知的好奇心と睡眠

日本,雑記

Vol.3-8.5-934   知的好奇心と睡眠

2022.08.05

毎年、正月になると、今年こそはこれだけは徹底してやろう、1日も欠かさず。と言って50年以上一度として続いたことがない。

英会話、習字、ギター、ウォーキング、体操、筋トレ、読書、・・・どれも3ヶ月と続いたかなあ~、、、反省することしきりである。

今年は、写経で筆文字を美しくと思ったが、3日と続かなかった。あっという間に半年、もう8月。9月になれば年賀状が気になるのがジジイの習性。ああ、今年も下手な筆文字で年賀状かと気が重い。

そんな折、「シニアの勉強法」なる記事があった。

東北大加齢医学研究所の瀧靖之教授は、脳の画像の解析などを行い、認知症の発症予防について研究する教授である。

瀧教授によると、年齢にかかわらず脳内では神経細胞同士がつながり、新たなネットワークがつくられ、「不要なものは省き、必要なものは太くする “ 最適化 ” が常に行われている」という。

当然だが、加齢により、最適化の速度自体は若い人よりも時間はかかる。しかし、コツコツ努力して刺激を与え続けることで、必要な領域のつながりを太くしてさまざまな能力を獲得することができるという。

しかし、脳の力を最大限に引き出すには、いくつかのポイントがあるというのだ。

まず大事なことは、
① 知りたい
② 学びたい
③ 達成したい

という知的好奇心。知的好奇心を持って自発的に学ぶことが脳にとってプラスとなる。

そこで、知的好奇心を育むために瀧教授が勧めるのが、
① 何のために勉強するかを明確にすること
② 勉強した先の自分の夢や姿を描くこと

ということだ。
例えば「英語」、英語を勉強してTOEFLで高得点をとる。というより、「英語力をつけて○○で活躍する」など、現実に自分が英語を使って何かをしている具体的姿を想像して頑張る。ということらしい。

ただ、英語ができたら “ カッコいい ” だけでの勉強では長続きはしない。ということのようだ。

う~ん、確かに納得だ。

ジイがチャレンジしようと思ったギターも、『昔の歌謡曲を何十曲も弾けるようになり、老人ホームをボランティアで回ってみたい』という具体的な姿を本気で考えれば、きっと続くのかなあ~、、、その思いが強ければ、強いほど、続けられる原動力になる。ということか。

先生は何歳からはじめても大丈夫だとおっしゃる。

そこで重要なのは、特にシニア。一回や二回の練習でうまくできない、といって悩まないことだ。繰り返し、コツコツが大切。勉強の内容によっては予習、復習が大事だと説く。

瀧教授によると、人間の集中力が続くのは25分。したがって、25分と5分の休憩を交互に行う。「ポモドーロ法」を勧める。

もう一つ重要なのが、睡眠だと言う。
「眠っている間に記憶したものを定着させ、脳の老廃物を洗い流すとされている」ことから「7時間程度の睡眠時間を確保してほしい」と勧める。

中には、寝る時間はもったいないから睡眠時間を削ってでも勉強する。という御仁がいるが逆効果のようだ。

瀧教授、勉強は何歳から始めても大丈夫だとして

<シニアの勉強法 必勝3カ条>を提示。

① 勉強した先の自分の夢や姿を明確に
② 短時間でいいから予習・復習を
③ 7時間程度の睡眠確保を

をあげている。

今年も残り5カ月を切った。
よ~し、来年からは瀧先生の教えを教訓として頑張るか。ただ、一晩寝ると昨日のことはすっかり忘れる。年末思い出せばの話だが、いやいやそう言わず、今から始めて見たら?、別の自分が声をかける。

そうだ、試用期間として今年5カ月ある。やってみようか、、、いや、どうも中途半端だな、などと屁理屈をこねる。この気力の衰え、ここ20年特に激しい。

ああ、今年も何もせずの1年かぁ~、いやまだ5カ月ある。と言いながら夏が過ぎる。

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Posted by 秀木石