天国と地獄

雑記

Vol.1-5.19-126  天国と地獄
2020.05.19

「天国と地獄」黒澤映画の話ではない。

赤鬼が通信販売で購入している商品の中に入っていたチラシである。
「今回の教訓」としてあるお坊さんの話が載っていた。
これがなかなか面白い。
その内容を紹介したい。

あるお坊さんの「天国と地獄」という説法です。

<天国と地獄>
「地獄」と書いてある門をくぐると、なんと、ご馳走を並べたテーブルがあり、その周りで、亡者どもが、背丈ほどもある、長い箸でたべようとしています。ここでの決まりは、箸でしか料理を食べられないことだけです。

しかし箸が長すぎて、自分の口にはいりません。他の亡者に取られまいと、ものすごい形相をして食べようとするのですが、一口も入りません。

被害者意識にさいなまされた人々の、にらみ合いが繰り返され、いつも、お腹が空いて次第にガリガリに痩せていきます。そして、皆がこう言います。

「こんなに空腹なのに、目の前にある食べ物が食べられない。まさにここは地獄だ。」と

一方「極楽」と書いてある門をくぐると、地獄と同じように、ご馳走を並べたテーブルがあります。ご馳走は長い箸で食べなくてはいけないのですが、人々は楽しく、和やかに食事をしています。

「どうぞ、どうぞ。」とまず向かいの人に食べさせてあげるのです。
「ありがとうございます。今度は私が食べさせてあげますね。何がお好きですか?」

ここにいる人は皆、仲良く協力し合い、相手のことを思いやって生活しているんです。そして皆がこう言います。

「極楽、極楽。こんなに幸せでいいのかなあ。みんな優しいし、おいしいものがたくさんある。ここが天国なんだなあ。」と。

実は天国と地獄は、場所もルールも同じ。
違うのは、本人の気持ちだけ。
奪い合えば、そこは地獄。
分かち合えば、幸せがどんどん増えていきそこは天国。

というお話。
さすが、お坊さんのお話。

なかなか良いお話だ。世の中にこれに良く似たことがいっぱいありそうだ。
つい目先の欲に目がくらむ。

なまんだ~ぶ、なまんだ~ぶ、クワバラ、クワバラ、、、

我が家は極楽の極致だ。

朝食にパンと牛乳、ヨーグルトとバナナ1本。
たまたま、バナナが、1本しかない。
ジイは半分に切り、赤鬼に少し大きめのバナナを献上する。

赤鬼が気を利かせて
「あらあらジイさん、私は小さい方で」
「いやいやばあさん、ジイはこの小さい方で」

ある日の夕食にぶどうが小皿に9個。

「赤鬼のお皿に5個」「ジイの皿には4個」と分ける。
「あらジイさん私しゃ4個でようござんすよ」という。
「いやいやいいから5個食べなさい。」とジイ。
「ハイハイわかりました。」と大きなおなかをさする。

天国はもう少し先だが、さながら「極楽」そのものである。

さぞかし、天国でも極楽を満喫できそうである。
・・・今のところ。

世は無常なり。戒めである。

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Posted by 秀木石