世界最悪の癌病巣・プーチン

世界,日本,雑記

Vol.3-02.26-774   世界最悪の病巣・プーチン
2022.02.26

どんな言葉を使えばいいのか、悪霊、悪魔、吸血鬼、人面鬼、悪の権化、人でなし、まさに人面をつけた鬼畜がプーチンである。

ロシアによる軍事侵攻は24日、ウクライナの各地で始まり、ロシア国防省はこれまでに160発のミサイルを撃ち込み、11の空港を含むウクライナ軍の83の地上施設を攻撃したと発表した。

ゼレンスキー大統領は、一連の攻撃でこれまでにウクライナ人137人が死亡し、316人がけがをしていると明らかにした。

最悪の展開になってきた。プーチンはここ1ヶ月どうすれば軍事侵攻を正当化できるかを考えてきたのだろう。結局打つ手は限られていた。ありもしないロシア系住民の保護を理由として軍事侵攻せざるを得なかった。

21日には、親露派武装勢力が支配する東部の「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」の独立を一方的に承認した。やりたい放題、もう手をつけられない状態だ。狂った猛獣は狙った獲物を食べつくさなければ収まらない。肉食猛獣の習性だ。

この猛獣を仕留めるには、国際常識など通じない。後は息の根を止める以外にないのだが、失敗すれば全面核戦争になりかねない。大国が口火を切ったからにはそう簡単に終息することなどあり得ない。振り上げた斧だ、相手は片腕程度は打ち落とさずして納得の終息はあり得ないだろう。

様子見の中国・習近平が仲裁に名乗りを上げた。どうも「露・中」で仕組まれたシナリオのような展開を見せてきた。悪魔の手打ちとすれば、世界最悪の田舎芝居を、指をくわえて見る自由主義陣営の構図は滑稽ですらある。

事の始めは、プーチンのウクライナのNATO加盟阻止だ。加盟すれば30ヵ国との戦いになる。その前に先手を打とうとしたプーチンの焦りが発端だ。

作戦の目的は親露派支配地域の『自国民保護』というが、ウクライナもアメリカもNATO陣営もまったくそんな気配はなかった。現にフランスのマクロン大統領は軍事侵攻を思いとどまらせるために5時間もかけ説得を試みたではないか。

軍事侵攻するために自分に都合の良いように解釈する。我々政治の素人から見ても、よくもウソはったりだけで戦争を起すことができるものだ。もう人面をつけた悪霊と化している。

今回ばかりは、自国、ロシア国内ですらウクライナ侵攻に対し、反戦デモが相次いでいる。ロシア当局が鎮静化に乗り出し、人権団体のOVD―インフォによると、現地時間25日昼までにデモに参加した少なくとも1824人が拘束されたと発表された。

自国民でさえ “ NO ” をつきつけた今回の無謀な侵攻。完全にロシアの正当性は崩れたといっていい。かといって、狂いだした猛獣を檻に戻すには麻酔銃を使うより方法はない。本来なら、紛争には国連の出番となるのだが、その国連の常任理事国がロシアとは、もう最悪、どうすることも I can not の状態だ。これが今置かれた世界の現実だ。

「大国がキレる」とは、世界がカオス状態になることを証明した。

第二次世界大戦後、戦勝国の思惑で、1945年10月24日に国際平和と安全の維持、経済・社会・文化などに関する国際協力の実現を目的に設立したのが国連である。

2021年6月の加盟国は193か国。現在国際社会に存在する国際組織の中では最も広範・一般的な権限と普遍性を有する組織である。その国連が今回の横暴に何もできない。

それもそのはず、常任理事国は中国・フランス・ロシア・イギリス・アメリカの5カ国。安保理常任理事国は恒久的な地位を約束されており、全ての常任理事国が賛成票を投じないと決議案が採択されないのが国連。すなわち常任理事国のいずれか1か国でも反対票を投じれば、決議案の採択は阻止されるのだ。

5か国の常任理事国の1国が暴れ出したら国連は無力である。何という理不尽な組織であろうか。

ここに中国とロシアが入っていること自体悪夢。今回のロシアの暴挙に国連は何もできない。こんな国連ならない方がましだ。

もう第二次世界大戦の残滓でしかないが、この組織を都合よく利用しているのが中国とロシア。世界の警察を自ら放棄したアメリカ、世界秩序保持機関として国連を完全に無視するわけにもいかない。今回の暴挙、弱いアメリカが招いた結果と言えなくもない。

この騒乱の中、小さな国・台湾は、ウクライナに武力侵攻したロシアに対し、国際社会と協調して経済制裁を科すと表明したのには驚いた。日本の優柔不断とは対照を為す蔡総統の気概には敬意を表したい。

プーチン大統領は、今回の軍事侵攻に選択肢は他になかったと見栄を切ったが、明らかに明白な国際法違反、国際秩序の根幹を揺るがす行為である。

プーチン政権の強権的な姿勢を批判する報道を貫き、去年、ノーベル平和賞を受賞したロシアの新聞の編集長、ドミトリー・ムラートフ氏は、24日、「私たちは悲しみの中にある。わが国はプーチン大統領の命令で、ウクライナとの戦争を始めてしまった。止める者は誰もいない。私は悲しいとともに、恥ずかしいと感じる」と、心境を語った。

そして「この地球上の命を救えるのはロシア人の反戦運動だけだ」とし、ロシア側から戦争反対の声を上げ続けることだと訴えた。

国連が国際紛争に対し、有効機関として機能しない以上、もうそれしか手がない。

世界の警察官の不在とは、何というもろい “ 世界 ” であろうか。

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