拉致という国家犯罪

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Vol.2-05-22 拉致という国家犯罪
2020.02.05

横田めぐみさんのお母さん、横田早紀江さんは昨日2月4日の誕生日で84歳になられた。
めぐみさんがいなくなったのが昭和52年(1977)11月15日夕方。
北朝鮮の拉致が判明したのが平成8年(1996)、実に20年もの間、行方を探す日々、その後、北朝鮮の拉致が判明した後は、もちろん「めぐみさん救出」にすべてをかけた半生、厳しくもつらい43年間の闘いが今にあります。

アニメになった「めぐみ」にありますが、ごく普通の幸せを願う日々が、ある日突然愛する娘が姿を消す。想像しても恐ろしいことだ。

お父様は高齢になられ以前のような活動がままならないという現状、他の被害者も同じように高齢だ。1日も早い拉致被害者救出は国家第一の課題である。

今の現状を考えると、決して明るいとは言えない。
身内の暗殺も平気で行う、世界で類を見ない残忍な犯罪国家北朝鮮に、まともな交渉で解決するとは思えないが、ただ残念なのは、北朝鮮が拉致を認めるまでの25年間の日本の無関心だ。

つい最近ある坊さんの話ではないが、「愛情」の反対後は「無関心」であるという。
日本政府、国会議員、マスコミ、すべてが犯罪者の片棒を担いだに等しい。

北朝鮮の拉致が判明した当時、北朝鮮に情報を持つ社会党党首・土井たか子氏に、拉致被害者は藁にもすがる思いで協力をお願いに事務所を訪ねた。しかし、北朝鮮に近しい土井氏は「拉致疑惑など存在しない」と冷淡に扱ったことは周知の事実である。あの百田尚樹氏が売国奴とののしったのもうなづける話だ。北朝鮮への経済制裁に強硬に反対した福島瑞穂氏、辻元清美氏も同罪と言える。悲しいかなNHKも外務省も決して拉致被害者に寄り添うことはなかった。

北朝鮮は2002年に拉致を認めたった5人を返したことで拉致問題は解決したと、今も態度を変えていない。

決して簡単な道ではないが、元拉致問題担当大臣だった中山恭子氏は薄弱だった当時の「国家の意志」を指摘した。今尚、一部の野党には強く残っている「国家」という言葉さえ忌避するという風潮を無くし、国家一丸とならなければ解決はできない。
アメリカ・中国の力を借りるのは当然だが、基本は「日本国家の意志」の強さだ。
希望を決して捨ててはならない。

久しぶりに政府のホームページで(拉致 https://www.rachi.go.jp/)アニメ「めぐみ」を見たが、涙なくして見られない。

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