世界!大爆発の予感

世界,日本,雑記

Vol.3-4.23-830    世界!大爆発の予感

2022.04.23

プーチンの引いた “ 引き金 ” は、「クラスター爆弾」や「燃料気化爆弾」という共に国際条約で禁止されている兵器を遥かに超える、世界大爆発の予感さえ漂うまでになった。

たった一人の男の火遊びが、世界にめぐらされた導火線への着火の如く燻りだした。

その原因は、ソ連がエネルギー輸出大国であったことと、侵略したウクライナが世界有数の穀倉地帯であったことだ。

人間が生きて行く上で欠かせない、エネルギーと食糧。この最も大事な2つがウクライナ戦争によって絶たれた。特に発展途上国を直撃、死活問題にまで事態は悪化している。

中国からの過剰債務に苦しむスリランカは物価の高騰に停電が重なり、その抗議デモで死亡事故が発生するに至った。パキスタンではやはり物価の高騰で国民の不満が爆発、首相が不信任案の可決で失職、政変に発展した。

エジプトやレバノンなど中東諸国は多かれ少なかれ同じような問題を抱える危機的状況にある。

多くの国では、通貨の不安定から極度なインフレ状態にあり、アルゼンチンなどは政策金利を47%に引き上げた。

トルコの通貨リラも暴落、インド通貨ルピーも最安値を更新。日本も20年ぶりに円安190円を更新した。

G20財務省会議がワシントンで開催されるが、本来このような時にこそ力を発揮しなければならないが、ロシアの参加によって機能不全に陥る可能性がある。

何故なら、ロシアの参加による抗議を示すため、一斉退席を計画しているという。

G20では、①途上国の債務問題 ②感染症対応と保健対策 ③食糧の価格高騰や供給危機 等々問題は山積みだがこれでは何も決まらない。

特に新興国はコロナ禍からの景気回復が遅れており、このまま物価の高騰が続けば国内の混乱から思わぬ方向に行きかねない。

この危機にG20がどのように対応するのか、一歩間違えば世界経済は爆発してしまうのではないか、その危険性がないではない。

その間隙を狙ってか、中国がソロモン政府との間で「安保協定」を結んだと発表したのだ。

自由主義に陣営が「自由で開かれたインド太平洋」を目指していることへの対抗策とも思える。今回の協定が確定したかどうかは不明であるが、自由主義陣営にとって安全保障上重大な問題で、早期対応を迫られた。

詳細は明らかにされていないが、流出情報によれば、

1、中国艦艇の寄港や物資、補給を認めること
2、ソロモンが治安維持面で必要な場合は中国に軍の派遣を要請できる。
等が盛り込まれているようだ。

明らかに中国は太平洋への軍事拠点を想定している。油断も隙もあったものではない。

世界中に散らばる華僑はほとんど北京の要人と思って間違いない。と誰かが言っていたがその通りで、あらゆる情報は華僑から北京に集まる。その後の動きは疾風のごとくである。

世界は一筋縄ではいかないのは重々承知であるが、ロシアという武器・エネルギー・穀物大国にあずかる新興国に、中国マネーにすがる発展途上国、この極めて分かりやすい力学にイデオロギーは無力である。

ただ、共産独裁には及ばないが、ゆっくりであっても確実に自由、民主主義、法の支配における平和を求める国家は確実に増えている。

北欧のフィンランドとスウェーデンがほぼNATO加盟申請を固めた。

ウクライナが今まさに、命を惜しまず闘っていることこそが、自由に渇望している証拠である。現に、今ロシアからは十数万の人間が他国へ脱出している事実もそれを裏付けている。

ロシア脱出者は季節労働者ではない。IT業界関係者、企業経営者、医者、コンサルタント、デザイナー、ジャーナリストとなどの頭脳労働者である。

彼らが脱出する理由は

1、侵略者の国に住みたくない。
2、自身の自由が奪われないか心配
3、ロシア国内で収入が得られなくなった、、、とそれぞれだが、

国外脱出者の57%は34歳以下の若者で、68%が帰国の意思がないか、ロシアを長期間はなれるという。

外資系企業の撤退、海外からの投資の激減、人材流出、これらはボディブローのようにロシアの国力を削いでいくであろう。モスクワのソビャニン市長は、外資系の企業の撤退で20万人が失職する可能性に言及した。

プーチンは確実にロシアの未来を暗黒に塗りつぶした。

プーチンがまき散らした火種が、クラスター爆弾のように世界にちらばり、その地の悪臭を吸収し沸点に達した時、時を同じくしてあちこちで爆発がおこるのではないか。中には、想定外の大爆発が、、、いやいやそうであってほしくないが。

世界は限界に近づいている。爆発か平和か、たった一人の男の決断にかかっている。

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