アメリカという国

世界 日本 雑記

Vol.1-8.9-208  アメリカという国
2020.08.9

今、まさにアメリカは激動である。

中国がらみの問題が、いたるところからマグマが噴き出す如くの惨状である。
貿易戦争にはじまり、中国武漢発祥のコロナ起因の問題は、患者もさることながら、黒人差別問題の事態悪化に加え、情報スパイに絡む中国締め出しの動き、というようにアメリカは中国発のウイルスにかき回されている感がある。

黒人差別から発した暴動は中国が絡んでいるともいわれている。年末には大統領選挙を控え、外から見るアメリカは今錯乱状態にある。

しかしながら近代から現代、どの時代も世界はアメリカを中心として動いてきた。
良きにつけ悪しきにつけ普遍的価値?といえる自由民主主義の象徴としての国家運営を旗印に世界をリードしてきた。
まさにアメリカ大統領=世界のリーダーとして世界が認めてきた結果である。

だが、その雲行きが怪しくなってきたのが、世界の警察的役割を放棄したことから世界は混とんの世界へ歩み出したとジイは考える。その隙を埋めるよう14億を抱える大国中国が一気に勢力を拡大。
「一対一路」でユーラシアを押さえ、香港を牛耳り、アフリカ、インド洋、東シナ海、南シナ海、尖閣諸島まで食指を伸ばしてきた。

フィリピンとの領土問題での国際裁判所の決定を「紙切れ」と称し、ウイグル、チベット弾圧による世界批判もまるで馬耳東風のごときである。今や、宇宙をも制する勢いである。

この事態に恐怖を抱いたアメリカが、中国抑え込みに動いたのが、今起こっている「アメリカ VS 中国」問題である。

今後、トランプで大丈夫か、しかしバイデンも今一迫力に欠ける。この混沌の中、日本はこれから先50年、100年の方向性を決めなくてはならない。この大事な時期、アメリカと同じく人材不足である。安倍なき後がいないのである。しかし、方向はアメリカ選択以外にない。自由主義陣営に残る腹を決めハッキリした世界のりーダー的動きをすべき時である。

戦後75年アメリカと共に歩んできたといっても過言ではない。今、混乱の中にあるが、今こそアメリカを助け、日本版自由主義思想を生かすチャンスである。

アメリカの魅力はニューヨークに象徴されるように多種多様の文化、人種をも取り込む懐の深さと、世界の知能が挑戦したいと思わせる自由で開かれた世界だ、アメリカのアメリカたるゆえんである。

30年近く前になるがこんな話題で盛り上がったのを思い出す。

◆ハンディをもつ世界中の人々を勇気づける力投だった。最後の打者がショートゴロを打ち、ショートからの送球が一塁手のミットに収まった瞬間、ヤンキースの隻腕ジム・アボットはノーヒット・ノーランを達成した。

手首から先がない右手とグラブを持った太い左手を宙に突き出すアボット投手。チームメイトはマウンドに駆け寄り、ヤンキース・スタジアムは拍手と歓声に包まれた。
生まれつき障害を負いながら、八歳から野球を始めた。投げ終わったらすぐ右手のグラブを左手に持ち替える。“アボット・スイッチ”で守備の不安を解消した。ソウル五輪では金メダルを獲得、ドラフト1位で大リーグ入りした。

専門家にいわせると、いつ大記録を達成してもおかしくないほどの実力派に成長した。
「一度もハンディを感じたことがない」といっているが、その努力は大変なものだっただろう。

感動的だったのは、最終回に相手チームの先頭打者がセーフティバントを試みた時、観客が怒りいっせいに激しくブーイングしたことだった。この戦法は常道だが、記録を前にしたアボット投手に対しては「フェアではない」と球場にいただれもが感じたからだろう。

かりにあと一人で記録達成というところでヒットを打たれたとしても、観客は記録を達成したと同じようにいっせいに立ち上がり、大きな拍手をアボット投手に送っていたに違いない。

米国の社会には、銃のはんらんなどマイナスイメージがつきまとうが、アボット投手を育てた米国社会に改めて拍手を送りたい。  (H5.9.7日経新聞・春秋)

というコラムがあった。

アメリカの魅力は、銃、人種差別、暴力等々、負なるものがある中においてなお、基本は自由民主主義。人種を超えて勝者を讃え、フェアなジャッジを国柄として備えている安心感だ。

その基本が変わらないとすれば、日本の同盟国として生きるのがベターな選択であり、かつ今こそ自由陣営の結束を固める意味でも米国の右腕としての役割を担うほどの決意が必要ではないか。