韓国・親大統領不可解な船出

世界,日本,雑記

Vol.3-6.7-875    韓国・親大統領不可解な船出

2022.06.07

韓国新政権が5月10日にスタートした。

当初、日本と韓国が抱える諸問題解決に前向きに取り組む姿勢を示し、日本での期待感は大いに高まった。しかしまだ1ヶ月、何か進展の兆しが見えたわけではない。不透明な中、大統領就任式を岸田首相は欠席、林外務大臣を派遣するなど慎重な姿勢を崩さなかった。

今思えば正解だった。

5月30日、韓国が不法占拠する竹島周辺の排他的経済水域内で韓国の調査船がワイヤのようなものを海中に投入している様子が確認された。

韓国の新政権誕生を機に芽生えた関係改善に冷水を浴びせる行為だ。期待は早くも崩れ去るのか?、政府関係者に落胆の色が見られた。

この不可解かつルールを無視した行動は、先の文在寅前大統領と何ら変わらない。時期は韓国新大統領の就任式と重なり林外務大臣は訪韓中。海上保安庁幹部が「日韓関係改善とは矛盾した行動だ」と語ったのは至極当然である。

就任式が終わった後であれば、明らかに尹大統領の指示であったとの印象がぬぐえない、しかし就任式の最中である。逃げ場をつくった上でのジャブか、それとも「甘く見るな」というメッセージか真意をつかみかねているというのが現状である。

外務省幹部は「政権が代わったからといって領土問題が解決するという幻想は抱かない方がいい」と語ったがその通りである。

外務省はEEZ内で、韓国の調査船が日本の同意を得ずに実施した海洋調査について、重ねて強く抗議した。これに対し韓国外務省は「国際法などに基づく正当な活動」だと主張し「日本側のいかなる問題提起も受け入れられない」と反論。

明らかに、今後はじまる日韓交渉に楔を打ち込む尹大統領の周到な戦略が働いていると見て間違いない。

韓国大統領府の高官はこれまで、世論の反発も小さくない対日外交は「統一地方選が終わってから」と見通しを示していたが、6月1日与党の大勝が確定した。

いよいよこれからが本番。その前にちょっとちょっかいを出して日本の動きに探りを入れてみた。かなり日本の岩盤は堅いとみたか。さて尹大統領、どんな手を使うか見ものである。

<日韓の懸案>はかなりある。
①元徴用工問題・・・差し押さえた日本の企業の資産の現金化
②元慰安婦問題・・・韓国地裁が求めた日本政府への賠償
③防衛交流・・・韓国軍によるレーダー照射で合同訓練が停止状態
④水産物禁輸・・・福島県産物を未だ輸入禁止
⑤佐渡金山・・・強制労働があったとして日本のユネスコ登録に反対

数多い懸案、日本側にとってどれ一つ譲れない問題。「これはいいけど、これはダメ」というような話ではない。何一つ日本は妥協できない問題ばかりだ。

文在寅前大統領の負の遺産をすべて、それも一気に解決するのは難しいだろう。韓国のポピュリズム政権を考えると不可能に近い。

結局、強硬姿勢は何も変わらず、何も進展しない。少し譲歩できないか?バイデン大統領が仲介しても「妥協できる内容の話ではない」と説明する以外にない。

日本は二度と “ 元の木阿弥 ” にしてはならない。よって当分日韓関係は改善しない。かといってあせる必要はない、♭~無~理~は~よそおうぜ 体にわる~い~♯ だ、関係を崩さず、最低限の防衛関係を維持し、相手の理解を我慢強く待つことだ。

日本の防衛環境は最も厳しい状況にある。韓国の無法に力を削いでいる暇はない。

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