“ プーチン ” G20で終戦宣言か

世界,日本,雑記

Vol.3-9.29-989  G20で終戦宣言なるか?

2022.09.29

突然である。ロシアの治安機関「連邦保安局」が極東ウラジオストクの日本総領事館に勤務する領事を拘束した。

機密情報を不正取得したスパイ容疑だとしており、露政府は「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからず人物)」と断定。

<その一連の流れは>
◆ 2022/09/28 ロシア当局は、極東ウラジオストクの日本総領事館の領事を、一時、拘束し。“ スパイ活動 ” をしていて、「ロシアの安全保障上の利益に有害である」とした。

ロシア連邦保安局:「領事は金銭と引き換えに機密情報を得ようとした。西側の経済制裁の影響や、ロシアとアジア太平洋地域の国との協力に関する情報を収集していた」

日本側は “ スパイ活動 ” 否定。
“ スパイ活動 ” の動画が撮られたとされるのは、総領事館から車で5分ほどのところにある居酒屋。ロシアメディアは、ロシア人女性と2人で店に来て話していたと報じた。

ロシア側は、領事を “ 現行犯 ” で拘束したと主張。ロシア外務省が「ペルソナ・ノン・グラータ」=好ましくない人物に指定し、48時間以内に出国するよう通告。

外交官の地位を定めたウィーン条約による措置で、「ペルソナ・ノン・グラータ」に指定することで、国外退去を求めることができる。ただ、条約には、「外交官の身体不可侵」を定めた部分もあり、今回の拘束に、日本政府はガルージン駐日大使を呼び出すなどして抗議した。

林外務大臣:「同領事官は、終始目隠しをされたまま、両手および頭を押さえつけられた。身動きが取れない状態で連行されたうえで、威圧的な取り調べを受けており、さらに、こうした不当な扱いを行ったうえで、当該職員に対して、ペルソナ・ノン・グラータを通告したことは信じがたい行為であり、強く抗議する」

領事は、現在は拘束を解かれていて、28日までにロシアを出国する予定。

という一連の流れがあった。

外交官は情報収集も仕事の一つであると思うが、どういう状況での情報収集であればスパイ行為にあたるのかジイは知らない。女性と二人で居酒屋にいたとしているが、中国ではないが “ ハニートラップ ” の可能性もあり、仕掛けられたワナにはまったとも考えられる。

それにしても、動画までとられているところをみると仕組まれた感が強い。日本から領事を追っ払う必要があったのだろう。今後の計画を実行するにあたり、邪魔者排除はロシアのことだ手段を選ばずだ。

しかし、プーチンはこの期に及んでまだ、日本が隙あらば北方領土に上陸するとでも思っているのであろうか。そうであれば、サハリン2の継続などするはずがないではないか。

果たして何のための領事拘束なのか不明である。

ウクライナ戦争で今ロシアは、兵力不足、兵器不足、士気の低下、メディア統制の不能に陥りつつあり、情報が欧米諸国よりも国内に流れ出した。

予備役動員30万人情報に恐怖を抱いたロシア国民の国外逃亡が止まらない。それだけではない、自ら腕を折ったり、軽犯罪を犯して刑務所へ収監されるという方法で徴兵を逃れようとする者まで出てきた。

デモが各地で起き、その場で召集令状を出すという、何でもありの国内事情は末期症状とみる。

そんな状況の中で、中国、インドがウクライナ戦争に距離を置く姿勢に至っては、孤立化が顕在化し、すでに手の打ちようもなく、住民投票を最後の手段とせざるを得なかったのではないか。

住民投票は兵士同行で自宅での投票などあり得ない。結果ありきの投票を強引に進め、既成事実を作り上げようとしている。

しかし、ここまで追い込まれたプーチン、流れ出る情報には
①もう、侵攻を終わらせたい
②兵力増強がしんどい
③G20に参加したい

真偽は不明だが、いかにも弱気である。そんな中、中国王毅外相が国連総会で意味深な発言をした。
「ウクライナ戦争について中国はヨーロッパの立場を支持する。この戦争を外交交渉で終わらせることに賛成である。ロシアがウクライナで犯している戦争犯罪については、客観的事実に基づいて調査すべきだ」、と述べたと言う。

G20に参加したいロシアは、この中国の発言に少々あせったのではないか、という見方がある。G20で仲間を増やそうとした目論みが狂い、逆に終戦宣言に追い込まれるのではないか。唯一強力な味方である中国を失うことはできない選択だ。

最近、ガタガタになっていると言われる指揮系統、いよいよプーチンが直接指揮をとるという情報がある。

住民投票と、ウクライナ原発の処理を含め最後の指揮は自らがとり。インドネシアのバリ島で開催される予定の2022年のG20サミット(11月15日~16日)までに、有利な既成事実を作り上げようということではないか。

その意味でここ1ヶ月は相当思い切ったことをやる可能性がある。プーチンの一挙手一投足に最大の注意が必要である。

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