逃亡者・ゴーン

Vol.3-4.25-832    逃亡者・ゴーン

2022.04.25

リチャード・キンブル。職業、医師。
正しかるべき正義も時として、盲しいることがある 。
彼は身に覚えのない妻殺しの罪で死刑を宣告され、護送の途中、列車事故に遭って辛くも脱走した。孤独と絶望の逃亡生活が始まる。
髪の色を変え、重労働に耐えながら、犯行現場から走り去った片腕の男を捜し求める。
彼は逃げる。
執拗なジェラード警部の追跡を交わしながら 現在を 、 今夜を 、そして明日を生きるために。
“ ジャジャジャじゃ~ん The Fugitive  

このナレーションで始まる「逃亡者」は一話完結のドラマだった。

高校生の頃夢中になったものだ。

主人公・デビッド・ジャンセンのクールさとは似ても似つかぬ、逃亡者・カルロス・ゴーン被告。

2019年12月31日午後10時半、米陸軍特殊部隊の元隊員で民間セキュリティー専門家のマイケル・テイラー被告の手引きで、楽器機材の箱の中に身を隠し、プライベートジェットに身を隠し、関西空港から飛び立った。

まさに、スパイ映画を地でいく逃亡劇だった。

いずれハリウッドは映画化するだろうと思っていたが、本人が逃亡中である。それにゴーン被告のことである、また、あっと驚くようなシナリオを持っているかもしれない。その結末を見てからでも遅くはないということか。

今回は、フランスの捜査当局がルノーの会社資金の不正使用疑惑をめぐり国際逮捕状を発布した。

フランスのメディアによると、ルノーと日産の企業連合統括会社と中東オマーンの自動車販売代理店「SBA」の間で行われた約21億円の金銭授受をめぐり、会社資産の乱用や贈収賄、マネーロンダリングの疑いを持たれているということらしい。

どうも、オマーンの代理店を通じヨットの購入や個人の目的での流用と思われるが、何十億もの収入があり、金に埋っていたはずである。金欲というのは止まるところを知らないようだ。

フランスも日本と同様、レバノンとは犯罪人引渡条約の締結がない。ただ、ゴーン被告はフランスの市民権を有しているということだ。レバノンの判断が注目される。

いずれにしてもゴーン被告は「判決が出たわけではなく、推定無罪が適用される」と述べ、無罪を主張している。

フランスのニュース専門テレビBFMのインタビューに応じた。

「フランスを訪れて捜査に応じるつもりはあるか」との質問に

『レバノン当局に出国を禁じられている』と説明したという。

笑ってしまうような回答だが、レバノン当局は何十億の???料をせしめたのであろうか、何といっても年収が19億円あった人間である。当時の資産価値で総資産2300億と報じられていた。

まあ、これだけあれば少々派手に使っても減りはしないだろう。金にものを言わせ、幕引きを図ろうとしているのかもしれない。

しかし、そうは問屋が卸さない。レバノンもウクライナ戦争のあおりを受けている。

燃料や食料の価格に大きな影響を与えている。輸入に依存しているレバノンでは、小麦の80%をウクライナから輸入している。ウクライナ侵攻後、小麦粉の価格が1000%上昇、壊滅的なまでに物価が高騰している。

通貨レバノン・ポンドはこれまで安定していたが、財政悪化に端を発し、昨年10月からの反政府デモや、今年3月のデフォルトで通貨の信用が失われた。新型コロナでの失業増もあり、下落に歯止めがかからなくなっている。

レバノン政府にとってはゴーン被告のような資産家は有り難いはずだ。「出国を禁じる」というのもあながち偽りでもなさそうな気がする。

忘れたころに出てくる逃亡者・ゴーン情報。少々不謹慎な良い方かもしれぬが、賞味期限切れのキャビアを “ いかが~ ”  と出されているようでお酒がまずくなる。

果たしてゴーン被告に安住の地はあるのか。
日本にとっては逃亡中の被告人である。いささかどころか大いに気になる。

 

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Posted by 秀木石