気が狂ったか?金正恩

世界,日本,雑記

Vol.3-11.4-1025  気が狂ったか?金正恩

2022.11.04

防衛省は、3日朝に北朝鮮から多数のミサイルが日本海の方向に発射されたと発表した。
また、岸田総理大臣はミサイルのうち1発は、ICBM=大陸間弾道ミサイルの可能性があると明らかにした。

1日にして23発以上のミサイルを発射するとは、気が狂ったとしか思えない。

アメリカ・ホワイトハウスは声明で「北朝鮮によるICBM=大陸間弾道ミサイルの発射を強く非難する」として、発射されたミサイルの中にはICBMが含まれていたと指摘した。

外務省の船越アジア大洋州局長は、アメリカ国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表、韓国外務省のキム・ゴン朝鮮半島平和交渉本部長が電話で協議し、「昨日と今日の一連の弾道ミサイルの発射は前例のない頻度とやり方による挑発行為であり、日本や韓国を含む地域の安全保障にとって重大かつ差し迫った脅威だ」としたうえで、「国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦だ」と強く非難した。

防衛省によると、3日午前7時台から8時台にかけて、北朝鮮から少なくとも3発の弾道ミサイルが東の方向に向けて発射された。

午前7時39分ごろに西岸付近から発射されたものは最高高度が2000キロ程度、飛行距離がおよそ750キロで、日本のEEZ=排他的経済水域の外側の日本海に落下した。このミサイルについてICBM=大陸間弾道ミサイル級の可能性があるとした。

午前8時39分ごろと8時48分ごろに内陸部から発射されたあわせて2発の弾道ミサイルは、いずれも最高高度は50キロ程度、飛行距離はおよそ350キロで、日本のEEZの外側の朝鮮半島東岸付近に落下した。

10時30分松野官房長官は、北朝鮮が3日朝、ICBM=大陸間弾道ミサイルの可能性があるものも含め、複数の弾道ミサイルを発射したことを明らかにした。いずれも日本のEEZ=排他的経済水域の内側への落下は報告されていないとした。このうち、午前7時40分ごろに発射されたものは、日本列島を越えて飛行する可能性があると探知したものの、日本海上空でレーダーから消失したことが確認された。と発表した。実にミステリアスな事態だ。

このミステリーだが、韓国の公共放送KBSが伝えたところによれば、新型のICBM=大陸間弾道ミサイル『火星17型』と推定され、飛行に失敗したようだと伝えている。日本で発表された消えたミサイルではないかと思われる。

この異常なる北朝鮮のミサイル発射。外務省幹部は午前9時前、記者団に対し「現在、総理大臣官邸で情報収集中だ。アメリカ軍と韓国軍が行っている大規模な共同訓練への対抗だろう」と述べた。

それにしても異常すぎないか。

2日午前8時55分ごろ、韓国のテレビ画面には警告音とともに、「空襲警報発令」の文字が表示された。アナウンサーも驚きの表情で伝えた。

公務員ら100人以上が地下施設に避難。韓国航空当局も日本海上の一部航空路を一時閉鎖するなど対応に追われた。

これほどまでのミサイル発射、米韓の大規模合同訓練への対抗策という見方が一般的。米国への牽制というが、それほどアメリカが威圧的な態度をとっている風には見えず納得がいかない。もっと他の意図があるのではないか。

一つは “ 核実験 ” である。資金源である中国の反発は受けたくないが、対アメリカに対し「核実験」の成功を見せつけ、 “ 北朝鮮を甘く見るな! ” と恫喝したいのではないか。

続けてきたミサイルを発射は、威圧的な米国に対抗上やむを得ずやってきた。しかし一向に収まる気配がない。したがってミサイルに「核」の搭載も可能だぞと、もっていきたいのかもしれない。

ストックホルム国際平和研究所は北朝鮮については実際に保有する核弾頭数が最大20個と推計、初めて世界の総数に加えた。

また、北朝鮮の核分裂性物質の在庫は2021年に増えたとみられ、45~55個の弾頭をつくるのに十分な量だと推測。「中距離弾道ミサイル用の少量の核弾頭を保有している可能性がある」との見方も示した。

防衛省などによると、北朝鮮が弾道ミサイルなどを発射したのはことしに入って30回目。

これまでに、1月に7回、2月に1回、3月に3回、4月に1回、5月に4回、6月に1回、8月に1回、9月に3回、10月に7回、11月に入って2日1回、それぞれ弾道ミサイルなどの発射を繰り返している。

湯水のごとく繰り出すミサイル。よくそれだけ持っているものだと感心する。その中には米国を射程とするICBMもある。資金源にも疑問がある。

北朝鮮に対する国連決議は過去1年余りだけでも4回も行われている。各国が北朝鮮を非難し、何度も制裁措置を科しているにもかかわらず、なぜ彼らは核兵器やミサイル開発を続けられるのか?

制裁は加盟国がしっかりと履行してはじめて効力を発揮する。実は、さまざまなルートで北朝鮮とつながっている国がある。これじゃ制裁が効くわけがない。

また、2012年12月に北朝鮮が「銀河3号」ロケットの発射実験を行った際、韓国海軍は黄海上に落下したロケットを回収したことがある。ここから驚くべきことがわかっている。

ソ連製や中国製、英国製やアメリカ製など、14種類60点以上の外国製部品が見つかった。ほとんどが安価な量産品。北朝鮮は世界中から買い集めた市販品をつなぎあわせ、事実上の長距離弾道ミサイルの打ち上げを成功させたというのだ。涙ぐましい努力に、本来なら拍手を贈りたいところだ。驚くべき能力だ。推測だがそれなりの技術者がパキスタンや中国、ロシアから来ているのではないかと勝手に想像する。

まあ、資金は後ろ盾となっている中国への輸出だ、輸出の96%が中国。その中身と言えば鉄鋼と金属製品が大半を占める。中国が北朝鮮の命を握っていることだけは間違いない。

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