泣かせるぜ、師弟愛

Vol.1-6.22-160  泣かせるぜ、師弟愛
2020.06.22

やってくれたね!藤井くん。

いや、失礼、高校生とは言え、今じゃ泣く子も黙る「プロ棋士・藤井聡太七段」である。
¨ くん ¨ なんて呼び方は失礼極まる言い方でした。大変失礼いたしました。

この度の竜王戦3組ランキング戦決勝。
ABEMATIMSが伝えるところによると。
※ 午前10時から始まった対局は、藤井七段の先手で始まると、対局から11時間経過した午後9時になっても、本格的な戦いが始まらないゆったりとした展開に。それでも中盤、終盤と一気に進行すると、最年少でのタイトルにも挑戦中の藤井七段が、一気の攻めで快勝。新たな記録を樹立した。とあった。

弟子とはいえ、現在 ¨ 日の出の勢い ¨ の藤井聡太七段が勝つのではないかと思っていたので、それほど驚くことではない。

今回、話題になったのは師匠の杉本八段の和服姿だ。
この和服姿にした杉本師匠の話には涙を禁じ得ないほどの感動を与えたのだ。

<ABEMA TIMSより>
※杉本八段の和服姿。規定はないものの、タイトル戦の番勝負に出場する棋士が和服で臨むことが多く、通常の対局でも、ここ一番という対局に気合を入れようという棋士もいる。2年3カ月ぶり2度目の師弟対決は、竜王戦3組ランキング戦という大きな舞台。杉本八段は「ランキング戦の決勝戦という大きな舞台で、相手が藤井七段ということもあり、気合の入る条件がたくさん揃う対局でした。ここで気合を入れなければ入れる場所がないので、自分の万全の状態で出ていくのが、藤井七段に対する礼儀だなと思いました」と、理由を明かしたのだ。

 ABEMAのコメント欄には「感動した!」「めっちゃいい話」「涙出た」など、弟子を思い、また勝負師としても礼を尽くす姿に、絶賛の声が相次いだ。(ABEMA/将棋チャンネルより)

この記事を見ただけでジイも目頭が熱くなった。
あっぱれなり!!師匠だ。この師匠にしてこの弟子。
素晴らしい話だ。

それにしても藤井7段、最高峰の竜王位に向けてまた一歩前進したのだが、今後のスケジュールが凄い。

◇6月23日に王位戦挑戦者決定戦で永瀬拓矢二冠。
◇6月28日には棋聖戦五番勝負第2局で渡辺明棋聖。と、
重要な対局が続々と控えている。

プロ棋士とはいえ17歳だ。ガンバレと言いながらも、精神面、体力、並みの者では耐えられない。何しろ、杉本師匠とは11時間だ。

ジイと赤鬼のへぼ将棋は、たかが20分。天文学的数字に驚くほかない。
とりあえずは23日を楽しみにしたい。ガンバレ!!藤井7段!!

ところで、涙の「感動師弟話」にはことかかないが、
ヤンキース・松井秀樹が現役引退した時の一言も泣かせた。

石川星陵高校から、鳴り物入りで巨人入団。
巨人の4番を9年務め、10年目に大リーグヤンキースに挑戦した。
大リーグ10年在籍、2012年シーズンをもって現役を引退。
ヤンキース時代の2009年ワールドシリーズ優勝を経験し同年、アジア人初のワールドシリーズMVPを受賞している。
まさに、日本が世界に誇れる球界のスターの引退だった。

その松井秀樹氏が語った現役引退時に語った言葉にも涙した。

※日米通算20年間のプロ生活の思い出として真っ先に挙げたのが、巨人長嶋茂雄終身名誉監督とのマンツーマン練習だった。と振り返った。

 目を潤ませながら、松井は「あの音」を思い返していた。プロでの思い出について「いっぱいあり過ぎる」と話したあと、最初に切り出したのが、長嶋氏との特訓だった。「2人で素振りをしていた時間が、僕にとって一番印象に残っています」と語った。

507本の本塁打、ワールドシリーズのMVP以上に、師匠との濃密な時間が心に浮かんだのだ。
、、、泣かせるじゃないか。スーパースターとは思えない純真なセリフだ。

もう一人がオリックス・仰木彬監督とイチローだ。

プロ入り2年間、2軍暮らしが多かった自分を監督に就任すると同時に1軍の主力選手にしてくれたという恩義。イチロー、プロスタートの原点だとし今もその恩義は忘れない。
その恩義にイチローは1年目から応えたのだ。

仰木オリックス1年目の94年にいきなり210安打、当時の安打数新記録をマーク。安打数そのものが注目されていなかった時代を変え、今なお続く「イチロー伝説」を生み出した。

当然、仰木監督とイチローの関係は深まった。それを象徴する試合が94年8月21日のオリックス-西武戦だった。
この2日前。同19日に仰木の母がこの世を去った。しかしチームの置かれた状況は首位西武を1・5ゲーム差でオリックスが追う正念場の地元3連戦。「昭和の男」を地でいく仰木監督は周囲に事実を明かさず、試合に臨んだ。

しかし痛い連敗となった。3連敗はできない21日朝、球団が発表する形で訃報が明らかになった。

その死を新聞で知ったイチロー。大事な3戦目にその打棒が爆発する。3回に先制8号2ラン。5回には9号ソロ。バックスクリーンの左右に打ち込んだ。イチローにとってこれがプロ入り初の連続本塁打でもあった。

勝利を収めた後、イチローは「監督のために、、、」と記者団に語った。
母を失った悲しみを隠し、戦う恩師・仰木監督に応えた。
今尚、イチローは2軍から引き揚げてくれた仰木監督を終生の師と常に口にする。

偶然出会った師弟が、その才能にかける「師」の情熱と、受ける側の「弟」の純粋な求道の中で醸成された関係は、嫉妬や、打算などの入り込む余地のない、極めて純度の高い愛情に包まれた敬意という形になるのだろうと、杉本師匠の言葉から思いを馳せた。

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