“ 孤独 ” を考える

日本,雑記

Vol.3-3.15-791   “ 孤独 ” を考える
2022.03.15

孤独とは、精神的なよりどころとなる人や、心の通じあう人などがなく、さびしいこと。
「自分がひとりである」と感じている心理状態を孤独感という。、、、と説明文がある。

しかし一方で『百年の孤独』という高級焼酎に象徴されるように、孤高をイメージさせるある種のステータスのような使われ方がされる場合がある。

しかし、それは本当の孤独ではない。精神を蝕むような絶望とは無縁、自分だけしか理解できない境地に達したと自分だけが感じる自己陶酔の孤独である。

多くの家族に囲まれていても、孤独感を感じる時はある。
毎日会社へ出勤して、多くの仲間と一緒に仕事をしていても孤独を感じる人はいる。

それは、自分の心情が理解されていないと感じる時であったり、自分と話が合う人がいなかったりと状況はそれぞれである。

しかし、物理的に一人暮らしで、いかにも孤独で寂しいだろうなと、思いきや毎日が楽しいといって一人暮らしを楽しんでいる人もいる。

つい先日の新聞に「中高年男性の孤独 防げ」という見出しに「自殺や貧困リスク 対策急ぐ」というサブタイトルがつけられてあった。

中高年男性の孤立が際立っているという。孤立から孤独へ、さらには自殺、引きこもり、貧困など様々なリスクをはらむことになるという。

ところが、最近は孤独を礼讃する風潮もあるという。

たしかに孤独に関する出版物は多い、
★在宅ひとり死のススメ
★孤独と不安のレッスン
★孤独の達人 自己を深める心理学
★ひとりの「さみしさ」と うまくやる本―孤独をたのしむ
★孤独がきみを強くする
★誰もわかってくれない「孤独」がすぐ消える本
★幸せな孤独 「幸福学博士」が教える「孤独」を幸せに変える方法
★「孤独」という生き方~「ありのままの自分」でいることのできる、自分だけの居場所を求めて~
★孤独になれば、道は拓ける。
★孤独のすすめ – 人生後半の生き方
★孤独からはじめよう
★ちょうどいい孤独
★「一人で生きる」が当たり前になる社会 
まだまだある。在りすぎるほどだが、やはりそれだけ孤独に悩む人が多いということだ。

『世界一孤独な日本のオジサン』の著者、岡本純子さんによると、孤独は人の精神や肉体に影響をあたえる。「社会的なつながりを持つ人は、持たない人に比べて早期死亡リスクが50%低下する」という米国の研究を紹介しつつ「人との温かいつながりによって人は健康になり、幸福感を持つ」と強調している。

その逆は恐い世界になる。孤独そのもの、誰とも関わりも持たず、アルコール依存症などの最悪ケースは「人への当たりが強くなる場合もある」と指摘している。

日本の高齢男性の他人との交流が、欧米よりも少ないことを示す調査結果がある。

60歳以上の高齢者で「同居の家族以外に頼れる人」として
『友人を』挙げた人
*日本人男性・・・14.1%
*アメリカ人・・・33.9%
*ドイツ人・・・48.2%

『親しい友人がいない』
*日本人男性・・・40.4%
*米国・ドイツ・スウェーデン・・・18.9%前後

日本人男性の孤独に陥りやすい状況が浮かぶ。

英国は、孤独を「現代の伝染病」と捉え、研究をすすめるとともに、400カ所以上のMen’s Shed(男の小屋)なるものを整備している。木材、ドリルなどDIYに必要な道具がそろっていて、各自が工房で作品を作りながら、会話を楽しみ、つながりをもつという取り組みがなされているようだ。

昭和40年代、大家族から核家族化が進み、ついに来るところまで来たかという感じである。

幸いにしてジイなどは、趣味、友人ともに心配はないが、たまにそういう人を見ると何とか話し相手になれないものかと思う。

真面目に「話し相手派遣業」を考えることもある。

テレビで、未だ “ オレオレ詐欺 ” で何百万も、何千万もだまし取られる人のニュースを見るたびに、行政で一人暮らしの老人への細かいフォローができないものかといつも思ってしまう。

ジイのようにほんの少し元気なジジイもいる。行政は老人対策として、元気老人部隊をつくり、一人暮らしの老人のもとへ「お元気ですか、昔話を聞かせて隊」をつくり、雑談しながら孤独老人の情報を蓄積し、その人にあったサークルを紹介したり、支援の方法などを考えることもできるのではないかと思うが。

田舎のように隅から隅まで顔見知り、畑仕事の合間に寺や神社の行事、祭りにと何かと集まりがあって雑談するなどの環境が老人にはいい。つまりは岡本純子さんの言うように、「人との温かいつながりによって人は健康になり、幸福感を持つ」この環境づくりが大事である。

人は誰かのためになると思えば、元気になる。対話と共に体を動かすことが何より健康維持にもつながる。

老人が老人宅を訪問して、雑談をしてくる老老コミュニケーションシステムをつくるのもいい。思いつきだが、最近なくなってきた盆踊りなどを老人主体で復活させる。自称 “ 孤独 ” 同志が “ 孤独クラブ ” を作るなどはいかがだろう。

最も人口の多い団塊の世代が老人になった。昭和の時代を共に生きた人間が孤独に苦しむ姿は辛いの一言だ。共に日本経済を微力ながら貢献してきたのだ。最後はよく頑張ってきたと共に笑って成仏したい。そのために何かできることがあればといつも思う。

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Posted by 秀木石