秋篠宮皇嗣殿下

世界,日本,,雑記

Vol.3-6.28-896   秋篠宮皇嗣殿下

2022.06.28

『 秋篠宮 』 皇族である前に 一人の人間である   

こんなタイトルの本を見つけた。A5サイズの白表紙に黒の文字、240ページの実にシンプルな単行本。まさか秋篠宮さまご自身が書かれるわけがないと思いながら手にとった。

出版社:小学館 著者:江森敬治

江森敬治氏:元毎日新聞記者、妻が紀子様のお父様である川嶋辰彦学習院大学教授の副手を務めていたことが縁で、江森夫妻の仲人を川嶋夫妻が務めた。そんな縁から公私にわたり長い付き合いとなったようだ。

それはともかく、毎日新聞といえば、朝日新聞と左翼系の両巨頭である。
次の天皇になるかもしれない「秋篠宮」と銘打っての出版に、最初から気味悪さを感じた。

不思議に思い、買おうか迷っていたらWiLL8号に『秋篠宮』―皇室不要論(竹内久美子)なる、本書に関する記事があるではないか、まずは予備知識にとWiLLを買った。

そのWiLL8号『秋篠宮』―皇室不要論に導いた左派の悪だくみ・・・(竹内久美子)である。

結論から言えば、「愛子天皇」実現のために、数々のトリックが仕組まれた本だと竹内氏は読み取っている。

皇位継承順位第一位は秋篠宮皇嗣殿下、第二位は悠仁親王殿下と決まっている。

なぜ、今も、マスコミやネット等で秋篠宮バッシングが続いているのか。そこで浮上するのが、「秋篠宮家は皇位継承にふさわしくない」という世論形成を醸成しようという動きである。

秋篠宮家が学習院に進学されないことへの批判がある。一見わがままととられそうだが、竹内氏は秋篠宮家のセキュリティの高さを示しているという。

どういうことか?
「今の学習院はとてもではないけれど左派勢力が浸透しており、皇族の教育に適した学校ではなくなっている」と断言する。

秋篠宮殿下はわがままどころか、そういった状況を理解された上での学習院拒否だったと解している。

眞子様との結婚問題についても秋篠宮さまは「憲法には『婚姻は、両性のみに基づいて成立する』と書かれています。私は立場上、憲法を守らなくてはいけません。ですから、二人が結婚したい以上、結婚は駄目だとはいえません。」

しかし、皇室としては認められない。だからこそ、類例のない結婚であるとして、納采の儀、告期の儀、入第の儀を行わないことを決められた。

秋篠宮さまは、《皇室の慣例というのは、その程度のものなのだという印象を国民に与えてしまった》と残念そうに話されたそうだが、竹内氏は秋篠宮さまの誠実さを物語るエピソードだという。

小室夫妻騒動が終わったと思ったら次の対象は悠仁親王の筑波大学付属高校入学バッシング。

その後には、秋篠宮家の新居費用33億円が非難の対象だそうである。

何かにつけ秋篠宮家バッシング、「やはり秋篠宮家はダメ」、「やっぱり愛子天皇でなければ」国民待望論を形成しようというわけだ。

仮に、愛子天皇がご結婚され、お子様が次の天皇に即位されれば女系天皇となる。もはや皇室の方ではなく別の王朝の始まりとなる。皇室が滅び、日本解体への道につながる。左派の最終目的である。

ところで、江森氏の書いた『秋篠宮』について竹内氏が語った3つの感想がある。

1、「やりたい放題」「贅沢三昧」「公務をさぼっている」「公私混同である」と呪文のように繰り返される噂は、このご一家においてありえないと確信できる。実際には全く逆である。
秋篠宮家、特に秋篠宮さまの日常が手にとるように示されている。秋篠宮さまのイメージは本書を読めば訂正される。

2、秋篠宮さまを巧妙に誘導し、利用した皇室不要論。とくに皇族にも人権や自由があるとか、一見もっともらしいことろから入る左翼思想の披露。

例えば、秋篠宮さまが「皇族は天皇に準じる立場なので、この条文通り、憲法を尊重し擁護しなければなりません」と発言される。

すると、江森氏はすかさず「私の頭はすかさず反応した。ということは、首相や大臣たち、それに国会議員たちは『憲法を改正します』と軽々しく発言してはならないはずだ」と憲法改正反対論につなげる。

あるいは『私は女性皇族、男性皇族という違いはまったくないと思います』という発言も、ジェンダーフリーや女性天皇容認論に巧みに結び付けるトリック。

3、天皇の生前退位についても、秋篠宮さまのわずかな言葉のニャアンスから、容認論であるかのように巧みなすり替えが行われている。

と3点のポイントをあげた。

日本に生まれ、日本を愛せない悲しい人たち、男女平等などという次元の問題ではない。

男系継承とは「天皇家の方に天皇になってもらう」。世は変われど2000年に及び男子男系で紡いできた万世一系、世界最古の天皇家こそ、この地球上の奇跡。無形文化遺産としての世界遺産である。

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