コロナ感染ゼロ地帯

日本,雑記

Vol.3-3.14-790   コロナ感染ゼロ地帯
2022.03.14

Will4月号に『私が日本人になった理由』という記事。

㈱丸信商事のの専務・岩本賢一氏は在日四世、パチンコ店などの経営者である。

「日本で生まれて日本で育って韓国人という意識はない」という岩本氏。なぜ帰化する気持ちになったのか。その経緯と、何となく抱くパチンコ店へ抱くダーティなイメージ。さらには近くて遠い存在である朝鮮人と日本人の違い等々、この寄稿文にはいくつかの回答が示されていた。

人類が生まれてから気の遠くなるような時間の経過があるにもかかわらず、実際の付合いはたかが50年少々、隣国でありながら知らないことばかり。海を隔てるとはそういうことなのだろう。

数十年前、文化交流が解禁され、韓国ドラマを主に韓流ブームが起き、最近のK-POPなどの人気からイメージはずいぶん変わった。ただ、政治的には日清・日露戦争、第一次・二次世界大戦と戦中・戦後の影の部分を色濃く残している。

若い人はともかく、中高年は一般的に「在日」という呼び名そのものにもどこか歴史の傷跡を思ってしまう。そんなことを思いながら岩本氏の寄稿文にふれたのだが、意外な言葉がしるされていた。

『日本で生まれ育った私には、自分が韓国人であるという意識はありませんでした。韓国語もまったく話せなければハングルも読めない。そもそも韓国に行ったことすらないので、韓国人に「同胞」扱いされてもピンときません』と言いつつ、

『国籍を理由にイジメや差別を受けることもなかった。「リベラル」を自称する人たちは「在日=差別されている」という先入観で話を進めがちです。私が「在日だからといって差別されたことはない」と言っても「でも、少しぐらいはあったでしょう?」と無理に引き出そうとする。しかし、日本ほど国籍差別や人種差別がない国も珍しい。』

こんな話を聞くと、マスコミが植え付けた差別感情が日本人の心にしみついたものと思われる。

血は韓国人でありながら、意識は日本人。差別も感じない中、何故日本に帰化しようと思ったのだろうか。

それは民主党政権時代のショッキングな事件がキッカケだった。

「中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当たりして、船長は逮捕された。ところが突如、船長の釈放が報じられて唖然とした。」という。

このままでは日本が滅亡するーーー危機感を覚えると同時に、自分が日本という国を愛していることに気づいたという。そして家族みんなで日本に帰化することを決意する。日本人として覚醒した瞬間だったと振り返った。

パチンコといえば、ジイなどのイメージでは岩本氏が言うように、
①朝鮮人経営 ②利益は朝鮮総連を通じ北朝鮮へ ③ヤクザっぽい業種。などの悪いイメージがつきまとう。

岩本氏によれば、パチンコのルーツは駄菓子屋が始まり。昭和20年代、景品はパイン缶や桃缶にチョコレート、その後、現代パチンコの生みの親・武村竹一がシンプルなパチンコ台を釘の位置や、風車などの仕掛けなどトリッキーな工夫をしてハラハラドキドキ感を高めた結果、爆発的ヒット商品となって一大ブームを巻き起こし全国に広がった。

この時代はほとんどが日本人経営者だった。

ところが、高度成長期を迎えるころには、日本人が次々と撤退、朝鮮系が残された結果だという。

ヤクザっぽいイメージも、「パチンコで稼いだタバコを手にして意気揚々と歩いていると、コワモテの男性に『景品をカネに換えないか』と呼び止められる。彼らこそがヤクザだった。これが景品交換=三店方式の始まり」だという。

パチンコ経営に朝鮮系が多いのは、日本人はきれいな仕事を好むが、朝鮮人は実入りさえよければ構わないところがある。夜の店で在日が多いのもそのせいだという。

もう一つ、パチンコ店の利益が北朝鮮に渡っているのでは?という都市伝説だが、半分ホントで半分ウソ・・・という、ちょっと複雑な事情がある。

岩本氏はこう語った。
「和30年代、在日朝鮮人の帰還事業が行われました。北朝鮮を『地上の楽園』と称賛して帰還事業に加担したのは、朝日新聞をはじめとする大手新聞です。
マスコミに騙されて北朝鮮に戻った約10万人の在日を待っていたのは、地獄のような生活でした。
北朝鮮に渡ってしまった帰還者たちは、脱北しない限り日本にはもどれません。何とか生き延びるために、日本に残された親族に支援を求めるは自然なことです。北朝鮮政府の人質となった身内を助けるために、在日たちは仕送りとして円を送金していたのです。パチンコ業界には在日が多いゆえに、パチンコ代が北朝鮮に渡っていたことは事実です。」というのだ。

なるほど、初めて知ったパチンコ業界の裏話である。

最後に面白いことが書かれていた。

このコロナ禍の中、パチンコ点は3蜜のイメージがあるが、最もコロナに感染しにくい場所であるというのだ。
1、パチンコ店ではタバコを吸いながら打つ人が多いため、焼肉屋なみに換気を行っている。
2、お客さんは目の前のパチンコ台に集中して会話しないため飛沫感染がない
3、その証拠にパチンコ店で、クラスターが発生した事例はゼロ

~ 行政の指導宜しく最もコロナ対策の見本のような環境がパチンコ店 ~

「パチンコのいろいろな誤解が解ければ幸いです」とは岩本専務のお言葉であった。

そうだったか、パチンコ店の多くの疑問が解けてよかった。分かりました。ジイも40年ぶりに行ってみようかな。読後感である。

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Posted by 秀木石