真なる友 台湾
Vol.3-7.21-919 真なる友 台湾
2022.07.21
2011.3.11東日本大震災のわずか3日後、台湾の救援隊員は日本に向かった。台北の空港から出発する直前、彼らの大震災犠牲者に黙とうをささげる写真がある。この姿を見るだけで涙がでる。
金だけでは計れないが、あの小さな国・台湾が200億もの超破格の支援金に日本も、世界も驚いた。
東日本大震災から10年。今年1月23日、台北市の「Taipei 101ビル」の上層階の窓に「日台友情」というメッセージが映し出された。日本台湾交流協会が主催した東日本大震災10年目を「日台友情年」として感謝するイベントのスタートだった。式典には台湾の李永得文化部長も列席し、蔡英文総統も動画メッセージを寄せた。
同日の夜10時過ぎには蔡英文総統が自身のツイッターに日本語で「我々は世界に向けて、台湾と日本はいつまでも、固く結ばれている隣人だと伝えたい。台湾人と日本人は、心と心で深いつながりを築いています。その絆こそ、台日関係の最大の原動力であります。いつまでも日本を応援しています!」と投稿した。
今回は、安倍元首相が凶弾に倒れた翌日、台湾・蔡英文総統は当局機関や公立学校で半旗の掲揚を支持した。台湾最大のビル「台北101」には「安倍首相に感謝」「台湾の永遠の友人」などのメッセージがともされた。
15日の朝刊には、172名の署名を入れた全2面を使った安倍氏追悼の記事を掲載した。
今も、安倍晋三元首相の追悼する動きが台湾各地に広がっている。
◆7月15日、172の台湾企業、団体、個人連盟で全面広告(上記)
◆8月20日・・・「追悼コンサート」開催(台北市)
◆日本の若者の台湾留学を支援するため「安倍奨学金」の設立
◆安倍氏の銅像の制作がスタート
像の除幕式は、国葬の日に合わせて盛大に追悼行事実施したいという。
台湾の与党・民主進歩党幹部は、安倍氏の「台湾有事は日本有事」との言葉に多くの台湾人が感動したと指摘。「台湾は最大の理解者を失った」と悲しんだ。
それにしても、東日本大震災の多額の義捐金といい、日本が悲しみに暮れる時、台湾は心をこめて、惜しみなく最大限の支援をくれる。この破格の厚遇に感謝の言葉しかない。
“ 台湾有事 ”、ジイに役立つことがあれば何でも支援したい気持ちになる。
先の戦争において、お隣韓国と同じように日本統治を経験している。しかし今、日本への姿勢は天と地ほど違う。この違いは何であろうか。
今、訪台している米国のエスパー前国防長官は蔡英文総統との会談で、「中国は法の支配に基づく世界秩序を弱体化させようとしている」と批判し、個人の意見とはしたものの「一つの中国」とする中国側の主張には「すでに不要だ」と述べた。
台湾有事への対応を明確にしない米国の「あいまい戦略」に関しても「見直す必要がある」と強調した。現役時代に言えなかったことを、元〇〇の肩書で米国の本心を伝える。なかなか日本にはできない芸当である。
いつの日か、台湾と正式に国交を結び、共に独立を祝える日が来ることを祈らずにはいられない。
ああ、台湾よ!いつもありがとう、永遠の友としてあり続けたい。
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台湾についてはあまり存じ上げていなかったので勉強しようと思っています。