どうする?尖閣防衛

日本,雑記

Vol.1-8.25-224   どうする?尖閣防衛
2020.08.25

沖縄というのは何と平和な島なのだろう。

中国が現実に尖閣を乗っ取ろうという動きがあるにもかかわらず、どうして沖縄県知事をはじめ、沖縄県民は、沖縄周辺の防衛不備について何も声を上げないのか不思議である。

辺野古移設は全国の反日団体総出で反対運動を展開するが、中国が国を乗っ取ろうとしている時に知事も市長からも危機感らしい要望が一切聞こえてこない。どうしたことか。

聞けば、南西諸島防衛は隙だらけと言うではないか。

1200キロにわたる島々が連なる南西諸島で、自衛隊の航空機や艦艇が使用できる空港・港湾が少ないとの懸念が自民党内から出ていると言う。

本元の沖縄から悲鳴が聞こえてきても良さそうなものだが、実に静かな沖縄である。コロナ禍騒ぎはあるが全国的な事、沖縄に限ったことではない。

尖閣に中国軍が上陸したらどうするの?県知事がその危機管理を怠ったとなれば国家的重大なミスではすまされない。米軍基地の辺野古移設反対運動に奔走している場合ではないと思うが。

南西諸島の20の空港のうち、18空港は2千メートル以下の滑走路のため、戦闘機、哨戒機、早期警戒機が離着陸できない。

宮古島の下地空港は3千メートルで性能上は可能だが、自衛隊の使用が認められていない。使えるのは那覇空港のみ。

佐藤正久前外務副大臣ら複数の議員が「下地空港を使えるようにすべきだ」と訴えているが、沖縄県が使用を認めるめどは立っていない。

これってどういうこと? 素朴な疑問である。

この尖閣諸島周辺の緊急時において沖縄は何故空港を使わせないのだろうか。

以下は識者の警告である。

山田吉彦・東海大学教授は、
「中国はターゲットを日本の漁船にしぼっている。日本側の漁業を排除していくことで、中国側は周辺海域で施政権を行使しているという既成事実をつくろうとしている。」と指摘。

香田洋二・元海将は
「中国が尖閣諸島の実行支配をもくろむ理由は、自らの領土だと主権を明確にするためだ。深刻なのは日本領海内で日本漁船を追尾したこと。領有権を主張するだけでなく、近いうちに国内法に基づき日本漁船を拿捕する可能性がある。」と警告する。

両氏とも、「尖閣は自分の国のものである」と世界に知らしめるため、既成事実化しようとしている。と識者から深刻な危機意識を発しているにもかかわらず、政府や沖縄県の動きはあまりにも緩慢である。

山田吉彦教授は『これはもう領土の侵略という問題だ』と断言している。

今だからこそ尖閣諸島を明確に日本の施政下にあるといえるような管理体制を実施しなければならないとし、そのためには日本人が住むということが不可欠で、尖閣に国際的は海洋研究所のような施設をつくることを提案している。

同盟国のアメリカや台湾などに比し、日本の危機意識は、政府も国民も最も被害を被ると思われる地元沖縄も、信じられない程希薄である。

何を根拠にこれほど平和でいられるのか、信じられないほどの日本の在り様の源泉が不明である。

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Posted by 秀木石