国際機関と中国

世界,日本,雑記

Vol.3-6.20-888   国際機関と中国

2022.06.20

WHOのテドロス事務局長といい、今回のバチェレ国連人権高等弁務官といい、いとも簡単に中国に操られる。中国の使う媚薬とは何であろう。

国際機関のトップは何故これほどまでに中国に弱いのか。脅迫か金か、何かの要因がなければ国際機関の長たる者が、すごすごと中国のいいなりになるとは思えない。

中国は妖怪か、こと中国になると昨年のコロナウイルスの原因調査しかり、肝心のところがうやむやにされ、詳細なデータもなければ、調査すべき現場にさえ立ち入ることができなかった。

確かに、検察のような調査権はない。それにしてもあまりにも杜撰である。国際社会を背負う気概すらない。例えば、国際社会が求める調査ができないとすれば、その経緯を、理由を、事細かに発表すべきである。それが、国際機関として世界の付託に応える責務であろう。

ところが、中国の提出する資料を鵜呑みにし、そのまま調査報告書とする。テドロス理事長と中国はどういう関係にあるのか、身の上調査が必要ではないかと疑いをかけられるようではすでに事務局長としての資格はない。「コロナ原因調査」とは名ばかりで、感染症対策に何の役にもたたなかった。

WHOは国際的義務を全く果たしていない。8月には再選され、後5年間も理事長を務める。テドロス氏を飼い殺しにできる中国は胸をなでおろしていることであろう。

今回は、新疆ウイグル自治区を視察したバチェレ国連人権高等弁務官がまとめているウイグル自治区の人権状況に関する報告書で問題が浮上している。

事象は新型コロナウイルス調査と同じである。
端的に言えば、ウイグル自治区の人権状況の調査のため、中国を訪問したのはいいが、拘束されたウイグル人にあって話すことすらできなかった。調査とは名ばかり、常時、中国政府の役人の監視下での行動、調査らしきものは一切できない。それでどんな調査報告書を作ろうというのであろう。

何も調査できないため、仕方なく中国の役人から事実関係のコメントを得て報告書を作成するというバカな話しだ。

ウイグル人の人権専門家が指摘するように、「中国の利益にかなう報告書になる」と懸念するが、懸念どころか「国連人権理事会」の名を借りた、中国政府製の報告書が作成されるだけの話だ。

バチェレ氏は視察中、中国の人権侵害を証明するだけの証拠を集められておらず、中国の主張に逆らえなかった。という見方があるが、ならば、「中国の妨害により詳細な調査ができず、報告書を作成するまでに至らなかった」と正直に認め、調査期間中に受けた対応実態を赤裸々に、「調査報告書」として世界に知らしめるべきである。

今回はあろうことか、報告書を発表する前に中国当局と報告書の内容を調整したというではないか。これが「国連人権高等弁務官・ミチェル・バチェレ」の国際機関の仕事である。

どの国際機関も中国には全く歯が立たない。

ミチェル・バチェレ事務局長は一目散に逃げようというのか8月末で退任を表明した。テドロス氏と違い心臓には毛が生えていないようだ。

「調査報告書」は8月に公表される。

中国の意向通り作成された国連人権理事会の「調査報告書」、国連のお墨付き「中国プロパガンダ作品」となる。

国際機関がいとも簡単に籠絡される中国の手法とは?、誰か、中国と国際機関の深い闇を暴いていただけないものか。「国際機関と中国」、その病巣を研究書としてまとめ上げれば世界的ベストセラーは間違いない。

「巨大な妖怪・中国」にメルケルもカストロもエルドアンもテドロスも懐柔された。中国とは何者ぞ、いまだ深い闇を誰も暴くことができない。

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