アメリカ VS 中国
Vol.1-5.14-121 アメリカ VS 中国
V2020.05.14
いよいよ激しさを増す、アメリカと中国
昨年、中国に貿易戦争を仕掛けたトランプ大統領、オバマ政権であればここまでやらなかっただろうと思われるようなことを、矢継ぎ早に実行していく。思ったことに躊躇する気配がないようにみえる。
ホワイトハウスでのインタビューでも気に入らなければ名指しで記者を批判もすれば、罵声も浴びせる。
それが、「トランプ流」という形をつくった。その強引手法をマスコミもあまり問題にしなくなった。
ただ、本来ビジネスマンだ、今は攻める一方だがどこでどのような落としどころを探るのかとても興味深い。
しかし、当分は激しい攻防が続きそうだ。
<今かかえている中国との問題>
1、対中貿易赤字に対する関税問題。
2、コロナ発生源との攻防
3、コロナ発生隠ぺい追及
3、台湾WHO加盟問題
3、南シナ海の自由航行の攻防
4、「中国の人権問題」、「ウルグイ地区」および「チベット」弾圧問題
5、米・中の記者の削減報復合戦
6、南沙諸島の環礁を埋め立て7つの人工島軍事拠点問題。
7、香港人権と自由への弾圧問題。
8、今回起きた、コロナワクチンデータのハッキング疑惑。
今回のコロナウイルス、間違いなく中国が発生源であると思うが、中国はいち早くコロナの猛威から抜け出したと宣伝、「中国モデルの優位」を盛んに宣伝している。
少なくとも自国が発生源の疑いをもたれ、当初は認めたこの新型コロナウイルス感染。本来なら恐縮至極となるところであるが、よくもまあしゃあしゃあと宣伝できるものだ。さらに、イタリアへのマスク支援もし、「中国に感謝せよ」とあからさまに言い募る外交には、日本人にはなじめないやり方だ。
厚顔無恥とはこのことを言うのだろうが、ある意味凄い国だと感心するしかない。
それにしてもフランスで放つ中国大使の言いぐさは凄い。
「西欧の感染は個人主義とエゴイズムのせい」
「政治家は国民をウイルス地獄に放置した」と発言したというが、街中でチンピラの口げんかでもあるまいし、大使が相手の国家に向けてする発言とは思えない。
さすがフランスも抗議をしたそうだが、この一事を見ても巷に流れるコロナ禍で広がる陰謀論や偽ニュースの発信の背景に「中国政府がいる」というのはEUも気づき始めているようだ。
フランスは、中国がこのように何かにつけ「中国優位」を示そうとする背景には「必ず国内に弱さがある」と推測する。なるほどと思うが、弱さを察知されないようにひたすら強気姿勢を崩さないということはいつもと変わらない。
コロナウイルス騒々しい中、中国はよくもまあいろんなことをやってくるなあと感心するが、
①尖閣諸島近辺で日本の漁船を追尾したり
②台湾が実行支配する東沙諸島の奪取を想定した軍事演習を計画
③コロナウイルス情報のハッキング
と一瞬なりとも手を休めることはない。
フランスの外交官が推察するように、国家内部で何らかの混乱が起きているのかもしれない。
4月中旬から5月初めにかけ、中国国内で治安担当の大物幹部が相次いで失脚したと報じられている。機密情報漏えいが原因でないかと推測されているが、どうも穏やかな事態ではないとみられている。
何かあると粛清されるなどは中国の常套手段。驚きに値しないが、恐ろしい国であることは間違いない。
国内外、今年はまさしく激動の1年となりそう、、、ではなくすでになっているが、USA VS China どんな決着を見せるのか興味深い。アメリカ大統領選も控え超激動の年となりそうだ。