Ukraine never give up
Vol.3-3.9-785 Ukraine never give up
2022.03.09
3度目の停戦交渉が不調に終わった。
ロシアは本気で停戦交渉の場についていない。停戦交渉に前向きであるという既成事実をつくるのが目的。ロシアにとっての解決はあくまでもウクライナへつきつけた3条件を勝ちとるだけ。交渉の選択肢などないのだ。
ロシアは「懸命に停戦交渉しているのに、ウクライナは停戦にまったく応じようとしない」と、相手の不誠実をいい立てて、正当性を主張するだけのための停戦交渉だ。
① ウクライナの非武装化
② ウクライナの中立化
③ 南部クリミアでの主権承認
この条件すべてをウクライナが承認しない限り停戦は考えていない。ウクライナがロシアのいうことを聞くか聞かないかの確認作業だけだ。
ゼレンスキー大統領の強いリーダーシップにウクライナ国民はより強く団結した。ロシアは読み違えたのである。
3月9日、ゼレンスキー大統領はイギリス議会でビデオ演説を行った。
『私たちが戦争を始めたのではない。私たちが戦争を望んだわけでもない。どんな犠牲を払おうとも我々は自分たちの国を守ります。私たちは決して諦めない。』と力強く語った。
議会は起立して万雷の拍手を贈った。
この決意に一歩も引けないとプーチンも思ったことだろう。ゼレンスキー大統領を抹殺、親ロシア政権の樹立の目途が立たない限り、上げたこぶしは下ろせないと覚悟したのではないか。
市民脱出のために設けられた「人道回廊」。名ばかりで決して安全ではない。地雷はあり、爆撃は受けるは、行き着く先はポーランドでもスロバキアでもハンガリーでもない、ロシアである。
恐ろしくて誰が、ロシアへ避難などできるものか。一旦入れば人質にとられ帰れない可能性だってある。
ロシア・プーチンの暴挙を目の当たりにして、明日は我が身ではないかとロシアに怯えていた国々も安全保障の路線転換を考え始めた。
フィンランドのストゥッブ元首相は、「ロシアの脅威フィンランドをかつてなくNATO加盟を求める声が強まっている。とし、『もし』の話ではなく『いつ』の問題だとし、政府はタイミングを冷静に判断して政策を変更しなければならない」と語った。
また、「プーチン大統領がさらに大きな戦争を望んでおり、すぐに停戦合意が得られる望みは薄い」と予測。
第二次世界大戦後、フィンランドはソ連と友好協力相互援助条約を結んだ。その当時「ソ連の脅威を恐れて対ソ融和外交に甘んじるしかなく、NATOへの加盟には消極的だった。」
英フィナンシャル・タイムズはフィンランドとスウェーデンは相互の防衛協力を強化しており、NATO加盟に関しては足並みをそろえる可能性が高いとみている。
ウクライナをNATOから切り離すつもりが、逆に他の国までがNATOへ近づくとはプーチンにとって予想外の誤算となた。さらに。世界は悪の枢軸国を除き、ほとんどがウクライナ応援団になった。
世界中で、ウクライナ国歌が歌われ、世界中の街で、ブルーとイエローのライトアップがされている。さらに反戦デモは世界に広がり、プーチンの銅像はしまわれ、まさに四面楚歌の状態だ。
世界ではロシアというよりプーチン非難に集中している。
そんな中ロシアは情報統制を強めている。ロシア・プーチンお悪行を国民に知られては困る。いろんなツールを使って知らせようとしているが、懸命に遮断している。
北朝鮮への風船作戦ではないが、無数の風船にウクライナでの残虐の限りを風船と共にロシアに飛ばしたらどうかと思う。
ロシアの空に無数の風船をみて、プーチンはもしや爆弾ではと、肝を冷やすのではないか。青と黄色に彩られた空一面の風船を見て、プーチンは発狂するのではないか。
あらゆる手段を使ってプーチンを追いつめたい。
キエフでは脱出できない人、自ら止まることを望んだ人たちが地下で命を繋いでいる人もいる。互いに交わす言葉は『生きているか』という挨拶から始まるという。
ゼレンスキー大統領のリーダーシップの元、決して祖国をロシアに渡さないという決意は強固である。一旦逃れたが、志願兵としてウクライナに戻る人たちもいる。
Ukraine never give up.
ウクライナの犠牲者が増えないことを祈り、一日も早いウクライナの勝利を祈りたい。
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