日本考3

雑記

Vol.2-03-20 日本3
2020.02.03

「文藝春秋・新年特別号」に掲載された、藤原正彦氏の寄稿「英語教育が国を滅ぼす」には大きく膝を打った。
まったく同感である。

藤原先生曰く
※英語が世界一下手な日本人が20世紀最も大きな経済成長を遂げた。
 その下手さ加減は
 ①TOEFLの結果→日本は先進国36か国中で圧倒的ビリ
 ②アジア29か国中26位
 ③スピーキングにおいて170か国中ビリ
上記の結果英語無能国民と断定。
誠におっしゃる通りで結果が如実に示している。

しかしこのグローバルな社会、国際人を育てるために英語は必要ではないかと誰もが思う。
国民の多くも「グローバル人材」に期待し「英語が自由に操れたらいいなあ」的感覚で支持しているが、
藤原先生、一刀両断!
小学校での英語は誰がどう教えようとダメだと断定。その実害までも列挙。

実害その
①壮大な無駄だと断定。
 もし、英語必要な職業になりたければ、中学校で週20時間、一気呵成の集中でやらないと身につかんと指摘。
②日本人として自覚の妨げとなる。まず、日本の文化、芸術、文学等に触れることが先決。
③教養を積む妨げとなる。古今東西の名著をよみ教養をみにつけなければ世界と太刀打ちできん。
と。

以上をもってまず、教養だと力説する。

実際商社マンの例として、ロンドンで家に招かれ、そこで尋ねられたのは「縄文土器と弥生式土器はどう違うのですか」だったという。こういう質問に答えられないとつまらない人間と思われ商談は進まない。

結局のところ決め手となるのは「教養と人間的魅力」につきるようだ。

かの有名な世界的数学者「岡潔」先生も日本人特有の情緒を説いておられる。

つまるところ、ペラペラと英語が喋れても、能・狂言の一つも説明できない日本人は外国では何の役にも立たないということだろう。例え片言英語であっても、世界最古の長編小説、源氏物語の成り立ちと時代背景でも語れるとすれば確かに素晴らしいことだ。

ジジイも同感はするも恥ずかしい限りだ、今からでも遅くないと思い少しずつ頑張ろうと決意した次第だ。

ブログランキング・にほんブログ村へ

雑記雑記

Posted by 秀木石