤三様
Vol.1-4.11-88 追悼・ミスター関根潤三様
2020.04.11
敢えて、ミスターと付けさせていただいたのは関根さんが、唯一長嶋茂雄を「ミスター」と呼んでいただいていたことです。長嶋さんでもなく、ミスター長嶋でもなく、ただ「ミスター」の呼称だけで長嶋を呼んでいただける方は関根さんが最初ではないでしょうか。
解説でもインタビュウーでもミスターで話しておられた姿をみて、この方は本当に長嶋を愛していただいておられることが実感としてわかりました。
そうなんです、ミスターだけで通じるのは日本でただ一人、長嶋茂雄だけです。
その日から私は関根さんをジイ主催の「神さま仏さま長嶋会」の一員に加えました。
故に、断りもなく、ミスター関根潤三様とさせていただきました。
丁度、関根さんが、野球解説をされておられる時、ミスターを大洋の監督に呼ぼうとした時の裏話をされていたのを記憶しております。
その時も、ミスターが来てくれるなら、その前の地ならしを何でも引き受けたいとこぼれる笑みを湛え、嬉しそうに語っておられたのを今も鮮明に記憶しております。
ヤクルト監督時代1987年(S62)長嶋一茂をドラフト一位で獲得していただいたのもミスターへの愛情からのものかと思えます。
その恩にも報えず大した成績を残せなったのが残念ですが、今はでかい体で、でかい顔して水を得た魚のように生き生きとして頑張っております。このことを持って当時の無・貢献をお許しいただきたいと思います。
類は友を呼ぶと言います。
あなたのような紳士で優しい心を持った方だからこそ、長嶋茂雄を愛していただいたのだと思います。
ミスターを語る時の嬉しそうで楽しそうな顔は、我が息子を語る時の無上の愛を感じました。
1998年(H10)発行の「長嶋さんへの200通の手紙」の中であなたはこんなことを書いておられます。
「あなたがとにかく素晴らしいのは。少々自分が傷ついても相手を傷つけないという配慮があるところです。」
「あなたは人のことを悪く言わないんじゃなく、人に悪感情を持たない人です。自分がマイナスになっても人のことをマイナスにしない」
こんなに冷静に長嶋を見て評価をしていただけるこに感謝ですが、正に類は友を呼ぶで関根さん自身の人柄と相通ずるところと推察します。
ジイは、あなたのような方に愛されたミスターは本当に幸せ者です。
天国からもお守りください。
ジイも近い将来お伺いすることになると思います。その節はお礼にお伺いし、いろんなお話をお聞かせいただければ幸いです。
ご冥福をお祈り申し上げます。