憲法9条で国を守る?

世界,日本,雑記

Vol.3-3.2-778   憲法9条で国を守る?
2022.03.02

憲法9条で国を守る?

ウクライナの現状をみて、果たして日本の「憲法9条」で守れるか!という議論がにわかにクローズアップされている。

日本では数年前から改憲議論を進めようとする与党と、改憲反対の野党との間で不毛な議論がここ何年も続けられている。

野党の不誠実な憲法改正議論の妨害から一向に進んでいないのが現状だ。

今年は、憲法改憲に前向きの日本維新の会の躍進で少しは進むのかと思われるが、このロシアの侵略は、日本の改憲議論を一気に進める可能性がある。

そこで今、「憲法9条」の不戦の精神だけで日本は守れるのか?とSNS上で懸念の声が上がっている。

<憲法9条>とは

第二章 戦争の放棄
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

ロシアのウクライナ不法侵略を見れば、北方領土を軍事化するロシアが日本に上陸する可能性は否定できない。終戦間際に日ソ中立条約に違反し、一方的に北方4島を略奪したソ連だ、あり得ないことではない。

例えば、憲法9条をいただく日本は、ロシアが300台もの戦車と共に北海道に上陸したとしても、交戦権を有しない日本はただ指をくわえて見ているだけだ、声を張り上げて出て行けと言っても相手は当然の如く無視だ。

函館に達し、そのまま本州へ。戦車部隊は何の抵抗も受けず、東北を一直線に縦断。ついに東京皇居を300台の戦車が包囲する。

この間、日本は憲法9条の「国の交戦権は、これを認めない」を自ら固く守り通し。誰一人として死者を出さず、どの建物も破壊されず。実に整然としてロシアは日本の中枢を占拠する。

平和憲法9条のお蔭で平和的にロシアに日本列島は引き渡され完了。めでたしめでたし。

これが「憲法9条を守る会」の理想である。

ある有名人の話で、“ 無抵抗” それでよしとする意見も実際にある。

共産党、社民党、立憲民主党、公明党は必死に9条を守ろうとする。
彼らは、9条があれば戦争は起きないと思っている。従って「平和憲法」と唱える。
そんな、魔法のような力を持つ憲法9条であれば、もっと早く超高値で輸出もできたのではないか。ウクライナ、アフガン、イスラエル、シリア等々、戦争が絶えない国は喜んで買ってくれたであろうに。

共産党新聞「赤旗」に「ウクライナ問題、日本は9条生かし力尽くせ」との記事を掲載したそうだ。

アフガニスタンで長年、現地住民の生活環境の改善に尽くした日本人医師の中村哲さん、「私は憲法9条があるから大丈夫」と言いながら、現地で銃撃され死亡した。

今回のロシアのウクライナ侵攻は、多くの国民に、国防の必要性と軍事力の脅威をまざまざと見せつけた。

SNS上では、「憲法9条で国を守れるのか?」という懸念の声が増えているというが当然の反応だ。

テレ朝ニュースで、こんなやりとりがツイッター上であった。と伝えた。

◆日本共産党・志位和夫委員長:
「憲法9条をウクライナ問題と関係させて論ずるならば、仮にプーチン氏のようなリーダーが選ばれても、他国への侵略ができないようにするための条項が、憲法9条なのです」

これに、自民党の細野豪志議員が24日、ツイッターで反応した。

◆自民党・細野豪志衆院議員:
「論ずべきは、憲法9条があれば、日本はウクライナのように他国から攻められることはないのかということ。残念ながら答えはノーだ」

志位委員長のロジックでは、ロシアに憲法9条を持たせよということらしいが、夢物語はやめよう。

先進国で唯一70年以上も憲法改正がされていない。そのために、日本を命がけで守ってくれている自衛隊はいつも、憲法違反の狭間で翻弄されてきた。

昨日のニュースで、ウクライナの少年がポーランドへ逃げるバスの中で「パパはウクライナを守るために残った」と涙ながらに語った。「軍隊はウクライナを守る英雄だから」ともいった。日本とウクライナの決定的な違いはこの少年の言葉に象徴される。

家庭のセキュリティに置き換えてもいい。セコムや警備保障が警備している家庭と無防備の家と強盗はどっちを選ぶか。防衛は強力な抑止力となるのは自明である。自衛隊も中身は同じでも “ 軍隊 ” と名を変え憲法に明記されるだけでも北朝鮮やロシア、中国にとっては脅威になるだろう。

北朝鮮のような悪行国家が今も注目を集めるのは、核という強力な武器を保有しているからだ。何も持たない国なら北朝鮮のような国を誰が相手にしよう。

日本は非核三原則がある。せめて自衛隊を軍隊にし、憲法に国防の要として最高の栄誉として位置付けなければならない。命を賭して国を守る人間へ敬意である。

平和!平和!と叫ぶだけで平和がくるならこんないいことはない。平和憲法として交戦権を憲法に明記すれば平和になるというなら、世界で戦争は起きない。

ウクライナの子供までが “ 軍隊は英雄 ” とまで認識するに至り、強大なロシアに勇敢に立ち向かえるのではないか。

ウクライナは大切なことを教えてくれた。本気で憲法を改正に取り組み、自衛隊を軍隊に格上げして独立の第一歩を踏み出さなければならない。

ウクライナを支援しつつ「独立不羈」の気概を持ちたい。

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