おめでとう!藤井聡太七段
Vol.1-7.17-185 おめでとう!藤井聡太七段
2020.07.17
異次元の強さ、藤井聡太七段
将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が渡辺明2冠に挑む第91期棋聖戦5番勝負の第4局が16日、大阪市の関西将棋会館でで指され、後手の藤井が勝ち、対戦成績を3勝1敗とし、史上最年少で初タイトルを獲得した。
ついにやったぜ~~――――――って感じ。
凄い棋士だ。異次元の強さという表現もあった。
現在、将棋界は8大タイトルを8人で分け合う戦国時代に突入した。20代の若手にも強豪がそろう。そこに10代の藤井が猛烈な勢いで迫っている。谷川浩司九段は「だれが最初に複数のタイトルをとるか。だれが抜け出すかが注目です」と話した。
各界からのコメントを拾ってみた。
◆敗れた渡辺明2冠は、
対局後、19歳年下の藤井七段の強さについて目を細めながら感想を語った。「藤井さんとは初めての勝負ということで…」としばらく言葉を選んだ上で4度の対局を振り返った。「内容的にも競ったところで負けているので、やっぱりすごい人が出てきたなという感じです」と脱帽した。
◆谷川浩司九段は、
現在の聡太七段の状況を「ちょっと、かわいそうだなと思う。どこに行っても声をかけられたりするでしょう。ちょっと海には行けないと思いますね」とスターゆえのつらさを想像した。
◆日本将棋連盟・佐藤康光会長(50)
見事な内容でした。藤井新棋聖はさまざまな記録を打ち立てていますが、これは破られることはないのではと感じます。
◆屋敷伸之九段(48)
日本中のファンに注目されるなか、堂々といい将棋を指して、結果を出したのは、素晴らしいことです。今後もタイトル戦は続きますが、いい将棋を作り上げることを期待しています。
◆囲碁の井山裕太3冠
素晴らしい記録ですが、藤井さんにとっては通過点の1つなのではないかと思います。今後、藤井さんが創られていく世界を、楽しみにさせていただきます。
◆囲碁の芝野虎丸3冠
多くの方に注目される中でも安定した成績を出し続け、頂点まで駆け上がったのは本当にすごいことだと思います。その結果の陰では、血がにじむような努力を続けてこられたのだろうと想像します。年齢が近いこともあり、藤井さんの活躍をニュースでみると自分もさらに頑張ろうと、勇気をもらえます。
◆地元・愛知県瀬戸市も大きな盛り上がりを見せた。市内ではパブリックビューイングが開催され、商店街ではくす玉が割られた。喫茶店では藤井七段にちなんだメニューが提供されるなど、市民から喜びの声が上がった。
暗いニュースばかりの中、こんな超ど級の明るいニュースは大歓迎だ。
スターが誕生するという時、やはり爆発的スケールが必要なのだ。
◆羽生善治9段は
第1局終盤戦で王手が続き、一つでも間違えば負けという局面で、藤井さんの指し手は正確無比だったと評した。令和の寵児だが、昭和の匂いも感じさせつつも、「古き革袋に新しい酒盛る」と藤井流を讃えた。
◆杉本昌隆師匠
今日決めてくれたことは立派だ。東海に持ち帰ることは私の師匠の夢をかなえてくれたと。喜びを表し、藤井新棋聖の秘密は、細かい読みを省かない「楽しない将棋」と勝ち筋を延々と研究する探究心があると指摘する。
◆産経社説
五番勝負で何度も見せた1時間を超える長考は、結論を急がず、答えに至る過程を大事にしたいという信念の表れだろう。速度重視に傾く現代社会が忘れかけたものを新棋聖は教えてくれた。と評した。
さらに、将棋界の枠を超えた活躍に期待を込めた。
今朝の朝刊には藤井聡太7段の、特集が組まれたいた。
その中に、小学校1、2年頃の将棋を指す藤井新棋聖の写真があった。
髪型と指す姿勢と表情がほとんど同じだったのには、一途さがそのまま17歳になった誠実を感じた。
藤井新棋聖の言葉だ、
「これからも楽しんで将棋を見ていただけるよう頑張りたい」といった。
ハット気がついた、そうだ、『楽しむ』この気持ちが大切なんだと気づかされた。
17歳にして、大変なエンターテイナーである。