恐怖のPCR検査

世界,日本,雑記

Vol.1-8.5-204  恐怖のPCR検査
2020.08.5

『全ての香港市民のPCR検査を無料で行う!』
えっ、無料で?ほんと、うれしい~、、となるのが普通の国での話だ。

中国当局が無料でPCR検査???何かあると思ってしまうのが今の香港である。
当然である。中国当局が新疆ウイグル地区でウイグル系住民のDNAデータを収集し、住民管理を徹底している問題が知られている。

今年3月、そのウイグル人及び、チベット、モンゴル生まれで、現在日本に住む3人の絶望に近い声が掲載された。

<彼らの慟哭である>、
『親が住む町に、日本の旅行者に立ち寄りをお願いしたと言う。ところが、町を封鎖して一般旅行者すら立ち入れない。
2017年以降、自分の家族とは連絡がとれず、安否すら確認できないのが今の状態だ。

アメリカの報道や情報を分析するしかその実態をつかめない。それによれば、適当な理由で逮捕され、3つに仕分けされ強制収容所に入れられてしまうようだ。

強制収容所も3つから4つにわけられ、過酷さや、非道さに段階やレベル分けされる。
一番ひどい「収容所」に入れば、24時間、手足が鎖で壁につながれ半年以上過ごす。といった過酷な収容所もある。あるいは毎日薬物を注射される、といった常軌を逸した「収容所」もあると言うことだ。

ウイグルの「強制収容所」では臓器ビジネスに臓器を提供しているという情報もわかった。恐ろしい話だが、ウイグル人の「強制収容所」は、既存の「労働改造所」のような生産施設よりもホロコーストに近い、民族浄化を狙った施設のようだと言う。

今、中国が狙っているのは、ウイグルも、モンゴルも、チベットも全員が中国共産党を信じ、中国語しか話せない人間にするということだという。そうであれば生きていてもいい。という恐怖の世界がいま中国の一部で現実問題としてあるのだ。

事実、ウイグル人口は2015年1100万人と言われていたが5年間で400万人の人口が減ったと言われている。収容所の近くで火葬場が次々と建設されている。収容所で亡くなっても家には遺体を帰さず、焼却した事実さえ誰にもわからないまま処分されるという。

アジアで頼りにしたい日本。彼らは、その日本の言論の足腰の弱さを嘆く。アメリカのように言うべきことをはっきりと言ってほしい。と切実な思いで日本の支援を待っている。』

以上のような事実を誰も調査できない。アメリカがあらゆる方法を駆使して得た貴重な情報である。

このウイグルの現実を知る香港人。
中国が善意ぶって、『全ての香港市民のPCR検査を無料で行う!』と言ったとしても、誰が素直に受け入れることができよう。

まさしく、「DNA収集目的」は火を見るより明らかである。
もしこれが実施されれば、香港人を意のままに完全管理されるであろう。

宇宙をも制覇しようと企む中国。本来なら、尖閣諸島、台湾、東シナ海全域、南シナ海全域、ゆくゆくは朝鮮半島、日本も乗っ取り、太平洋をアメリカと二分しようという魂胆である。

「中国にご迷惑をかけた」などと、この期におよんでベタベタの親中派の方々、いつになったら目が覚めるのか。中国に寄り添う特別な事情がきっと何かあるのだろう。

でなければ、誰が見てもこのウイグル等の人権弾圧の酷さはこの時代においてあり得ない。国際公約を無視してまでも香港弾圧を強硬に推し進める中国をかばい続ける理由が、昔「中国にご迷惑をかけた」と言う理由だけでは薄弱である。自由主義を旗印に価値観を共有する世界のリーダーの期待が高い日本が取るべき姿ではない。

独立国家として恥ずべきことである。

香港のPCR検査の行方は不明である。しかし、今、手を差しのべなければ香港は間違いなくウイグルの二の舞になるだろう。自分の国だけが平和で儲かればいいのか。

「迷惑をかけた国」というなら、その国が悪に手を染めようとしている時。命を張って食い止めるのも、本当の意味での友人であり、償いではないのか。

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